子どものなりたい職業に

 何日か前には小学校の入学式がありました。新一年生に就きたい職業を尋ねたアンケート調査の発表も新聞にでていました。男の子の1位はスポーツ選手、2位警察官、3位消防・レスキューと続く。女の子は1位がケーキ屋・パン屋、2位芸能人・歌手・モデル、3位看護師となったそうです。僕らの頃とそんなに違いがなく安心しました。でもベスト10に入らなかったけれどユーチューバーもあったそうです。時代ですよね。

 何年前だか忘れてしまいましたが、公務員が上位に入った事もありましたよね。家庭でおとうさん、おかあさんの会話をよく聞いているんだなと感じました。男の子10位が自営業というのは気になりました。小商いをしている身としては何かなと思ったのですが詳しくは出ていませんでした。今度調べてみようと思います。

 でも我々小商いをするものも、子どもたちに注目されないといけませんね。今の子どもたちは僕らの昭和時代からみたら比べ物にならないくらいの情報量のなかで生きています。同じような職業を選んでいるとしても、その理由が違うはずです。今の子供たちは凄いです。子どもたちが「いいな」と思う職業に小商いをする人がしていかないと小商いに明日はないです。

 子どもたちは理解しなくても感じる能力が大人よりあります。今、社会を騒がしているニュースも感じているのです。いじめ、差別、忖度などなど子どもたちなりに感じています。もちろん情報が多い世の中ですから、大人の聞きかじりのような事を言う子もいます。でも、何かを感じています。何がカッコよくて、何がみっともない事かを判断しているはずです。ともかく素敵なおじいちゃん、おばーちゃんと思ってもらえるように頑張ろうと思います。彼らはすぐに僕らを抜き去り新しい価値観をつくりますから、その新しい価値観が僕らにとり厭なものでなくするのは、今の僕らの考え方や行動を子どもにカッコよく見てもらえないとダメですね。がんばろう。

 

花粉症で儲かる「小商い」はないのか?

 東京の桜は風に舞い葉桜になり始めています。今日は4月初めだというのに28度とかいっていました。入学や就職と始まる季節なのに桜が散ると寂しいですね。

天気予報の天気図をみると北海道の方は雪マークもついています。日本列島は以外と長いです。桜前線も、ひと月位かけて北上しますからね。それだけ桜、春を楽しみにしている方がいるということです。

 この時期はヒノキの花粉が飛んでいるので、マスクをしても涙と鼻水がきつい毎日です。にもましてPM2.5も基準値を超えて飛んでいるそうです。悪い頭がなおさら回転不足で思考停止せぬよう頑張ろうと思います。

 あまりに花粉がつらいので、商人らしく何か花粉で儲かる事はないかと考えてみた。頭に浮かぶのはマスク、ティッシュ、薬、目薬などドラッグストアーに置いてあるものばかりだ。ドラッグストアーが儲かる訳だよ。後は医者、病院など。最近では衣料品でも花粉が付きにくいものがあるとか。まあ、花粉症の今の頭だといいアイデアはでるわけもない。

 ただ前記のように儲かっていそうな人や業種はあるのだ。そこに何かを売るしかないかな。それと国民病みたいになっているのだからこれを話題にして、自社の商品へと話を展開できないだろうか。そのくらいしか浮かんでこない、残念。しかし聞くところによるとスギ、ヒノキは枝もはらえぬのに、いまだに植林されているらしい。それに花粉の飛ばない品種も進んでいるがそれに植え替えている訳でもないと言う。

 何かの謀略なのかとまで思ってしまう。これだけ長い年数を花粉症で関連商品に金を使うのなら、その分税金として取り,枝払いや新品種の植林にまわせぬものかと考えるのは自分だけかな。来年までには何か考えて儲けてやると、ボーッとした頭で鼻にティッシュを詰めながら考えている次第です。

 

 

習慣を変えることが新商売につながる

最近、歩き方を意識して変えています。先日テレビで巻き爪は足の親指を使わないと巻いていくと言っていたので試している。意識して歩くと、確かに親指をついていないのがよくわかる。だから靴の減り方がかかとと外側が減ってしまうのだ。親指を意識して歩くと膝にも良さそうなので続けてみようと思う。半年位で矯正できると良いのだけれど。

普段あたりまえに行っている習慣もちょっと変えるだけで、違った世界がみえる気がする。前々から妻に5本指のソックスを薦められていたのだけれど試さなかった。今度試してみよう。親指を意識して歩くことで爪や膝、靴下、靴、それらを扱っている店まで意識することになる。ここに商いのヒントがあるのではと思う。

ネットで記事(女性セブン)を読んでいたら「ミニ洗濯板」「みそこし」「いちごスプーン」など僕らの世代だと懐かしいものが売れているそうだ。洗濯板はミニにすることで部分洗いや、持ち歩きという発想がウケている。37万個3億円も売上ているそうだ。他のものも今までの習慣的な使い方とは違う新しい発想の使われ方をしている。

みそこしは、味噌汁の他に、堅さの違う野菜を茹でるのに使ったり、麺を柔らかく茹でたりすることで乳児や高齢者の世話に便利なのだそうだ。日常の習慣だと主婦の使い勝手を主にデザインや販路が決まるだけでなく、乳児や高齢者、別の素材のために使うといった視点が、今まで有る商品に別の価値を与えてくれる。

昔からあった当たり前の習慣でも使う時代と人間や国などで新しい価値が生まれてくる。形や性能のモデルチェンジをするのではなく、こんな使い方もあるということを積極的に知らせることが大事なのだ。自分たちは知っていても、肝心のお客様に知らせていない。知らせたつもりでいるのではないか。慣れというのが怖い。

自分が扱う名刺もそうだ。本来の意味は名刺交換して御縁をひろげるのが一番の目的なのに自分は何が出来るのか、したいのかを伝えられるビジネスの有効な武器になっているだろうか。名刺屋として、そのことを知らせたつもりになっていると反省させられる。商いは幾つになっても教えられることばかりだ。

新しい身近な常識をつくろう

今日は温かというより熱いです。桜も花びらがちらほら舞っているので明後日からの土日が東京の花見のピークですね。以前の桜の季節には、もっとお店とかが活気があった気がします。(自分の住む府中だけかな)

昔とは言いたくないのですが、どうしてもこのワードを使ってしまうのは年のせいだと思います。(残念です)最近はお店も個人でやられているところが少なくなっているので目につかないのか、きっとショッピングモールの中で頑張っているのでしょう。ただ、散歩をしていると以前はこの時期には何々セールをもっと見た気がします。何か名物を考えたいものです。

今は桜、卒業、入学、就職の季節ですが引っ越しの季節でもあります。日経新聞の記事に動けない日本列島というのが連載されていました。引っ越し業者が人手不足で中々つかまらないそうです。それに仕事がきついので余計です。値段がずいぶんと高くなったとのことです。それに対応するベンチャー企業があるそうです。手が空いている個人事業者のトラックと荷主をスマホアプリで仲介するサービスで主に単身の引っ越しをターゲットにしているとのことです。すばらしい。

小商いながら商売をしているものとして思うのですが、日本は少し時期をずらした方が生きやすのではないかと思います。すべて横並びで始めるのは常識となっていますが、そこに問題もあるのではないでしょうか。学校だって4月と9月始まりがあっても良いのではとか、そうすると自然に就職も4と9月入社がでてきます。時期についてはアイデアをだせばいい。桜の入学・入社だけでなく、紅葉の入学・入社があっても良いのではないでしょうか。

今までの常識でないことを始める時期が来ているのではないかと思っています。だって高度成長は過去なのです。今は縮小社会になっているのですから。それに合う考え、新しい常識が必要になっています。高度成長、バブルの時代はスマホもなかったし、中国も人民服の時代でした。日本の人口比率も違います。高齢化社会でもありませんでした。歩きスマホもありませんでしたから。来年から年号も新しくなります。良い機会ですから皆で新しい身近な常識を老人は老人なりに、若人は若人なりに、会社も、自治体も、国もです。そこに小商いの芽が息吹いてきます。

起業に本当に必要なものって

 明日あたり東京の桜はどこもかしこも満開とニュースで言っていた。今日、午前中に府中の桜並木を歩いたが、まだ3分といった感じだった。都内の方が早いのかな。もうすぐ新年度になり起業したりする方も増えるのを期待して、無駄なお金を使わぬように、事務的に必要なものを自分の経験上書いてみた。

 まず会社を設立する時に印鑑が必要になります。今はネットで色々出ているので参考までに載せておきます。登記するには会社の代表者印(会社の実印、登記が必要)が必要になります。それと銀行用の印鑑(登記不要ですが個人の口座とは分けると考えてください)と角印(会社の認印と考えて下さい。登記不要)は必要になります。これも色んな材質のものでピンキリですがアカネ材(アジア産のつげです)で十分です。よく占いなどで象牙や水牛などが良いとかいいますが、余程気になさる人でなければ価格差がかなりありますので、他の事に使われることをお薦めします。チタンなども高いと思います。

 会社設立時にはまだ資金があるかも知れませんが、半年、一年となるとキツイ時も出てきます。少しでも残っていたほうがいいですよ。これ実感からです。あとはゴム印はアナログですが、お薦めなのはフリーメイトゴム印です。これは社名、住所、電話、FAX、メール、代表者名などを一行ずつ取り外したり、くっつけて使えるので便利です。それと印鑑のところで言い忘れましたが割印を勧められるときがありますが契約書でも角印で大丈夫みたいですよ。自分も作りましたが、銀行、役所などでも使わなくて済みました。どうしても必要な時で大丈夫です。

 あと良くあるのは印刷物ですね。封筒とかチラシとか会社案内とか名入れ伝票とかあります。今は昔と違い印刷通販や文具通販などもあり、安く早く出来る時代ですが、最初は100円ショップのものにゴム印を押したものでも大丈夫です。

ただ、名刺だけはキチッと考えて作って下さい。名刺屋だから言うのではありません。名刺は初対面の人と会うという、大きなチャンスの時に使う武器です。最近はご自分のパソコンで作成したものを使ったりする方もいるようですが、すぐ自分で作ったものと解ります。今まで名刺交換をしたなかでは良いものはありませんでした。どこの名刺屋さんでも良いのでプロの作った名刺を使うことをお薦めします。第一印象は商売にはとても大切です。そこだけはケチらないでください。その名刺はデザインだけにとらわれず、自分のできることを相手に伝える名刺にしてください。格好のいい名刺は儲かってからにしましょう。

 

 

 

 

 

 

「小商い」も起業のひとつだ

 お彼岸なので墓参りに行きました。多磨墓地は桜がきれいなのだけどソメイヨシノは来週が見ごろかな。久々に家族で行くことができたので多磨霊園駅の近くにある東郷寺のしだれ桜を見てからもどりました。見事でした。

 春は新しいものの予感みたいなのがいいですね。本屋によって店内を流していると起業関係の本がずい分と出ているようです。ちょっと目に入っただけでも「会社をつくれば自由になれる。中年起業という提案」とか「会社は1人で経営しなさい」「会社に雇われずにフリーで働く!と決めたら読む本」とか起業~というタイトルの本が今までより多く並んでいました。

 今の政府の政策としては働き改革、副業、起業を進める論調ですので敏感に反応しだしたのでしょうか。小商いをしているものとしては、仲間が増えればいいなと、かなり期待しています。一時のブームみたいな現象でないことを祈るばかりです。新しい人達が小商いだけに限らず、サラリーマンという選択肢以外に起業を考えてくれる社会がうれしいのです。

 日本は一つの価値感が支配しすぎだと思います。もっと色々な生き方をする若者や定年退職者や女性達がでてくる社会が素敵だと考えています。その一番ともいえる就職しなければならないという価値感と別の生き方もあるという価値観。失敗をしたら終わりではなく、挑戦したという事実に拍手があってもいい。再チャレンジすることが当たり前と受け入れられる社会がいい。

 すでに終身雇用は昔の事になっている。先日、リクルート社を紹介した番組を見ましたが、最後まで残る人はほとんどいなくて、起業していく社風と話していました。もちろん、そういう人ばかりで世の中は成り立っていませんから、ひとつの例です。でもバブル位までは働く人の流動性が多くなったはずだ。その後リストラが経営で勝ち抜くためには当然のことのような時代がきた。経営者のハジをさらしたのに社会はそれが当然のように思わされた。時代の空気みたいなものは本当に怖い。これが戦争などにむかわずよかった。

 個々人が色々の価値感で生きることを認めることと、応援できる社会にしないといけない。ひとつだけの方向に流れることは怖いことだ。だから小商いも選択肢として考えてくれる仲間が増えればと思う。その人達の名刺を作りたい。

 

 

「小商い」をつづけるぞ!

 「小商い」は続けることに意味があると考えています。おかげさまで25年になります。感謝です。最初に考えていたことを自戒も込めて思い出してみます。いくつかの事を決めていました。①ひとりでもできる。②自信をもって売れるもの。③高齢になってもできる。④リピートがある。⑤できれば自作のものを売る。⑥専門を絞る。⑦幸せを感じられる。この7つのことを実行するのが自分の商いの基本と決めています。

 小商いでいこうと決めたのは、自分の性格にはそれがいいと思ったからです。大きい金額や大きな組織を作るのは苦手なのです。また、それをやれる器でもありません。自分の幸せを感じられる小商いを、できればボケて迷惑をかけるまではやっていたいのです。それが目標です。

 これがとても難しいことなのです。恥ずかしながら、わかったのはやり始めてからでした。例えば小さな車で何かのお店を移動販売で始めたとしましょう。そこでお客様に恵まれ、軌道に乗ったとすると次に何を考えるのでしょうか。自分の店を出したくなります。しかし、今まで可愛がってくれたお客様には不便をかけてしまいます。こういった矛盾との闘いなのです。自分が主体になって、ひとりでやっていくとは簡単なことではありません。まして高齢までやることは色んな面で大変なことだと歳を重ねるほど感じます。

 それでも7つの基本を続けたい気持ちは変わりません。もう工夫しかありません。聞くこと、教えてもらうこと、自分で動くこと、仕事は必ず再チェックすること。そして、つづける覚悟をすることです。何でもそうなのでしょうが、簡単に見えることでも実際やってみると大変なものです。充実感があるのは、とても楽しいものです。まだまだ新しいことにチャレンジしようと思います。実はこのブログもその一環として始めました。年寄りの冷や水、おおいに結構。ということで。

 

 

小商人(こあきんど)のお守り

 うちのかみさんは子どもの頃から変わった石が好きで、今はパワーストーンを作っています。自分も作ってもらいました。最初は、なにこれと思っていたのですが、つけているうちにお守りになりました。お守りは神社仏閣のものと思っていたのですが、妻から天然石の効能やストーリーを聞いて身につけるので、なおさら愛着がわくようです。

 名刺屋という小商いで世渡りをしているが、内向的な性格の自分ですから、お守りは心をちょっとだけモチベーションアップさせてくれるのです。時代劇などを見ると、江戸の町人は体にお守り札を斜めにかけています。あれは掛け守りというそうです。江戸時代は町人文化が広まった時代ですから流行りもあったんでしょうね。キセルや印籠、財布に根付も今のスマホやストラップと同じような庶民のオシャレの表現だったのでしょう。

 昔は今のようにサラリーマンといえるのは大名に仕えるサムライや大商人の奉公人たちぐらいで、後は小商い、職人、農業、漁師などでしょうから生きぬくのは大変だったと思います。その上、火事や疫病、飢饉、大災害と起こる訳ですから、お守りを身につけるのは良く解ります。目に見えないけどあると信じる崇高なパワーに手を合わすしかないものね。そして、後は今を懸命に楽しく過ごす方がいい。

 今つけているのはルチルクォーツと天珠の組み合わせのものをつけています。精神的な成長を促す意味もあるといっていました。自分は落ち着く気がしたのでつけています。妻のおかげで4シーズンごとに自分の気持ちに合うものを交互してつけています。生きていると色々迷うことばかりですが、そんな時にパワーストーンのお守りをみて、大丈夫とイメージして前に進んでいます。

 最近は男の人でもパワーストーンをつけている人が多いですよね。もちろんオシャレの意味でつけている人の方が多いと思いますが、テレビなどでよく見かけます。パワーストーンだけでなく、お守りって好きなんです。なんか、温かいものを感じてしまうのは自分だけでしょうか。特別に強い性格の人はともかく、自分のような内気な人は何にでも頼ってしまうほうが気が楽です。考えても、どうにもならぬことはとりあえずお守りにお願いして今をがんばるしかありません。これが小商いの極意だと勝手に決めています。色々考え過ぎの方は試してみませんか。

 

 

「小商い」を始める前に考えたこと

 「小商い」の仲間が増えればいいと思っているのですが、自分の想う「小商い」とは何かを考えてみました。                                                                                                                                                     昔は自分で商売をするには 「のれん分け」 や 「脱サラ独立」 という形が多かったのではないでしょうか。これは今まで自分がやってきたことの延長線上で自分が代表になってやるということです。今までの実績や蓄えたお金で事務所、店を開業することです。独立を果たすまでに時間もお金もかかります。時代は高度成長期ともなればやる気のある人はそこまで待てません。そこで 「無店舗商法」 とか 「一坪商法」 「移動店舗」 「フランチャイズ」 などで始める人もありました。

 バブル崩壊(1991.3月)位までは前へ進めの時代でしたから有利な転職もできましたし商売をやりたい人の選択肢もずい分あったと思います。ただ独立する人は昔も今もリスクを背負いますから、日本は安定志向の人が多い国なので一定以上は増えないのではないかと思います。それでもバブルの崩壊は会社ではリストラ、銀行の裏切り、政治の無責任が表に出て、全体にモチベーションが下がってしまい、より回復の道が遅くなったのだと思います。

 その後 「SOHO」 「起業」 「スタートアップ」とか言われながら形は変わりますが会社=人生みたいな考えかたをしない少数派の人達もがんばっています。インターネットの急速な広まりで世界が変わってしまいました。誰でも簡単に商売を始められます。もちろん、その中で超有名企業となるところもあり、それを目指す生き方も魅力的ですが、「小商い」 をライフワークとしてとらえる人も、たくさんでてきて欲しいと思っています。

 自分が思っている 「小商い」 は人と比べる取引の大小ではなく、自分と似た感性の人達と認め合うことのできる商いをすること。その言ってみれば我儘な場を継続していくことなのです。扱う商品は商人として自信をもって売れるものなら何でもいいのです。ネットが広まった今だからこそ、場所も、人種も関係なく、小商いに魅力を感じる仲間が増やせるチャンスだと思っています。その人達が使う名刺やカードを創れたら幸せだと思います。

 

バブルの頃に考えていた小商い

 今日は、なぜかバブル時代のことを、とりとめもなく考えていたので書いちゃいます。あの頃はオフィス関連用品、オフィス家具、内装工事を扱う会社の営業をしていました。30歳前後のことでした。担当は東新宿から代々木、千駄ヶ谷あたりの会社がメインでした。よく買っていただきました。勉強させていただきました。

 うちの会社は業界では知られていましたので、色んな業界のお客様がいました。バブルの頃は住宅、マンション、建設、信販カード、教育等々、どの業種でも主要都市に支店、営業所などをだして全国拡大をして行ったので家具、内装、コピー等の事務機など6人規模位の出店でも1000万位になりましたので、会社は儲かりました。でも我々は固定給でしたので不満でした。接待では今よりお金が使えたのがバブルの恩恵でした。

 自分は小商いがしたかったのは前にも書いていますが、この頃はオフィス内装を考えていました。これだとお客様と打合せをして職人さんに手配をとり、現場管理をするというパターンですから店も不要でやれるし、個人でも取扱金額は数百万ですし、下請でなくお客様と直取引なら手形の必要もなく現金回収できる。どんな特徴を持った業者がいいかと考えていました。それにこの頃大手メーカーから独立して販売会社を作る方もずいぶんお付き合いしていましたのでそう思ってました。

 そうこうしているうちにバブル崩壊となりました。状況はご存知のように一変しました。これはこの業界では厳しいと悟りました。それに自分の考えている小商いとは違うことにも気がつきました。時代とはいえ怖いですよね。想いとは違い金銭だけが目的になりそうな雲行きでしたから。

 そのあと56年たち厳しい時代でしたが、今の小商いを始めることになりました。儲けは少ないですが、リピートはあります。お客様には喜んでいただけます。すべて新規開拓、地元で商いをさせていただいております。なぜバブルを思い出したのかというと、この時期34月は忙しくて今で言う加重労働で、どのくらい残業したかなどと考えたからでしょうか。楽ではありませんが小商人も中々面白いですよ。