セカンドコンタクト

初対面の時は名刺交換をして挨拶をします。そして自分がどこの誰で、何をしているのかを知らせることがメインの仕事です。一般の名刺ですと、そこまでを名刺を交換した際に会話として話します。たぶん会社名も名前もそれほど記憶されることはありません。あたまの片隅にでも残っていればいいのですが、視覚情報として若い男とか、太った人として残っている位だと思います。

そんなものだと考えたほうがいいです。特に大企業や有力企業などの場合はそうだと思います。ですから第一印象を良くしたいのですが、これも印象などは人それぞれなのであてになりません。だからこそ「闘う名刺!」が必要になります。闘う名刺!には、出来ることや想いが表明されているので、後で見てくれる可能性が増えます。ですから名刺をキチット渡すことに集中すればいいのです。

名刺の内容を確認せずに捨てたり、しまいこんだりする人がいるとすれば、お付合いしない方が、かえって得策だと思います。又、初対面で契約が決まることはそうはありません。そこでは印象が重要になると考えられます。セカンドコンタクトがポイントなのです。

セカンドコンタクトは初対面よりむずかしいと思います。セカンドコンタクトの時は何らかの目的で会っている可能性が多いからです。名刺交換で興味を持ってくれて相手方から連絡が来るということは希望的観測すぎます。大体の場合、こちらから何らかのアクションを起こし、アポを取り面会していることがほとんどです。

その時に生きてくるのが、第一印象と闘う名刺!です。名刺は精読率の高いビジネスツールです。大体の人は名刺交換をした時内容を読んでくれています。ここが名刺の特徴です。これから何かを世の中に広めたり、チャレンジしていこうとしている我々にとっては強い味方、小道具、武器です。

次はセカンドコンタクトの注意事項について考えてみようと思います。

「闘う名刺!」について

自分が思う「闘う名刺!」について書きます。何度も書いているようにこの名刺は自分の想いを、出来ることを、言葉化して表明する名刺です。自分が配りたくなることを第一条件として考えています。なぜなら名刺の本質は名刺交換だからです。どんなにデザインがよくても飾っておくのでは意味がありません。

「闘う名刺!」は「ことばの名刺」です。その「ことば」で表明するには、自分自身を内省して何度も問いかけることが必要になってきます。うわべの言葉では相手には伝わりません。自分が納得しているから相手に対しても自信をもって話せるし、名刺交換もしたくなるのだと思います。

自分の考える「闘う名刺!」は自分が営業として40年してきた多くの失敗と成功の体験から考えた名刺です。コンサルタントの方々の言う名刺とは、ちょっと考え方、アプローチの仕方が違うかもしれません。また自分は営業一筋ですが内向的な性格なので、積極的な人の真似はできません。それでも営業として生きてきました。

そんな自分の考えた「闘う名刺!」の闘うは自分の内面と向き合い受入れたうえで、自分のやりたいこと想いと闘うという意味です。相手に対して闘うというのではありません。自分を鼓舞していかないと一歩前にでるのを躊躇してしまう自分の為に考え創りました。

もし同じような性格で頑張っていられる方が興味をもっていただければという思いで「闘う名刺!」の作り方(仮名)を編集しています。編集するって大変ですね。必要事項を解りやすく、ポイントを掴んでもらうこともですが、なるべく安く、実用的にしたいので、今そのことに格闘中です。

そのなかで初対面のときの名刺交換と二回目の面会の時の名刺について、かねてから考えていることがあります。つまりセカンドコンタクトの重要性を意識しておかないと、初対面の名刺交換というチャンスを活かしきれないと思うからです。これは体験からです。何のデーター、根拠があるわけではありませんが自分の場合はそうでした。

一般の名刺と闘う名刺!の違い

自分の想いを、出来ることを、言葉化して表明している名刺を「闘う名刺!」と名付けて広めようとがんばっています。一般の名刺(会社で作ってもらう)との違いを書いてみたいと思います。

一般の名刺は会社がメインになります。闘う名刺!は自分がメインの名刺です。もちろん自腹で作る名刺です。「闘う名刺!」は自分が出来ることを伝える為に作る「ことばの名刺」なのです。名刺交換をする相手にどうすれば自分の想いが伝わるかを考えて創る名刺です。

一般の名刺はどちらかというとデザインや認定マークなどがメインに感じられます。ですから記載情報は文字が小さく細いものが多く、名前や連絡先はなるだけデザインを邪魔しないようなものが多いのではないでしょうか。いちばん目を惹くのはロゴ、社名、ISOマークなどです。

それに対して闘う名刺は名前、何をする人かが目を惹きます。つまり、あなたが何者であるかを、いちばんのポイントにして作ります。文字の大きさも、高齢者でも読むことのできる大きさを考えて作ります。それと格好いい肩書でもみんなが知らないようなら説明するようにします。

よく覚えてもらう為に写真や似顔絵を入れた方がいいと言われるコンサルタントの方もいますが、自分は営業畑一筋でやっていますが好きではありません。これは自分が配りたくなるという点が重要な事ですので、それぞれで考えて下さい。正解はありません。

相手様はあなたの顔を見たいのではなく、あなたが何を出来る人なのかを知りたいのです。あなたのかもしだす雰囲気、イメージと一緒に頭のなかで反芻してもらうのには写真や似顔絵はピタッとくるものでないと逆効果になることもあります。会社で渡される証明写真のものはやめたほうが良いと思います。何か仕事をしている時の写真はいいですね。あなたを魅力的に演出してくれます。

とにかく自分で自腹をきって作る闘う名刺!は自分が配りたくて仕方がないというのがいちばん良い名刺です。あなたのビジネスの小道具、武器として、そしてこれからのあなたの相棒になるものを創りだしましょう。

 

暑い。何か出来ないか?

とにかく暑い日が続く夏です。昨日、今日と全国で40度を超えている場所が続出している。東京でも青梅で40度を超えたと言っていました。その中でも外回りの営業や配達の人達は頑張っています。ご苦労様と声をかけたいぐらいです。私などは太っているので汗が止まらなくて困っています。

この暑さはまさに異常気象です。気象庁も命にかかわる暑さ、災害だと発表しているのだから余程のことだと思います。今月は西日本での豪雨災害があり、その中でのこの暑さはたまりません。国レベルで本気でしっかりと、将来のことを考えて取り組むべき問題です。

この暑さの中でも、浮世では営業活動は続けられています。名刺も全国で配られています。涼しく感じられる名刺があればいいのに。そういえば昔に名刺の色が温度で変化する紙の名刺を作ったことがありました。紙に特殊な溶剤が塗布されていたようですが、いつの間にか廃番になったようです。

名刺交換も暑さの話題や2020年の東京オリンピックでの暑さの話題が多いでしょうね。この暑さでスポーツをやるだけでビックリですが、観客も大変です。人気の競技は順番まちでもあれば行列のなかで熱中症になってしまいます。今年の夏の甲子園は鍛えられた球児もですが観客には本当に注意して欲しいと思います。

名刺やショップカードにワンポイントアドバイスでも入れてキャッチーなフレーズを考えて暑さ対策を訴えたりするのはどうでしょうか。昨日知ったのですが、水分の補給も水、麦茶はいいけれど、お茶やコーヒーはカフェインが入っているので尿ででてしまいダメなのだそうです。ずーっと冷たいお茶を飲んでました。勘違いは多いですね。

知っていれば実行できることはたくさんあると思いますので、ワンポイントアドバイスも色んなところでやってもらえれば、やらないよりはずっといい。名刺やカードを扱うものとして今考えられることはそんなことぐらいですが、みんなが商いのなかでやることを考えなければならない暑さになってきました。

これからの名刺を考えてみた

これからの効果的な名刺はと考えてみました。前提になるのは社会状況です。今国会で働き方改革が成立し、何はともあれ世の中は副業、Wワーク、フリーランス、起業といった働き方が注目されます。すでに本屋にはたくさんのタイトルに副業、起業といったものが並んでいます。(今年になってから多い気がします)

すでに何かが動き始めています。一般的な名刺交換の名刺の他にも個人的な名刺を持つ必要性がでてきます。もちろんその名刺は自腹でつくる名刺です。ネットで調べれば作ることは簡単にできます。でも、ちょっと待ってください。今までと同じようなスタイルの名刺でいいんでしょうか?

もう一枚の名刺はあなたが作る名刺です。副業、Wワーク、起業と隠れてやる必要がない社会になるなら、一般の会社から配られる名刺とは互助の関係のはずです。それぞれの名刺が両方に役に立つことが一番いいわけです。ひとつは今までの会社での名刺、もうひとつはあなたの広めたいことが書かれた名刺です。あなたの「闘う名刺!」です。

そこにはあなたが何をしたいのかを、できるのかを書かなくてはなりません。どこそこの会社の誰さんがやる仕事ではありません。あなたがやる仕事、出来ることを書かなくてはうまくいくはずがありません。そうでないと真剣さが伝わりません。どういう形になるかはあなたと、あなたの会社次第ですが、中途半端はだめです。どちらも全力投球です。それでもやりたいという熱意がなければやめたほうが良いと思います。

社会が変わっても、それをこちらがどう受取り利用していくかが大事です。だれも考えてはくれません。チャレンジしようと思えば自分自身が考え、実践しなければ物事はすすみません。では何であなたの熱意、出来ることを伝えれば良いでしょうか? それを伝える為に作る小道具、武器が「闘う名刺!」です。闘う名刺!はどうすれば作れるでしょうか? それはまず言葉と格闘することから始まります。そして名刺を作るのに最低限知っておくべきことを今まとめています。

色の研究をしよう

2週間くらい前にも書いたのですが、人の第一印象は3~5秒で決まるそうです。その大半は視覚情報からなのだそうです。アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが言っています。色とか見た目、文字といった視覚情報が55%、声のトーンや話し方などの聴覚情報が38%、話の内容の言語情報が7%なのだそうです。

きのうテレビで色の話をしていました。これからは野菜をビルの中で作ることも多くなるそうでおいしい野菜ができるそうです。太陽の光の代わりにLEDをあてて育てるそうです。赤、青、緑、黄色などの色で野菜の味や栄養素の量が変化するといっていました。色は研究の余地大ですね。

色ですぐ思い浮かぶのは、暖色と寒色です。名刺の色はどちらが多いのでしょうか? 赤やオレンジ、黄色などの紙も見ますし、黒・紺・グレー・青などもありますがどちらが多いとまでは言えません。自分の感覚ですが昔より原色系が多くなった気もしています。赤や黒をベースに白抜きで文字をはっきりと浮き上がらせるイメージです。

どうしても白の用紙のイメージの強い名刺ですが、色については様々な取組みを行う会社が増えているのかもしれません。色で注意しなければならないのは、自分がイメージした色とあわせるのが大変だということです。印刷ではDicの何番とか指定しますが、印刷する紙の質でイメージと違ってきたり、再注文の時に色番が同じでも違うイメージだったりします。YMCKで指定しても自分の手元のプリンターと相手のプリンターでは若干違います。

色は効果の大きい手段なのですが、前出のような行き違いもよくありますので、色見本をだして色校正をしてから製作にかかるとかした方が、時間も価格も上がりますが良いと思います。ちょっと面倒に感じる方は別な方法でアピールする方法を考えても良いかもしれませんね。視覚情報から得るのが90%以上なら、尚更名刺を研究しましょう。

言葉と名刺

 最近『ことば』が気になってしかたがありません。言葉の名刺である「闘う名刺!」を作ろうと進める身なので仕方がないのですが、そう思っているからかもしれませんが、ことばの大切さを言う書籍が増えてきたような気がしています。この間読んで同感と思った本に「読書という荒野」(見城 徹著/幻冬舎)があります。

 そこの一節に正確な言葉がなければ、深い思考はできない。深い思考がなければ、人生は動かない。自己検証する。自己否定する。それを、繰り返し、繰り返し、自己嫌悪との葛藤の末に自分の言葉を獲得する。という文がありました。まさに人は言葉で考えているわけで、その内なる声を聞き洩らさないようにしたいものです。

 20日で10万冊突破と新聞にもでていました。すごい人気ですね。世の中の人が言葉を気にし始めたのではないでしょうか? 自分の言葉をもっていないと色々なビジネスの現場や仲間とのコミュニケーションの場でもスマホに出てくる解説の延長上ととられると話づらくなってきたのではないでしょうか。

 もしSNSAIの活躍のおかげで人間の内面を見直すきっかけになるといいなと思っています。機械には自己検証や自己否定を繰り返すのに痛みは伴わないでしょう。データーを新しくしていけばいいのですから。人間にはその作業は痛みを伴います。ほんとに苦しい作業です。そこから出てくる言葉は何かが違って感じられるのではないでしょうか。

 名刺を依頼されるときに手書き風にしたいという方もおられます。何かが変わり始めているのだと思いたいです。これから働き方改革が広まり、働くことが見直されるようになると、起業、副業、Wワーク、フリーランスの人増えます。高齢者も引退せず働けるだけ働くようになります。女性もパートだけでなく専門分野で主婦となってからでも起業することも増える気がします。その時どの立場でも自分の言葉で話すこと。またそれを表明した「ことばの名刺」=「闘う名刺!」を創りましょう。無駄にはなりません。自分と向き合うことから始めるのですから。

 

 

 

出来ることを伝える名刺を

 先週、文具紙製品展ISOTに行ってきたことは書きました。その時に思ったことなのですが、来場しているたくさんの人が皆それぞれの名刺で活動しているんだなと名刺屋なので考えてしまいます。来場者の分を全部作ればビルが建ちます。でも、どこかで製作しているわけです。

 昔だとそれぞれの町に印刷屋さんがあり、そこで刷る事が多かったでしょう。又出入りの文具屋さんの外商とかに頼んでいたと思います。今はどうでしょうか?もちろん今までどうりのお付合いをされているところはあるでしょうが、ネットで印刷通販、文具通販に外注されることも多くなったはずです。

 商売柄、色々な名刺を見せていただきますが、パターンは同じものがほとんどです。デザインは千差万別ですが内容の表記は同じパターンです。社名、名前、部署、役職、連絡先、ロゴ、認証マークという記載です。時々顔写真入りなどありますがもらっても見たくない事もありますよね。

 これだけ多くの人が使うビジネスの小道具はありません。それも見ず知らずの初対面の老若男女と交換しあう物は他にはありません。それなのに工夫しなくて良いのでしょうか? もったいないです。何とかしましょうというのがThe名刺屋の想いです。

 大きな会社なら信用できるというのはホントでしょうか? 認証マークや有名なロゴ、浸透したコピーを印刷してある名刺をもっていても、最近の偽装や検査の手抜き、隠ぺい、文書の書き換え、労災事故などなど大企業ばかりで信用できますか?もう日本の物造り神話はありません。むしろ中小企業や小商いの方がきちっとした仕事しているのではないでしょうか。

 だって中小や小商いは納期ひとつ、約束まちがいで会社がつぶれます。真剣さが違います。人も少ないから、誰かのせいにはできません。そんな我々が大企業のもつ名刺と同じパターンでいい訳がありません。初対面で何が出来るのかを伝えることが絶対必要なのです。そのための名刺『闘う名刺!』を作りましょう。

 

人と会う機会が減った時こそ名刺

パソコン、SNSなどが急速に普及した現在は昔より人と会う機会が減ってしまったのは確かです。昔といったって10~20年くらいのことです。自分も世間にならったやり方で仕事をしているのには驚きです。

営業でいうと間違いなく飛び込み営業や根性主義は少なくなりましたね。効率もよくありませんし、人がついてきませんからね。僕等の時代とは様変わりしました。長時間労働も休日出勤や夜討朝駆け的営業も接待も問題にならなかった時代です。時々過労死などの記事で労働時間がでていると自分たちもそういう状況だったと思いだされます。

人と会って打ち合わせて仕事をするパターンがメールやラインのやり取りで行われてしまいます。それが当たり前になっています。時々なんでこれがメールで済むのかと不思議に思うことがあります。でもそれを良しとしている上司や会社との取引をしているのですから、こちらでおもんばかるしかありません。

こんな時代、人と人が会って挨拶するチャンスがあれば、それこそ貴重な時間ということになります。そのとき名刺交換をしますね。この習慣はいまだ残ってくれています。きっと人にとっては丁度いい習慣なのだと思います。機械でなく人同士が紙一枚でも交換し合うというアナグロな行為がいいのではないかと思います。自分が取引しているのは人なんだと感じられるからです。

友人が会社で隣の同僚からメールがくると言っていました。話せばいいのになぜでしょうか。そういえば最近お客様のオフィスに伺うと静かな感じはします。昔のはオフィス騒がしいところが多いようでした。よくワイガヤとかいって議論していた会社もありましたからね。会社への帰属意識も高かったと思います。経営者もリストラは最低の経営と考えて取組んでいましたから。

昔のことを書き過ぎました。言いたかったのは人と会う機会が減った今、より名刺交換を効果的に考えましょうということです。

お店の地図

名刺やカードを商売にしていると、どこの店に行ってもどんなカードや名刺だろうと気になって一枚貰ってきます。考えてみると趣味、習慣みたいになっています。そのなかでお店のカードは名刺より個性的に作られているので勉強になります。デザイナーとは違うので書かれている言葉のアピール度とか言い回しなどを気にしてみています。

名刺では地図を入れる会社が少なくなったようですが、お店はまだ入れているところが多いようです。最近ではスマホで簡単に場所は探せますから少なくなったのでしょう。地図にも色々あってカードなどに入れる場合は簡略化している場合が多いかな。

目印になるポイント(駅、役所、道路、交差点、ビル、神社、お寺など)から3~4か所くらいたどると店ぐらいが見やすいですね。この位の表示だとスマホで探すより早いと思います。あまり小さな文字にしないことや自分だけわかるような目印はやめましょう。

地図も流行りがあるようで、昔は表示範囲が広かった気がします。いつ頃からか道路や道を手書き風、筆書き風のものが増えました。それにQRコードを入れるものも増えました。自分などは散策がてらに、ちょっと迷いながら行くのも話のネタになり好きなのですが、今時は寸時をおしむんでしょう。まじめということですかね。

お店のカードには自分で作ったのがすぐわかります。失礼なのですが紙質と裁断の仕方でわかります。紙は市販の紙でインクジェットプリンターを使用しているものが多いようです。コシがない感じ色合いでわかります。プロに注文したものは、やはり手触りが違いますし、色合いも違います。

昔と違い印刷通販や文具通販でカラーのものでも、色々な紙のカードも格安の価格で作れますから一度試されてもいいのではないでしょうか。同業他者を薦めるのはおかしいかな? でも店のイメージが違ってくるかもしれませんよ。