名刺は、あなたの相棒です!

今日は自分の想う名刺について書かせていただきます。名刺屋ですので皆さんが思うより熱く考えてしまうのは割り引いて下さい。

自分の場合、ちょっとその辺を散歩する場合にもポケットにジョッター(メモ帳)を入れ出かけます。その中に必ず3枚の名刺を忍ばせています。1枚は名刺屋の仕事用のもの、2枚目はその仕事で今一番伝えたいことを書いたもの、3枚目はプライベートなものです。だれとバッタリであってもチャンスですから。もうクセになっているのでそうすると安心なのですね。

ジョッターも市販のでは何かしっくりせず、自作です。特別に器用でもないのでパスケースを加工して使っています。夏になるとYシャツの胸ポケットに入れるので透明か白のケースが良いのですが市販のものは革製の黒とか茶系が多く、高いので作りました。具合は良いですよ。メモは商売がら名刺の余る台紙を使っています。

歳をとると物忘れも多くなるので思いついた時に、すぐ書ける工夫が必要と始めたことなのですが自分の手で書くというのは良いみたいですよ。そのメモを後で見ると、名刺のアイデアとか、言葉についてとか、小商いのヒントとか、気になったこと、エトセトラですが普段デスクワークで思いつかないこともずい分あります。

散歩しながら思いついたことを帰って調べるのも楽しいものです。名刺と小商いをライフワークとしてますが、そればっかり考えていると視野が狭くなってしまいますから、散歩をすると丁度いい感じです。

名刺を作るというのは中々と考えさせられることもあります。皆さんの名刺は会社から支給されるときは仕方ないのですが、ご自分で今の立場の名刺を考えてみると面白いですよ。自分だったら何をアピールするか、文字の大きさ、書体、色、紙など、そして自分をどう説明すれば伝わるかなど。それをしてみると自分自身の心の内面がみえてきます。そして解決策を考えたりできます。

名刺を自分で作ると自分の内面と向かい合わないと、人に伝わる名刺は出来ません。ですから、ちょっとしたセラピー効果があります。そしてその名刺はあなたの気持を理解した分身でもある訳です。夢を一緒に追う、まさに相棒です。

「認める」を考える③

 この間も書きましたが、「認める」ことを「しくみ」として世間に認知させると、とても大きなビジネスになります。それを天下りの巣にしてはなりません。ただ、役人や政治家のそれに対する嗅覚は特別なものがあると思います。我々が対抗するのは容易ではありません。でも「認める・しくみ」を我々の国が作っていかねばビジネスの世界で闘えません。だからこそ天下りでなく、広く皆にわかりやすく必要性を知ってもらって、そこが天下りの巣ではないと認定できる団体を創れないでしょうか? どこに任せば世間様に役に立つ認定をしている団体を認定するような、ちゃんとした認定会をつくれるのでしょうか。自分にはできそうもありませんが、どなたか挑戦して欲しいと思っています。

 最近、うちの取引先で数件認定マーク(ISO)関係、プライバシーマークなどをやめてしまう会社や認定団体を変えた会社が数件ありました。一時はISOやプライバシーマークの認定がないと役所と入札取引ができなくなると聞きました。表面上はともかく裏ではあったのかも知れません。昨年のモリカケ問題などの国有地に対する便宜などをみているとウームと思いますよね。

 ではなぜ、やめたり、見直したりしているのでしょうか。認定にかかる費用の高さ、書類の手間、それによって得られる効果が表れないからです。それを持つことが他を圧倒するほどの競争力にはならないからだと思います。社会貢献なら他にも手段があるし、その認定マークで購入を決める人の割合が少ないからです。逆にそれらを全て持っているような大企業、有名企業、役所がデーターの偽装をずっと続けていたのが発覚したり、経理を誤魔化していた上場企業、倉庫に資料隠しをしてそれを許しただろう人がトップでいる役人とか、あげればきりがありません。我々、小さな会社なら、とっくに倒産したりお縄になっていると思います。なぜ認定がされていたのでしょうか? その認定をした団体は罰せられないで存続できるのでしょうか。その認定を信用して取引した善意の第三者もたくさんいると思いますが。おかしな話です。

 

価値について考えてみた

今日は価値観について考えさせられました。今、世の中はSNSを介して、消費者同士で取引されることが増えています。例えば2万の物を買い、1度使って1万で売るという取引が成立すると差額の1万で2万の価値の物を利用出来たことになるという訳です。ずっと自分で所有しないというしくみです。この物を持たないで利用した時のみの価値に支払いが発生する。それを個人対個人で手軽に行える時代、社会、システムが受け入れられているということです。

自分のような昭和な人間と違い今の人達は違和感を持たないで、当たり前にそのシステムを利用します。つまり所有するより利用することに価値を見出しているわけです。これからの小商いの可能性を感じませんか? 小商い対消費者でも充分やれます。すでにネットやSNSで副業感覚で始められている方も多いですね。そんな人達に自分たちの名刺やカードをデザインやコストだけでなく考えて欲しいのです。

では名刺の価値は何でしょうか? 持っているだけなら、ただの紙切れです。名刺交換をすることで初めて名刺の価値が生まれます。そして何が出来るのかが相手に伝わり取引が行われれば、そこに実際の金銭的価値を生むことになります。

やはり名刺の価値は何を出来るかが相手に伝わらなければ意味がありません。あなたならどう工夫しますか。それとも、初対面の名刺交換の時に口で説明して伝えますか。営業で昔よく言われたのは、訪問回数と決定権者との面会を増やすことでした。初対面で名刺交換をした後セカンドコンタクトのときが大切になってきます。初対面では挨拶と印象が中心で取引の話は中々出来ませんよね。セカンドコンタクトをとることが重要なのです。営業の面白い所と思いこみましょう。

そのセカンドコンタクトの間に初対面で交換した名刺が役に立ってくれなければなりません。つまり、その名刺にあなたが何を出来るのかを書いていなければ、相手は何も考えてはくれないし、進展は望めません。もし、好印象を持ってくれたならば、セカンドコンタクトのアポイントで会えれば次のステップへ進むことができます。自分は、その時に2回目の名刺を配ります。これはどちらかといえばPR用のカードです。会社案内では堅すぎますので、自分の取扱い商品への想いを、自分の言葉で書いたものを渡します。後はあちら次第です。小商いはこれの繰り返しだと心にいいきかせています。いい結果の時が多いようです。

 

セカンド名刺を考える

 今日は花粉がたくさん飛んでいる。もうすぐ桜の咲くのを楽しみに我慢だ。卒業の季節でもある。一つの事がひと段落して、次のステップに進む季節だ。毎年正月からこの季節になると、何か新しい趣味や仕事のアイデアにチャレンジしなければと思う時期である。

 なぜなのか考えてみると無趣味なことが、ちょっと不安になる。今は小商いだが名刺屋で忙しくしているけれど、歳を重ねるほど別な視点や楽しみを持つことが大切に感じられる。若い時に比べると動きが鈍くなり、新しい世界にチャレンジしなくなっている。まだまだ充分に活動できるのだから、チャレンジせずにいるのはモッタイナイことだ。

 世の中では会社以外の自分をもつことを進める助言が多いが本当に必要だと思う。何かに懸命になることは素晴らしいが、そのことに幅をもたすには別な世界の経験が役に立つのではないか。それを今の若い人たちは良く知っている。我々の定年を迎えようとしている世代は苦手な人が多い気がする。酒やギャンブルは好きだけど。

 最近、うちの業界ではセカンド名刺、2枚目の名刺、二つの名刺を持ちましょうという傾向がある。自分の場合は名刺屋なのでビジネス用、パーソナル用と数種類を使っているのだが、趣味でも自分を広げる名刺を持ちたい。今年は絶対作ろう。その前にやりたいこと整理して、まず一歩を踏み出さなければね。

 セカンド名刺の必要性はわかって頂けるだろう。今の世の中で終身雇用はおとぎ話だし、今までのどの時代より、めまぐるしい変化が起きるのが当たり前の時代だ。若い人から、お年寄りまで新しい技術革新や社会の仕組み、常識を皆が模索しながら生きねばならない。そんな時代に対応していく自分であるためには会社から与えられた名刺のロゴだけに頼っては危うい。

 ではどうすればいいのか。皆でアイデアをださねばならない。この頃は、働き方改革だとか副業だとか、C to C だとかが話題になっているが答えはひとつもない。皆が色々なアイデアでビジネスツールである名刺の常識を変えて行くしかないのだ.いくらAIの時代になっても人と人とが会わない時代は楽しいとは思えない。まず、会社に所属されている方なら、ご自分のセカンド名刺を創って、名刺入れの中に潜ませてみてはいかがでしょうか。

 

だれのための名刺?

 口ベタで、営業が苦手。それでも新規開拓は必要だ。そんな状況で悩んでいる人。それが自分のお客様である。(自分と同じタイプです)

 なぜ新規は嫌なのだろうか?それは断られるからだ。なぜ断られるのか?人は大むかしに恐竜やへび、知らない人等に危害を加えられたDNAが記憶されていて、どうしても警戒するのだと聞いたことがある。真偽はともかく仕方がないのだ。誰でも嫌なことなのだ。あなただけでは決してない。それにあなた自身の人格を拒否されているのではないことを肝に据えることが大事だ。今は忙しい、厄介なことは聞きたくない、考えたくないということなのである。だから初回(ファーストコンタクト)は挨拶ができ、名刺を渡してくることが出来れば上できである。

 そこで名刺なのです。名刺交換ができるということは、あなたに悪意は感じていないということです。名刺は余程、変な人でなければ、ほとんどの人が受取ってはくれます。すぐには捨てません。精読してくれます。初めての人と挨拶して名刺を渡す、交換できたということは凄いことなのです。中々それに代わるビジネスツールはありません。

 前にも書いているのですが、何度でも書きます。初対面の人と紙一枚ですが実態のある物を交換しあうことが、とても大切なことなのです。ここからが人としてのお付き合いの始まりです。電話、メール、ネット、SNSでは伝わらない人間だけのもつインスピレーションがありますよね。直接会うというのは、長く取引していくには必要なことだと思います。古い考えといわれても自分はそうでないとできないし、商いを楽しいと思えません。

 こんな自分と同じような不器用で、内向的な人がビジネスで使って効果がでる名刺を創りたいのです。時代はどんどん進みますが、こんな人もたくさんいると思います。自分たちが配りたくなるような名刺を創りましょう。そのお手伝いをさせてください。

 

「小商い」を始める前に考えたこと

 「小商い」の仲間が増えればいいと思っているのですが、自分の想う「小商い」とは何かを考えてみました。                                                                                                                                                     昔は自分で商売をするには 「のれん分け」 や 「脱サラ独立」 という形が多かったのではないでしょうか。これは今まで自分がやってきたことの延長線上で自分が代表になってやるということです。今までの実績や蓄えたお金で事務所、店を開業することです。独立を果たすまでに時間もお金もかかります。時代は高度成長期ともなればやる気のある人はそこまで待てません。そこで 「無店舗商法」 とか 「一坪商法」 「移動店舗」 「フランチャイズ」 などで始める人もありました。

 バブル崩壊(1991.3月)位までは前へ進めの時代でしたから有利な転職もできましたし商売をやりたい人の選択肢もずい分あったと思います。ただ独立する人は昔も今もリスクを背負いますから、日本は安定志向の人が多い国なので一定以上は増えないのではないかと思います。それでもバブルの崩壊は会社ではリストラ、銀行の裏切り、政治の無責任が表に出て、全体にモチベーションが下がってしまい、より回復の道が遅くなったのだと思います。

 その後 「SOHO」 「起業」 「スタートアップ」とか言われながら形は変わりますが会社=人生みたいな考えかたをしない少数派の人達もがんばっています。インターネットの急速な広まりで世界が変わってしまいました。誰でも簡単に商売を始められます。もちろん、その中で超有名企業となるところもあり、それを目指す生き方も魅力的ですが、「小商い」 をライフワークとしてとらえる人も、たくさんでてきて欲しいと思っています。

 自分が思っている 「小商い」 は人と比べる取引の大小ではなく、自分と似た感性の人達と認め合うことのできる商いをすること。その言ってみれば我儘な場を継続していくことなのです。扱う商品は商人として自信をもって売れるものなら何でもいいのです。ネットが広まった今だからこそ、場所も、人種も関係なく、小商いに魅力を感じる仲間が増やせるチャンスだと思っています。その人達が使う名刺やカードを創れたら幸せだと思います。

 

名刺のデザインについて考えてみた

名刺のデザインを検討する際、あなたは渡す相手の事を考えますか。それとも、自分の気に入ったイメージから考えますか。どちらが正しいかということではありません。ただ、最低でもこの二つは考えて下さい。前にも書きましたが名刺の本来の目的は相手に自分を伝えることなのです。有名企業で社名とそこの所属がわかればいい名刺なら別ですが、ご自分の名前でいつか勝負するなら、良く考えましょう。

ご自分で名刺を作る時は、やはりカッコ良いものを持ちたいのは当たり前です。でも、ひとつだけ気をつけて下さい。名刺はご自分の存在を伝える小道具、武器なのです。このことを前提条件に作って下さい。どんなに素敵なデザインでも相手に伝わらなければ名刺交換の意味がありません。例えば、配る対象が高齢の方が多いのに小さな細い字でカタカナ言葉ばかりの名刺の方いませんか。まず二度と見られることはないし、記憶されることもないでしょう。

配る相手をイメージして、ご自分がどんなふうに伝わり印象に残れば、次の関係を築くステップになるかを考えてみましょう。デザインには人それぞれ好みがありますから、色々と挑戦してみてください。

自分の場合、表は基本白にイメージカラーを入れました。あとは好きな文字フォントではっきりと、名刺屋、名前、会社名、連絡先のシンプルなものにしました。写真や他の目立つ嗜好は、内向的な自分には配りたくない要素になるのです。裏面はラッキーカラーをベース色にしてその上に黒刷りで出来ること、やりたいことを表明し、ホームページ検索が記載されたものです。

職業柄いろんな方の名刺を創り、名刺交換もしますが、成功しているかどうかはその人に聞かぬと本当の所はわかりません。私見ですが成功されている人や、いきいきと生きていられる方はシンプルなものが多いように感じています。頂いた時に何か感じるものがあります。A Iが普及している時代に時代錯誤かも知れませんが、そう感じています。

まず前提になるのは相手に自分の存在を伝えること。自分が配りたくなることが名刺という小道具であり武器のデザインをする最低条件だと思います。そう肝に銘じて制作するようにしています。細かいテクニック的な事は、順次書かせていただきます。

 

バブルの頃に考えていた小商い

 今日は、なぜかバブル時代のことを、とりとめもなく考えていたので書いちゃいます。あの頃はオフィス関連用品、オフィス家具、内装工事を扱う会社の営業をしていました。30歳前後のことでした。担当は東新宿から代々木、千駄ヶ谷あたりの会社がメインでした。よく買っていただきました。勉強させていただきました。

 うちの会社は業界では知られていましたので、色んな業界のお客様がいました。バブルの頃は住宅、マンション、建設、信販カード、教育等々、どの業種でも主要都市に支店、営業所などをだして全国拡大をして行ったので家具、内装、コピー等の事務機など6人規模位の出店でも1000万位になりましたので、会社は儲かりました。でも我々は固定給でしたので不満でした。接待では今よりお金が使えたのがバブルの恩恵でした。

 自分は小商いがしたかったのは前にも書いていますが、この頃はオフィス内装を考えていました。これだとお客様と打合せをして職人さんに手配をとり、現場管理をするというパターンですから店も不要でやれるし、個人でも取扱金額は数百万ですし、下請でなくお客様と直取引なら手形の必要もなく現金回収できる。どんな特徴を持った業者がいいかと考えていました。それにこの頃大手メーカーから独立して販売会社を作る方もずいぶんお付き合いしていましたのでそう思ってました。

 そうこうしているうちにバブル崩壊となりました。状況はご存知のように一変しました。これはこの業界では厳しいと悟りました。それに自分の考えている小商いとは違うことにも気がつきました。時代とはいえ怖いですよね。想いとは違い金銭だけが目的になりそうな雲行きでしたから。

 そのあと56年たち厳しい時代でしたが、今の小商いを始めることになりました。儲けは少ないですが、リピートはあります。お客様には喜んでいただけます。すべて新規開拓、地元で商いをさせていただいております。なぜバブルを思い出したのかというと、この時期34月は忙しくて今で言う加重労働で、どのくらい残業したかなどと考えたからでしょうか。楽ではありませんが小商人も中々面白いですよ。

 

 

名刺のウラ面の使い方

 最近、名刺を作成していて気になる事があります。それは名刺の裏面の記載の使い方です。片面刷りと両面刷りの割合は、両面刷りのほうが多くなった気がします。内容的には会社の支店をいれる。英文の記載をいれる。地図をいれる。などが多いようです。自分の場合は自社の出来ること、したいことを刷り込んでいます。支店もないし、海外の仕事もないしね。

 そう思っていたのですが、テレビで「YOUは何しに日本へ」とか外国人がからんだ企画が増えています。まあ、世の中すでにグローバルなのは当たり前なのでしょうが、自分の古い頭の中のデーターは簡単には上書きできません。でも、東京オリンピックも迫ってきてますし、訪日外国人のインバウンド消費も魅力的だし、苦手とか古いとか言ってられないですよね。

 そこで一つ考えているのは名刺の裏に英会話や中国語などの想定問答集でも刷りこんでおこうかな。とか何か名刺の裏を使って役に立てることはないかと考えています。これは、おいおい出来れば発表していこうと思っています。

 名刺屋からすると名刺の裏のスペースは意外と広いものです。名刺の性格上、初対面の人に渡すことが多いのですから工夫するべきです。表にあまりインパクトのあるデザインにすると目立つけれど、敬遠される方も多いようです。表には誠実さがあるのが良いと考えています。裏は逆に、個性的に自分の出来ること、やりたいことを表明する場所と考えてみてはと思います。表と裏の表現の差が相手に印象が残る名刺になります。

 名刺の裏にあなたの作品とか、お薦めの商品、話題になりそうな写真、製品、風景などをいれて、それにあなたの想いを言葉にして伝えるのも素敵だと思います。名刺交換はチャンスの場所ですから色々自分の新しいアイデアを試してみてはいかがでしょうか。自分は名刺屋ですから試しに色々つくりますが、裏は考えれば考えるほど奥が深い気がします。きっとスゴイこと考えつく人がいるんだろうな。

 

小商いへの想い

 小商いがしたいと思ったのはいつごろからだったのか。学生の頃、アルバイトをはしごしていた頃だったかと思う。還暦を超えた爺さんの学生の頃なので、もう相当な昔ばなしである。あの頃、小田実 著「何でも見てやろう」とか、竹村健一 著「自分の会社を持ちなさい」とか、作者や正式名称は忘れたが生涯現役族になろう的な本を読んで色々と考えていた頃だ。

 何のコネも、金も、商売の経験もない自分がどうすれば生き甲斐を持って生きていけるかを考えていた時期です。20代は修行と決めて会社に入れさせていただきました。その間バブル時代もあり、色々と経験させていただきました。最初は商店への飛び込みセールスの会社、次が法人取引の営業です。37歳の時に小商いで起業しました。

 有限会社としてやり始めました。本当は会社でなくても良かったのですが、オフィス関連の印刷や販促物の営業をメインにしたので会社にしましたが、小商いでやることだけは決めていました。ひとりでやれる。高齢になってもできる。自信を持って売れる。リピートがある。できれば自分で作ったものを売る。この5項目が自分の小商いの基本です。

 自分の性格は内向的なので、営業は不向きと思っていますが、どうにか25年生き伸びています。感謝。小商人(こあきんど)が好きなのです。大商人は性に合いませんし無理です。日常的に生活や仕事や趣味などで人が実際に使うものを一つピックアップして、磨いたものを広めたい。そう思っています。今はそれが名刺です。

 最近では副業、ダブルワーク、起業とよく言われていますが、小商いもその中のひとつの選択肢に入れてほしいと思います。特に定年後とか、新卒で入社したけれど違和感があるとか、内向的だけど何か挑戦したいとか、子育て終わったとかなど色々なパターンがあると思いますが、就職だけでなく小商い起業を、ひとりで、又は仲間と、家族で考えてみるのも悪くはないですよ。これだけは言えます。小商いの最大の味方は家族の同意です。ああ、その人達の名刺を創りたい!