「すべての概念が変わる時かも?」

 ブログを書くのが久々になりました。ともかく今どきはコロナウィルスで我々年寄りの持病もちは色々と考えさせられることばかりです。健康のことはもちろんですが、今までやってきた商売のことも改めて自問自答することになる時代になりました。まさか令和のはじめがこんなことになるとは思いませんでした。通常なら東京オリンピック直前で盛り上がっていただろうにと考えると人生に「まさか」という「さか」はあるなと思いました。

 しかし、我々は生きていかねばなりませんから嫌でも再起するためには自問自答して前にすすむしかありません。自分も名刺屋としてやってきましたがこれからのことを考えています。もし名刺という概念がなくなってしまったらどうすれば良いのだろうか。つまり人と会うことがビジネスでは濃厚接触となり、名刺交換が否定されてしまえば名刺屋とすればどうすることもできません。

 考えられるのはスマホに登録した名刺を交換しあうというやり方とかになるのでしょうか?人と会うことがなくなるなら世の中味気なくなりますが、そうした方向に世界は向かうのでしょうか?間違いなく言えるのは今までのように配る、ばらまく、不特定多数といった概念はなくなる気がします。

 個性がなくては意味がないツールとして生き残るしかありません。自分がそのなかでできることは今までの名刺を作ってきたノウハウを秘伝でなく公開していくことが唯一の役目のような気がしています。数年前から企画している「闘う名刺!」をまとめていくしかないと意を固めています。

 商売のやり方も、人の働き方も、男女の関係も、政治も、外交も、経済もすべて今までのような常識では生きていけないのが2020年以降の世界のような予感がしています。その中で小舟いっそうが大海にわたっていくには相当な覚悟がいることです。後半人生にはいった私ですがもう一度覚悟しなおしていこうと思います。

 

 

 

働き方改革と名刺

先日、新聞に労働分配率の低さの記事がでていましたが、まさにそこが問題なのです。バブル崩壊から失われた20年、リーマンショック、中国の台頭と時代が変わりゆくのについていくのが精一杯の私たちですが、その変化についていかねばならないからという旗頭をあげて内部留保を増やし続け、株主からの評価だけを正しいとしている企業が多すぎます。

 生産性の向上をいい、労働時間の短縮と成果主義のみで企業としての社会的責任が果たされているのでしょうか。今の日本の優良といわれる会社にはその会社に愛着をもてる社員が育つのでしょうか。国際競争で戦うためには愛着をもっている社員が多い会社が有利なだと思うのは感傷的なのでしょうか。

 ともあれ労働に見合った報酬が払われる国にならなければ、働く人のモチベーションはあがりません。消費も進みませんし、国内の景気も上がるはずもありません。働き方改革などといっても言葉だけのお題目になってしまいます。何が変わる必要があるのでしょうか。なにを我々はすればいいのでしょうか。

 自分ができることをしていくしかありません。政府や役人は決して責任をとりません。このことはみんなが周知しているはずです。ただ働き方改革は絶対に必要なことです。お題目だけに終わらしてはいけません。日本が沈みます。

 せめて名刺から変えてみてはどうでしょうか。会社からもらう名刺は会社で使えばいいのです。働き方改革は働く我々一人ずつが自分の名前で勝負していかねばならないと感じることから始まると思うのです。会社に所属していても自分の名刺を持てばいいのです。それが当たり前の時代にすることから始めればいいのです。

 どこの会社に所属しているかを人に知らせるより、自分が何ができるのか、したいのかを知らせる名刺を作り持ち歩くことです。それができている人こそ働き方改革の志士だと思います。世の中はそう簡単に変わりませんが一人ずつの考え方が変われば概念がかわり、今までの常識が非常識にすることができるはずです。さあ、「闘う名刺!」を考えましょう。そして一歩踏み出しましょう。

 

 

 

 

 

概念が変わる時代

まだ一月なので名刺屋として最近思っていることを書いておきたいと思います。名刺はどのくらい前から当たり前になったのでしょうか。今の小さな紙に名前や連絡先を記載したものは明治のころから普及しはじめたと聞きました。女性用の名刺は伊藤博文婦人が鹿鳴館で使用したとも聞きました。

ビジネス用としては会社が近代的になってからでしょう。それから形式はそれほど変わっていません。というより誰も根本的な変更や改革をしようと考えなかったのかもしれません。なぜならそれで用をたすことが足りたからでしょう。でも時代は変わってしまったのです。

大きく時代は変わっているのです。名刺の概念だけこのままでいいはずが有りません。名刺を儀礼的に交換する風習も終わったのだと思います。又名刺を会社が作るのも変わらざるをえません。だって終身雇用の時代ではなくなったのですから。個人が考え作るのが道理なのだと思いませんか。

そうすると何が変わるかというと名刺の概念が変わってきます。同じ形式のものではダメなのです。個性がないと名刺を持つ意味がありません。情報の交換だけならSNSで充分です。名刺は役割が変わってきているのです。そのことを名刺屋として知ってもらわなければなりません。それが普及しないでいるのは名刺に携わるもの、我々の怠慢だと反省しています。

今からでも遅くないと思い「闘う名刺!」と名付けて、ちょっとずつですが意見を書かせてもらっています。今年は今までより多くの人に知ってもらいたいと考えています。名刺でさえ概念を変えるということは大変な事です。今の世の中にはそういうものがあり過ぎるぐらいあるのです。それぞれ変えようと思っている人達が出てきているのが今の時代のだとも思います。

時代を変えるのは政治・革命・戦争というものでなく1人の個人が概念に対する疑問をもつことなのだと思えてなりません。それは老若男女の区別なく一歩、一言、一文、一声を発することだと確信しています。今年はその一歩になるように頑張ろうと老骨に鞭打つことにします。

 

 

 

名刺交換をしたけれど・・・・

2020年令和2年となりました。黙っていても歳はとるものです。今年は東京オリンピックが平和の祭典となりきな臭い国際情勢を振り払ってくれることを祈ります。

新しい御代となり色々な事が当たり前のように変化していくのについていくのは歳をとると難儀なことですが何でも挑戦しなければと思っています。年寄りの冷や水と言われても構わないので楽しんでみようと考えています。

名刺のほうも新年の挨拶や何かで忙しい季節だと思いますが、名刺交換はしたけれどにならないようにしてください。単に名刺を集めて人脈が増えたと思わないでください。これは自分も含めて皆が陥りやすい社会でのワナの一つです。

名刺は誰でも気軽に初対面の出会いを演出してくれる優れたツールなのは確かな事ですが、その後のフォローこそが最も重要な役割なのです。ではどうすればいいのでしょうか?

まずやって欲しいことは名刺交換の相手と何がしたいのかを考えて下さい。ノープランはよくありません。今でなくとも将来は何がしたいのかを考えてみて下さい。出来ればその場で話がはずめばいいのですが初対面では中々そこまでは難しいと思います。

必ず名刺の裏などにメモをしておいて後で見直して下さい。これが商いやご縁の種になります。実際に人と会い挨拶をして名刺をかわしあうことでメールやラインなどと違うものを感じているはずです。もしそうでなければ努力して下さい。何かを売るのではなく、相手から何かを感じることはとても大切な事です。

これからは人同士が会う機会は昔より少なくなりますから特に大切な事になると感じています。その時に名刺「闘う名刺!」がお役にたてるように今年も声を上げていきますので宜しくお願い致します。

 

 

 

 

新しい名刺を考える④

自分の名前で勝負していこうと思う人には「闘う名刺!」を作って欲しい。自分の名前で勝負するということは、何で勝負するのかはっきりと見当がついているということです。そんな人が一般的な名刺ではモッタイナイと思います。「闘う名刺!」を制作してドシドシ配って下さい。

起業にしても、副業、フリーランス、Wワークなどにしても多岐な働き方が推奨される時代になるようです。それはまさに自分の名前で仕事をして行く時代になるということなのです。○○会社の誰かでなく、○○○ができる、○○○が専門のAさんということが問われる時代になります。

それは資格でもいいし、経験でもいい、こんなことしているという表明でもいいのです。あなたが何を考え、何がしたいのか、出来るのかを問われるのです。それが今までの時代と違うのは、会社側からこういうことが出来る人いませんかという呼び掛けで集まる、応募、就職するのではありません。

自分の側からこれがしたいと言う表明をして、共感する人と仕事をしていく時代といえます。そのときに今までの名刺でいいわけがありません。自分の想い、出来ることを表明した名刺「闘う名刺!」が必要なのです。闘う名刺!は自分で作ることができます。ただ名刺は対外的に配るものであり、初対面で名刺交換をする性質上、名刺制作の一般的な約束ごとは知って創ったほうが、より有効だと考えています。

そのために「闘う名刺!の作り方」(仮称)をがんばって制作しています。創って行くと、あれもこれも記載しようと思ってしまいます。でもこれは単なる名刺の制作をする為のガイドではないのです。自分が闘う為の小道具であり、武器であり、相棒になるものです。その効果をどうすればあがるかを書いていこうと思います。

単なる名前、会社、連絡先の表記だけではだめなのです。何が出来るのか、やりたいのか、あなたの言葉で表明しなければなりません。「闘う名刺!」は「ことばの名刺」なのです。どうすれば相手に伝わるかを考えて創る名刺なのです。

 

 

 

新しい名刺を考える③

新しいとは形やデザイン、素材などではありません。内容というか名刺における概念のことです。名刺といえば誰でも小さな紙に名前、会社名、連絡先が記載された紙切れを想像すると思います。またビジネスで初対面に使う道具と思うのではないでしょうか。

今までの名刺はまさにそれです。そして個人でなく会社が作ってくれるものと、あたりまえのように思っているはずです。つまり与えてもらった内容の自分を懸命に生きるという社会のシステムの一つになっているのです。終身雇用で会社こそが人生といえる時代ならそれで良かったかもしれません。

では今の時代、これからの時代はどうでしょうか?社会のシステムは大きく変わってしまいました。終身雇用などありませんし、それでも国は人生100年を考えろといいます。会社は株主しか見ていません。業績、実績が全てです。そんな時代にどやって生きて行けば良いのでしょうか?

国は働き方改革といって定年延長や起業、Wワークを推奨し始め、手を打ち始め出しました。新聞、雑誌、書籍などをみればその成功例やすばらしい生活を書いたものが増えています。先日も本屋にいくと個人起業の薦めの本を主婦やサラリーマン、学生が立ち読みしていました。

時代は変わり始めているのです。名刺も今までのものでは存在価値がなくなります。会社から作ってもらう自分でなく自分が考え主体にならなければならないからです。それはどういうことでしょうか?

自分が何をしたいのか、何が出来るのかを相手に知らせることから始めなければなりません。会社の名前を知らせるのではありません。自分が何を出来るのかを表明しなければ生きていけません。あなたの名前で勝負する時代になりました。それをやろうと考えている人の名刺を広めたいと思います。それを「闘う名刺!」と名付けました。

 

 

 

 

 

新しい名刺を考える②

今朝のテレビの情報番組でデジタル世代(現世代)とアナログ世代(旧世代)とのことを取り上げていました。今更という感じもしますが、改めて世の中変わってしまったことを思い知らされます。自分などはパソコンに入力することができる程度で応用など全く出来ませんからアナログ世代以前です。

その中で地図のことを話していましたが今はスマホで案内がされ、カーナビを見れば地図を買うこともありません。もちろんその地図はゼンリンや昭文社といった地図の会社が作っているのですが、そうせざるをえないのが時代という物なのでしょうね。

ちょっと前まで名刺やカードの裏に地図や略図を入れてとの注文がかなりありましたが、そう言えばめっきり無くなりました。時代はどんどん便利なものを取り入れるので今まで当たり前のように考えていた物やサービス、職業まで変えていってしまいます。

そのことに異を唱えている時を与えてくれません。自分達が変わって行くか、置いていかれるか、別な価値を発信するしかありません。番組のなかで伝達の手段にも触れていましたが、現代は1人一台の携帯・スマホを持っていますから、公衆電話の使い方もわからないのが常識なのです。

社会にでても我々の若い頃のような営業はしません。精神主義は受入れられませんから成果だけが勝負になります。逆にキビシイ社会なのです。結果がすべてになるとアソビの部分がないので急ハンドルになりますから早い一方事故も増える気がします。

その最先端についていくのは他の名刺屋だと思います。ウチなどはアソビが多いハンドルやクラッシックカーなどを愛してくれる人達と仕事を出来ればいいなと思います。ただ、今までどおりの名刺の表現ではダメだと感じています。どうやって自分を伝えるかを考えて作ることの重要性が増しているのです。

 

 

 

 

 

 

新しい名刺を考える①

名刺も新しく定義を変えなければ滅びると書きました。今までの時代は名刺を制作するのは個人ではなく、圧倒的に会社の意向にそったものでした。今もおおよそがそうだと思います。個人の存在が会社あってのものという価値観からそうならざるをえない事でした。ビジネス上の必要なツールの大部分を会社組織でないと持てなかったからです。

今はご存知のようにSNSが当たり前となり個人がひとり一台のスマホ利用する時代です。アイデアと行動力そして精神的タフさがあれば世界を相手に仕事がやれます。若い人達は生まれた時からそのアイテムのなかで育ってきています。これはとても大きなことなのです。習わなくても自然と扱えるのですから、我々旧世代とは出発点が違うのです。

それらのことから考えてみても与えられた名刺で良いわけがありません。彼らの発想から新しいものが生まれます。ただ人に物事を伝える為にはルールもあります。独裁的傾向のものは個性的でも独りよがりになります。伝えられる側がある程度は発想についていけることが重要です。

その名刺の制作するために必要な知識があれば高品質で安く、早く、デザイン性の高い名刺を誰でも制作できるのです。その今の技術をおおいに利用すべき時代が今の時代なのです。世の中は働き方改革と政府が旗をふり、今度は本気の様ですから考えるべきだと思います。

特に日本人に適しているのはWワークなのではないでしょうか。一つの会社に所属はしますが、もうひとつ自分の出来ることを世に出して行くということです。それにはいくつかの利点と国民性にあうだろうということが言えるからです。詳しくは後日書きますがまさにもう一つの自分を知ってもらう努力を個人がみんなしていくべき時なのです。

それが「闘う名刺!」をつくる前提条件なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の名前で勝負する人達の名刺を創る

名刺屋で30年近くもやっていますと色々な名刺を作ってきました。数は解りませんがかなりの数です。でも考えてみると会社から依頼される名刺が圧倒的に多かったのも事実です。個人から依頼を受ける場合も一般的な形式のものがほとんどでした。名刺の定型の内容からはみだしていないのです。

名刺はその役割として初対面の人とご縁を持とうという時に使う物ですから、失礼にならないように定型のパターンが多くなるのでしょう。数十年前の名刺は縦型で厚手の紙に社名・名前・連絡先が一般的で活版印刷で印刷屋さんの片手間仕事のように作られていました。

それがバブルの頃からでしょうか横型で薄めの紙にカラーで刷られるものが多くなりました。印刷もオフセット印刷で金額も中々のものでした。内容は先の内容にコーポレートマークをカラーで刷るようなものが増えました。連絡先も郵便番号やFAXなどが増え、社名もカタカナのものも多くなりました。

その次がオンデマン印刷で小ロットを安く作れ、しかもカラー刷りですので当たり前のように主流となりました。その頃にはメール・ホームページ・携帯などが記載されるのが普通になり行が増え、名前や社名が小さくなりました。それだけでなく認定マークを入れるところが多数になりました。

一般的な名刺でもこれだけ変化はしています。内容は記載事項が増えてはいますが名刺の役割的なことは変化してきませんでした。社会はどんどん変化しています。昭和の高度経済成長、平成のバブルそして崩壊、失われた数十年と。そうこうしているうちに令和の御代となりました。

この間の技術革新は印刷だけでなく各分野に及び会社から個人の時代に移っています。もう会社は終身雇用などの制度はありません。国も働き方改革を推奨し定年延長は当たり前だし、年金も訳が解らない状態だし、老人大国になってしまいました。要は個人が主体になり稼いでいかねばやっていけない時代になったのです。そこで自分も名刺に関する考え方を捨てることにしました。名刺を新しく定義しなければ名刺そのものが消えてしまうのです。

そのことをこれから書いていきたいと思います。

 

 

 

名前を覚えてもらうには?

台風が通り過ぎ大きな被害が報道されています。自然の猛威には勝てませんが再度昔からの防災の考え方を変える必要があります。安全も仕組みも工夫するしかないのです。今までの常識は通用しないのです。

季節は10月後半になり急に寒くなりました。こたつの布団をだして掛けました。さすがに電気はまだ入れていませんが、いいあんばいでちょっとホッコリした気持ちになりました。

何日か前にウインドブレイカーを買いましたがその店とは関係ないのですが他の店の名前を思い出せなくて思ったことがあります。店の名前はライトオンだったのですがこの店の名前をいつも忘れてしまいます。もちろん何度も買っていますし、店の前も通ります。ぼけたかというのでなく若い時からこの名前が頭に入らないようです。

物覚えは悪い方ではないのですが、どうしても出てこないのでイライラします。どうも名前にも忘れやすいものがあるようです。人の名前や会社名を扱う名刺屋という商いをしているので特に気になるのでしょうか。名刺を作成するときにどうすればその名前を覚えてもらえるかは大切な事です。

やはり覚えてもらうにも工夫が必要です。名刺は多くは商売で取引をする際に初対面の人と交換するビジネスツールですから、そこでの印象は自分に降りかかってきます。それを工夫しないのは怠慢過ぎると思いませんか。もうその時にビジネスは始まっているのです。

どう名刺を工夫して相手に覚えてもらうことができるかを真剣に考えて下さい。自分が提唱するのは何ができるか、したいのかを知らせることだと思います。それが「闘う名刺!」です。