超思い込み力

今日、年末に向けて部屋の掃除をしていたら、以前、気になってメモした紙が出てきた。

それはアルメニア生まれの神秘主義者、ギオルゲイ、グルジェフの「超人」についてである。

グルジェフは人の性格を分類したエニアグラムの創始者として知られているが、彼は未来を予言する占い師と言うよりは、もっと現実で役に立つような教えをたくさん残している。

まず、彼の言う超人とは努力を限界まですることによって、何か計り知れないエネルギー源と繋がることができ、本当の能力を発揮できた人間のことらしい。

例えば、40キロ雪の中を歩いて家の帰った後、さらにまた休まず4キロ歩くということを彼は例に挙げている。

先ほど、実践的な教えが多いと書いたが、ここまで見ると通常の人にはまず無理なようにお思える。それはその通りである。

しかし、重要なことは実際にその行動そのものというよりも、それをしようという「強い思い込みの力」ではないかと私は思う。

よく引き寄せの法則という言葉があるが、これは人間が強く願うことにより、実際に似たようなエネルギーが引き寄せられ、物事が叶いやすくなるというものだ。

しかし、人間の深い無意識には「やっても無駄だ」とか、「失敗する」「怖い」などが気付かないうちに蓄積されてしまっていることが、多い。

こうなるとこちらの思念の方が強いため、望まないことを引き寄せることになってしまうのだ。

グルジェフの本当の考えについては知るよしもないが、彼は実際にそれが人間に可能だというよりも、何かを叶えるにはそれ相応のパワーのある行動や強い暗示力が必要であるということも言いたかったのではないだろうか。

グルジェフの超努力はとてもできないが、ふつうの人間である我々にも引き寄せの法則の活用法のように「超思い込み」をすることは可能なのではないだろうか。