ひとこと、ふたことが大切

 自分が営業として40年ちかくやってきて大切だと感じることを書きます。大したことではありません。それは人と会った時の「ひとこと、ふたこと」です。今まで何気なくやってきたことですが最近になり大切さを実感しています。

 名刺交換をした時、納品をした時、ルートセールスで訪問する時、それに誰かと勤務を交代する時など、また仕事に限らず日常でもちょっとした時間がたくさんあります。そのちょっとした時間の使い方が上手なのがトップセールスの人達です。

 そんなにむずかしい事でなく1~2分の短い会話がその後の相手先との関係に大きくかかわって来ることになります。人は第一印象もありますが、日常のやりとりの数にも影響をうけます。そのやりとりの中の短い会話の中で情報を得たり、信頼をされたりするのです。

 この短い会話の達人になりたいと思っています。会話する人は幅がひろく老若男女色々な性格の人がいます。営業をしていると幅広く、それらの人達に心を開いてもらう必要があります。応援してもらう必要があります。

 本来の目的が契約や商談であれば、そこにたどりつく為にも応援を得ることは大切なのです。日常の短いやりとりでうちとけてもらうことは応援を得る早道だとおもいます。

 最近はセクハラ、パワハラ、モラハラなどハラスメント行為ととられる場合もあるので、ことばは常日頃から吟味しておくことが必要なのです。温めておくことが必要なのです。言っていいことばとダメなことばはちゃんと整理をつけておくべきです。

 セクハラ、パワハラなど昔は当たり前に使われていたことばが、今は一つ間違えると命取りになります。それでも営業はこの短い時間を利用していくことが実績に結び付く鍵なのです。今日は大雑把な概要ですが会話について具体的に整理していきたいと思います。もし参考になれば幸いです。

 自分は名刺屋ですから名刺交換をするときに考えていることなどもまとめていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ことば」の選び方と名刺

 闘う名刺!は「ことば」の名刺です。自分の出来ることを、想いを言葉化して伝える道具(ツール)です。ですから、ことばの選び方一つで違った反応になることもあります。

 名刺の中で「ことば」を使う処はどこでしょうか?名前、社名、住所、連絡先などは書体を色々工夫しても「ことば」とは違います。「ことば」で伝えたいのはキャッチフレーズ、キャッチコピー、商品・サービスへの想い、自分の事、それと資格などの説明です。

 大きな会社でしたら専門の宣伝・企画会社へ発注して優秀なコピーを考えてくれます。生半可な金額ではありません。でも我々のような零細企業、起業、フリーランスなどは自分で考えるしかありません。

 注意するところは「かっこよさ」ではなく「わかりやすさ」です。とにかく伝わらなければただの紙切れです。自分のターゲットに解ることばを考えてください。いくら今時知らぬ人はいないと思っても、再度確認しましょう。

 これを読まれる方は、起業、Wワーク、副業、フリーランスなどの方、そして主婦を想定しています。これらの人達はこれから「自分の名前で勝負していく人達です。ですから尚更、しつこいようですが伝わる名刺をお奨めしています。

 今時のことばでなくてもいいのです。伝わるだろうことばを選んでください。頭で脳が考える時ことばで考えているはずです。脳はすでにあなたの期待どうりことばで考え、それはインプットされているはずです。それをアウトプットすればいいのです。

 

 

 

安さは強い

やはり安さは強い。なんだかんだと言っても100円ショップは生き残っているしドンキも強い。専門家やコンサルタントは独自の商品、付加価値の多い製品とか言うが、実際の消費者は安さを選ぶということです。だから安いと思われる価格を設定する為に安く作れるところに工場が移っていくのが現実です。

安くても粗悪品では消費者はすぐに離れてしまいます。一時の中国製品はブームになりますが手抜きの真実が透けてしまいました。消費者の目は怖いものです。そして良いものを安く提供しているところが生き残ります。宣伝ではないですが、お値段以上の価値を提供するしかありません。

我々は小商いでそれを実践しなければなりません。自分で言うと名刺です。名刺も25年前とでは価格が三分の一になっています。昔3000円が今は1000円です。製品の品質はどうでしょうか? 良くなっています。紙も印刷技術もデザインも納期もです。残念なのは内容です。進歩していません。怒られるかもしれませんがデザインにこだわり過ぎて伝えるという本来一番大切な部分が置き去りになっています。

名刺屋としては黙っていられません。そこで「闘う名刺!」を考えました。この名刺は自分の想いを、出来ることを言葉化して名刺で表明する名刺です。でも単に耳障りが良い言葉をならべるだけではないのです。コピーライターが考えたような会社のキャッチコピーでもありません。自分が伝えたいことを他人にみせる為の手法から考えていきます。

それをどうすれば安く提供できるかを考えてきました。例えばこの名刺の作成の過程が似たものを探していたら、スキルアップの講座の内容が似ているので調べたら全4回の講座で157500円でした。又それなりのものを依頼して頼むと名刺のデーター作成が7万円位からでした。これではこれから本当に小商いを、副業、ダブルワーク、フリーランスとして自分の名前で勝負していく人達が最初から二の足をふむことになります。これでは自分のめざす「闘う名刺!」を広げることなどできません。そこで、誰でもご自分で闘う名刺!の内容を理解して創れるマニュアル・虎の巻を作ることにしました。これなら安く提供できます。そして読んでいただければどこの印刷通販でもつくれますから、高品質のものが安く、早く手に入れることができます。もうちょっとで出来ます。

 

 

 

これからの時代の名刺②

時代がどう変わろうと生きてきたのは事実です。名刺が変わって行くのも浮世の定めなのかもしれません。それでもそこで生きてきた想いを忘れないでいようと思っています。名刺屋ですから名刺を最初に手にした時のことや、名刺が始めて売れた時のことです。

 まず名刺を最初に手にしたのは20代前半のセールスマン時代でした。オレンジ色の台紙でした。紙も厚手のものです。1枚だけ記念にとってあります。その時の気持ちは社会人になり始めて自分の名前が書いてある名刺を手にして、まだ何もしていないのにちょっとだけステップアップしたように感じたのをおぼえています。

 それから何種類の名刺を使ったことでしょうか。何人の人に名刺交換をさせていただいたでしょうか? 今となっては大切な経験を記録していなかったことが悔やまれます。30代後半に起業して名刺家業を始めるのが解っていたならと考えたりします。

 起業してからの分はしっかりと保管してありますが、いまだ分析までには至っていません。日々の仕事に追われるという言いわけをしていますが、はずかしい限りです。

 25年前に起業して名刺が始めて売れたときの価格は3000円、別途消費税3%の時代です。片面1色でしたから、今とは違い高額です。今もこの位の価格設定ができればどれほど楽しいことでしょう。

 名刺を最初にもったあの頃の気持ちを忘れないようにしようと思います。若気の至りの、恥ずかしい限りの希望だったり、理想だったりですが、その時は確かにそう思い、信じていたことも事実なのですから覚えていようと思います。もちろんそのギャップの大きさには今更ながら気恥ずかしので話せません。

 これから時代は大きく変わり始める気がしますが、初心は一枚の名刺とともに忘れずに、これからの時代の名刺の形と格闘していくつもりでいます。

 

 

 

 

 

名刺のことが良く出る季節です

 101日内定式を迎えた2019年春卒業の人向けに、名刺の活用方法が新聞、雑誌でとりあげられます。もう少したつと手帳の活用法、書類やデーターの管理術と決まったスケジュールで色んな場面で話題になります。

 自分でも関連があることですので、よく観察しています。名刺が本業のものとしては、名刺に過大な期待をかけていただくのは誠にありがたく、うれしい話です。その一方で何でも名刺さえ変えればうまくいくみたいな記事も時々でるようです。

 名刺だけで全てはかわりません。名刺を有効に活用するには、それなりの覚悟と工夫と作戦が必要です。ちょっと名刺を変えるだけで夢のような未来は開けてきません。若い方は特にご注意ください。

 名刺は入社すると総務や人事から配属先、名前が記載された、その会社のデザインパターンのものが渡されます。最近の傾向は各種の認定マーク、会社のロゴなどがやたらと目立つものが多いようです。

 このパターンを新人で私はこういう名刺は使いたくない、別のデザインが良いなどと言える大物は私の知る限り見たことがありません。使ってみてから解ります。なぜ名刺交換しても効果が表れないのか?アポイントをとるのがむずかしいのかなどと現実に直面してこそ、自分が望む名刺がどういうものなのか考えるはずです。

 名刺は関係ないと言う人は、営業に天性のものを持つ人か、最初から工夫をしない人だと思います。営業をしてわかりますが、世の中なかなか思うようにいくことはありません。むしろ泣きたい事の方がどれほどおおいことでしょうか。それでも前に進むしかありません。

 今使っている営業ツールを見直してみることも必要です。名刺に限りません。身だしなみ、訪問時間、営業方法など自分の性格に適したやり方をみつけるチャンスと考えてください。そのなかに「闘う名刺!」もぜひ加えて下さい。

 

 

 

 

 

これからの時代の名刺①

 これからの時代の名刺について考えてみたいと思います。名刺屋として25年やってきましたが結論はだせません。世の中の変化がすさまじいのです。時代によっては戦争や大災害、大不況などで変化がしいられる時もありますが、この25年をみてきて思うのはビジネス環境の変化、海外の変化、そして人の考え方の変化が加速度的に変化したと考えています。

 名刺は55×91ミリの小さな世界ですが、そこに記載する内容は人を証明するというか表現するものです。その用途は主としてビジネス上で、初対面の時に使われる特性があります。名刺交換という大事な場面で、知らない人に紙切れ1枚ですが、自分の名前や所属、連絡先の書いてあるものを交換しあうのです。

 この習慣は世界各国のビジネスの現場で行われています。でも最近の浮世の激変を見ていると変わって行くのが当然なのではないかと思っています。名刺屋から言わせてもらうと、今までの価格で商売ができません。ネット通販などで激安の名刺が製作できるようになってきました。名刺屋、印刷屋に頼まずともそれなりのものができます。

 また働き方改革などの政策が動き始めました。副業が奨励されたり、起業がもてはやされたり、Wワーク、フリーランスな働き方も市民権を得だし始めています。多様化が認められ始めています。今までのように固定された働き方ではなく、自分たちが選ぶことに責任をもたされる時代になり始めています。

 名刺も当然変わらざるを得ません。会社に所属すれば会社からすべてを記載された名刺をもらえる時代は終わりになるかもしれません。これからは自腹で自分が何者なのかを証明しなければならなくなります。そしてなぜ、その組織に所属して今の自分の仕事をしているのかを説明する必要がでてくるはずです。当たり前ですが組織はそれを考えてはくれません。自分で考え、想いを、出来ることを表現しなければ、自分という立場があやふやな存在になってきてしまいます。今、名刺屋としても正直悩んでいます。

 

 

 

名刺の有効活用④(存在を知らせていない)

この間、久しぶりに高校時代からの友人に会いました。その時何十年振りかの再会で名刺交換をしました。還暦をすぎ仕事は再雇用で第一線からは外れたとのことでしたが元気でした。やはり働かないとダメだねとお互いに意見は一致しました。

 話の中で自分が小商いをしていることは25年前開業のハガキで知ってはいたが詳しくは知らなかったのだと言っていました。「あっ」と思いました。自分は知らせたつもりになっていました。まさにチャンスを見逃してしまっていました。もしキチンと知らせていたら違った展開があったかもしれません。

 こういうことが日常のなかで多いのではないでしょうか。「知らせたつもり」になっていたとい事です。だれもがそうですが、自分が何かを始める時は自分の中ではあれもこれもと考えます。周りの中で誰よりも熱くなってしまいます。その情熱が物事を動かして行きます。間違いありません。

 でも、周りが見えなくなっていることもあります。進むスピードが相手と違いすぎると一緒の方向を歩いていても離れ過ぎると声も聞こえず、見える景色も違ってきます。商いでも、夫婦でも、友達でもいえるのではないでしょうか。ここは注意が必要です。商いなら商機を失い、夫婦なら破綻し、友達なら縁が切れてしまうこともあります。

 「知らせたつもり」をなくすにはどうすればいいのか考えてみました。積極的な外交タイプならば、前に前にと出れるのでこんなことは考えないかもしれません。しかし、自分のような内向的なタイプはハガキや名刺交換さえも勇気をださないと出来ないことがあります。

 「話さなくてもいいのです」闘う名刺!を配りましょう。今はこれを始めましたでいいのです。あとは名刺の中にあなたの出来ること、想いを言葉化して記載してあるのですから配ることです。配ることは内向的な自分でも勇気をふりしぼればできます。まずは自分の存在を正しく知ってもらいましょう。全てがそこから始まって行きます。

 

 

 

名刺の有効活用③(知った人になる)

前回、セカンドコンタクトの重要性についてふれましたが、別の角度からも考えてみたいと思います。例えば二度目の面会のときに初回と同じ名刺を配るのは変ですね。かといって、それほど親しい仲ではありません。そんな微妙な雰囲気のなかでの面会が多いのではないでしょうか。

ここで何か資料をだして説明しだすと、ほとんどの方が何かを売り込まれるのではないかと警戒してしまいます。でも遊びにきたわけでもありません。どうしたらいいのでしょうか? そこで有効なのが本題に入る前のウォーミングアップというべき名刺の存在なのです。先日はありがとうございました。これは二度目の時に渡している名刺です。と堂々と渡すことのできる名刺をつくれば良いのです。その名刺には初対面の時より、自分の存在をアピールしたものを作ります。要は少し親しい間柄になるためのものです。

人はなぜ初対面の人を警戒するのでしょうか? 騙されたくないのです。自分の知っている人から買いたいのです。ですから商いの基本は親しくなることです。顔をおぼえてもらうことです。そうするとおのずから話も広がって行くのです。そのことをセカンドコンタクトの時に始めるのです。

特別な名刺ではありません。自分が何者であるかを初対面で名刺交換をした「闘う名刺!」をさらに詳しくすればいいのです。それを相手に渡し何の話でも良いからすればいいのです。野球の話でも、サッカーの話でも何でもいいのです。相手はあなたと話をしたという事実ができることになります。

そしてこの二回目の帰り際に次回のアポイントをとりましょう。内容は次回にはお薦めしたいものがありますでも良いし、今日の会話の中で何かの宿題を持ちかえるのもいいのではないでしょうか。もちろんその場で答えられるものでも営業的には次回に持ち越すのもテクニックのひとつです。

次に会う時には、その人の為に何かを調べてきたという事実が親近感をもってくれることになります。そうです、あなたは既に知った人になったのです。これからが本当の商いの話ができるチャンスということになります。取引の確率もグット上がるはずです。

 

 

名刺の有効活用②(セカンドコンタクト)

 先日名刺の有効活用①でふれたのですが、セカンドコンタクトについて考えてみたいと思います。名刺を配るのは一回目だけと思っている人がほとんどだと思いますが、実は二回目がとても重要なことなのです。

 初対面の方に名刺交換をさせていただいて物事がとんとん拍子に進むほど浮世は甘くありません。初対面の名刺交換はいわば風習ですから、会話で言えばこんにちはです。そしてこれからご縁があればなんらかのお付合いをお願いしますということです。ですから初対面で売り込んでくる人は信用されません。

 そりゃそうですね。こんにちは、これ買って下さい。は日本の社会ではありえません。要は初対面は第一印象です。そこを注意してください。それで十分と思って配って下さい。その上「闘う名刺!」でしたら、あなたの想い、出来ることが書いてある訳ですから、それこそが名刺という精読率の高い媒体の強みなのです。

 さてそこからが大切です。あなたの想いを、出来ることが相手に必要かどうかを確かめねばなりません。昔なら電話や飛び込み訪問なのですが、今はメールで名刺交換させていただいたことをきちっとした文章(自分の言葉)で伝えればいいと思います。文章は又の機会に書かせて頂きます。

 そうすると相手からなんらかの応答があります。返信がこないというのも一つの応答です。気のない相手に時間を無駄に使う必要はありません。自分は挨拶を送ったのだから、なんの無礼なことはしていないのですから、あなたは立派に浮世の常識というもの果たしています。

 その中でちゃんとした人や会社がわかります。その人達とのご縁こそ宝物です。そしてセカンドコンタクトをとります。すでに初対面の名刺交換という儀式はすんでいます。つぎのステップに進んでいきましょう。そうですセカンドコンタクト用の名刺です。次回はセカンドコンタクト用の名刺について説明したいと思います。

 

 

転んでも、ただでは起きないよ

 ちょいと体調を崩して、今年から始めたブログを一日おきにしています。中々と思ったようにいかないのが浮世の常とはいえ、弱ったものです。やはり寝不足が良くない気がします。少しずつですが回復していますので頑張ろうと思っています。

 ブログを始めたのは名刺の概念が変わるとおもしろいと考えたからですが、150記事位書いても書きたいことはあるものです。55×91ミリという小さな世界ですが中々に奥深いものです。体調を崩したのを期に改めて考え直しています。

 今まで書いてきたのは名刺の考え方を単なる挨拶カードから自分の想いを伝えるビジネスツールにしようと書いてきました。そのスタンスさえ同じならどこの会社で作成しても良いと思います。ただ、デザイン重視は怖い一面があります。

 自分も起業したての25年前はかっこいい名刺が創りたくて何度も作り変えたものでした。でも効果はあまりなかったのです。なにげなく自分の想いを書いた名刺を作り配ると新規開拓ができたことがありました。

 小商いで生きていくのは以外に大変です。決して気楽ではありません。格好より実利です。名刺は初対面の人と出会うときに使う小道具です。そして誰でも受取ってはくれます。それを最大限に活かさなくては商人としてありえません。

 自分の出来ることを言葉にして配ります。口で言って聞いてくれればいいのですが、世間の風は冷たいものです。ですから目に見えるようなものにしなくてはなりません。デザインは言いたいことが伝わるように考えて下さい。格好がよくて、伝わる名刺が一番です。

 今まであえてデザインについては書いてきませんでしたが、これからは書いていくつもりでいます。いろんな名刺を作り、見てきましたのでそれから感じたことを言葉にしていくつもりです。まずは体調を戻すことですね。