名刺の紙も変化しています

今日は桜満開です。納品のあとに時間が空いたので車で近くの府中桜並木や味の素スタジアム周辺をまわってみました。みごとに咲いていました。平日ですが温かいので、小さい子供連れや高齢者、それに春休みということもあり若い人達も結構でていました。これで花粉さえなかったらと思いながらの車内からの花見です。

東京(ここは府中ですが)も桜もそうですが、意外と木が多いですよね。公園や街路樹、庭園などで自然木とは違いますがコンクリートばかりではないです。一時印刷業界では古紙仕様の偽装とかありました。今の名刺はエコを気になさる方々には森林認証とかカーボン・オフセットとか間伐材、非木材紙などの用紙が使われています。

名刺の紙も昔と比べて変わったもののひとつかも知れません。以前の紙は分厚いものでした。それが年を経るにつれ薄手のものになりました。昔は高級なものは厚くて丈夫というイメージだったのでしょうか。ある年代層の方はいまだに厚いもの選ばれるようです。確かに、個人の意見ですが名刺交換のときに微妙に感じる存在感みたいなものはある気がしています。ただ今は圧倒的に薄口の名刺が多いです。名刺入れにもたくさん入りますしね。

薄口になっても紙の品質が向上しているので、破れにくくコシがあります。それに紙の表面が細かいので印刷が綺麗です。それに昔の活字での印刷でなくなったので裏面に影響がでにくいし、余程へんな紙でなければ表の印刷が透けたりしません。名刺のメーカーが作る用紙にも流行りでカラーの上質紙や和紙、非木材系のものバナナ繊維や竹、間伐材、石、ケナフなど色々あります。ちょっと前はケナフが流行りでしたが調べると生態系の影響など色々と問題もあり、今は落ち着いて一般的な紙が主流になった感じです。

印刷技術の変遷、進歩、一般への普及でA4の紙にレーザープリンターやインクジェットプリンターで印刷しカットする紙もありますが、どうしても家庭用にでているものだと紙のコシが気になってしまいます。紙には縦目、横目がありますので紙厚が同じでもコシのあるなしが出てきます。名刺の紙ひとつなのですが時代によってずい分と変化しています。がんばって工夫しているんですね。

名刺の1ミリの誤差が気になる

 今日は明日納品分の名刺の作成をしていました。ありがたいことです。やはり年度かわりの時期は、今も昔も同じです。

 名刺は一般的には55×91ミリのサイズです。このなかに情報が記載されます。御存じのように手のひらにのる紙切れですが、ビジネスマンにとっては貴重な武器、小道具です。昔、全米の保険セールスでトップの方にセールスに必要な道具で残すとしたら何? の質問に対し、名刺と答えたのを覚えています。名刺は人と交換しあうことで思っている以上の効果を発揮してくれる小道具なのです。

 人と人、それも初対面のです。その者同士が紙切れに書かれたお互いの情報を交換し合う訳です。この時代に、世界の国々で想いの違いこそあれ、重要なシーンで使われています。こんなビジネス上おもしろい習慣はありません。ですから印刷する際は細心の注意をはらいます。最近ネットでは間違えるのを防ぐのか、恐れるのかは解りませんが、お客様にデーターをエントリーしてもらい、デザインパターンを選び、当てはめるという形がほとんどのようです。それの方が製作するものは楽ですからね。

 うちの場合はお客様と打ち合わせてから作ります。ネットのように多くのお客様というわけではないので、まず最初は聞き取りから始まります。そのうえでタタキ台を校正でだし、修正して了解をもらうという昔からのパターンです。名刺屋ですからこだわり過ぎてしまっているのかもしれませんね。でも、この流れが好きなのです。もちろん遠いお客様とはネットや電話などの打合せになりますが、うちは頑固にこれでいきます。

 名刺というのは55×91の小さなサイズなので1ミリ、いや0.5ミリの誤差やズレが気になってしまいます。今日も気になった部分があり作り直しました。手間もコストもかかるのですが、納得いかないものは嫌なのです。妻も子供も全然気にならないというのですが、性分なのでしかたありません。ほんとバカですよね。こんなことをしてるから儲からないんですね。でもこの名刺が使われる方の、どんなチャンスを導くことになるかもしれないですから、気を抜けませんよね。

 

起業に本当に必要なものって

 明日あたり東京の桜はどこもかしこも満開とニュースで言っていた。今日、午前中に府中の桜並木を歩いたが、まだ3分といった感じだった。都内の方が早いのかな。もうすぐ新年度になり起業したりする方も増えるのを期待して、無駄なお金を使わぬように、事務的に必要なものを自分の経験上書いてみた。

 まず会社を設立する時に印鑑が必要になります。今はネットで色々出ているので参考までに載せておきます。登記するには会社の代表者印(会社の実印、登記が必要)が必要になります。それと銀行用の印鑑(登記不要ですが個人の口座とは分けると考えてください)と角印(会社の認印と考えて下さい。登記不要)は必要になります。これも色んな材質のものでピンキリですがアカネ材(アジア産のつげです)で十分です。よく占いなどで象牙や水牛などが良いとかいいますが、余程気になさる人でなければ価格差がかなりありますので、他の事に使われることをお薦めします。チタンなども高いと思います。

 会社設立時にはまだ資金があるかも知れませんが、半年、一年となるとキツイ時も出てきます。少しでも残っていたほうがいいですよ。これ実感からです。あとはゴム印はアナログですが、お薦めなのはフリーメイトゴム印です。これは社名、住所、電話、FAX、メール、代表者名などを一行ずつ取り外したり、くっつけて使えるので便利です。それと印鑑のところで言い忘れましたが割印を勧められるときがありますが契約書でも角印で大丈夫みたいですよ。自分も作りましたが、銀行、役所などでも使わなくて済みました。どうしても必要な時で大丈夫です。

 あと良くあるのは印刷物ですね。封筒とかチラシとか会社案内とか名入れ伝票とかあります。今は昔と違い印刷通販や文具通販などもあり、安く早く出来る時代ですが、最初は100円ショップのものにゴム印を押したものでも大丈夫です。

ただ、名刺だけはキチッと考えて作って下さい。名刺屋だから言うのではありません。名刺は初対面の人と会うという、大きなチャンスの時に使う武器です。最近はご自分のパソコンで作成したものを使ったりする方もいるようですが、すぐ自分で作ったものと解ります。今まで名刺交換をしたなかでは良いものはありませんでした。どこの名刺屋さんでも良いのでプロの作った名刺を使うことをお薦めします。第一印象は商売にはとても大切です。そこだけはケチらないでください。その名刺はデザインだけにとらわれず、自分のできることを相手に伝える名刺にしてください。格好のいい名刺は儲かってからにしましょう。

 

 

 

 

 

 

「小商い」も起業のひとつだ

 お彼岸なので墓参りに行きました。多磨墓地は桜がきれいなのだけどソメイヨシノは来週が見ごろかな。久々に家族で行くことができたので多磨霊園駅の近くにある東郷寺のしだれ桜を見てからもどりました。見事でした。

 春は新しいものの予感みたいなのがいいですね。本屋によって店内を流していると起業関係の本がずい分と出ているようです。ちょっと目に入っただけでも「会社をつくれば自由になれる。中年起業という提案」とか「会社は1人で経営しなさい」「会社に雇われずにフリーで働く!と決めたら読む本」とか起業~というタイトルの本が今までより多く並んでいました。

 今の政府の政策としては働き改革、副業、起業を進める論調ですので敏感に反応しだしたのでしょうか。小商いをしているものとしては、仲間が増えればいいなと、かなり期待しています。一時のブームみたいな現象でないことを祈るばかりです。新しい人達が小商いだけに限らず、サラリーマンという選択肢以外に起業を考えてくれる社会がうれしいのです。

 日本は一つの価値感が支配しすぎだと思います。もっと色々な生き方をする若者や定年退職者や女性達がでてくる社会が素敵だと考えています。その一番ともいえる就職しなければならないという価値感と別の生き方もあるという価値観。失敗をしたら終わりではなく、挑戦したという事実に拍手があってもいい。再チャレンジすることが当たり前と受け入れられる社会がいい。

 すでに終身雇用は昔の事になっている。先日、リクルート社を紹介した番組を見ましたが、最後まで残る人はほとんどいなくて、起業していく社風と話していました。もちろん、そういう人ばかりで世の中は成り立っていませんから、ひとつの例です。でもバブル位までは働く人の流動性が多くなったはずだ。その後リストラが経営で勝ち抜くためには当然のことのような時代がきた。経営者のハジをさらしたのに社会はそれが当然のように思わされた。時代の空気みたいなものは本当に怖い。これが戦争などにむかわずよかった。

 個々人が色々の価値感で生きることを認めることと、応援できる社会にしないといけない。ひとつだけの方向に流れることは怖いことだ。だから小商いも選択肢として考えてくれる仲間が増えればと思う。その人達の名刺を作りたい。

 

 

「小商い」をつづけるぞ!

 「小商い」は続けることに意味があると考えています。おかげさまで25年になります。感謝です。最初に考えていたことを自戒も込めて思い出してみます。いくつかの事を決めていました。①ひとりでもできる。②自信をもって売れるもの。③高齢になってもできる。④リピートがある。⑤できれば自作のものを売る。⑥専門を絞る。⑦幸せを感じられる。この7つのことを実行するのが自分の商いの基本と決めています。

 小商いでいこうと決めたのは、自分の性格にはそれがいいと思ったからです。大きい金額や大きな組織を作るのは苦手なのです。また、それをやれる器でもありません。自分の幸せを感じられる小商いを、できればボケて迷惑をかけるまではやっていたいのです。それが目標です。

 これがとても難しいことなのです。恥ずかしながら、わかったのはやり始めてからでした。例えば小さな車で何かのお店を移動販売で始めたとしましょう。そこでお客様に恵まれ、軌道に乗ったとすると次に何を考えるのでしょうか。自分の店を出したくなります。しかし、今まで可愛がってくれたお客様には不便をかけてしまいます。こういった矛盾との闘いなのです。自分が主体になって、ひとりでやっていくとは簡単なことではありません。まして高齢までやることは色んな面で大変なことだと歳を重ねるほど感じます。

 それでも7つの基本を続けたい気持ちは変わりません。もう工夫しかありません。聞くこと、教えてもらうこと、自分で動くこと、仕事は必ず再チェックすること。そして、つづける覚悟をすることです。何でもそうなのでしょうが、簡単に見えることでも実際やってみると大変なものです。充実感があるのは、とても楽しいものです。まだまだ新しいことにチャレンジしようと思います。実はこのブログもその一環として始めました。年寄りの冷や水、おおいに結構。ということで。

 

 

歴史から学ぶこと

昨日たまたまBSの番組をつけたら、池上彰氏と磯田道史氏の対談をやっていたので途中からですが見ました。歴史の専門の磯田氏が言うには、これからは「発想の経済」が大切だとのことで「え、こんなことが商売に~」というイメージでしょうか。

「反実仮想」(もし~ならば)を考えることが大切とも言っていました。歴史から色んなことを学べるのは解っていると思っていたのですが、解っている気になっていただけなのだと思いました。政治、経済、社会、災害と全て今が進歩した一番の状態なのだと思いがちです。今年は確か明治維新から150年ということもありますが考え直してみる良い機会なのではと思います。

日本の近代の発展は江戸時代の識字率の高さの影響が大きい。それは寺子屋が大衆に普及していて、師匠には女性も多くいたそうです。もちろん今で言うエリートは別の場所、サムライなり僧侶などでしょうが、現実の社会の発展の構成員であり、現場は大衆の文化の高さが大きい。江戸の町の風景のなかにかわら版や表札場、浮世絵、貸本などの商いがあるのがその証でしょう。

教育は大切ですね。番組ではこれから必要な教育のことで、「発想力」「問題解決能力」「共感」と話されていましたが同感です。これからの時代はものすごい技術革新や変化がある時代と想像します。現にこの30年でさえ、ついていくのにやっとです。今、AIの進展などを考えると、人の感性が中心となる発想力、問題解決能力、共感は人間がAIに支配されずに生きて行く希望の光なんかも知れません。

また、こんなことも言っていました。起きてもいないことを考える能力の必要性。これは戦国武将の小早川隆景を例にしていました。勝つことと、負けることを考えて臨むことの重要性です(くわしくは調べてみて下さい)。起きてもいないことを考えるというと、自分などは取り越し苦労ばかりする性格なので、困ったもんだと思うのですが、時代や場面によっては重要な人間の能力なんですね。

ひとつの方向やひとつだけの答えと思うことが危険な事なのでしょう。太平洋戦争などまさにその例です。小商いをなりわいとする我々は色んなアンテナをたて、模索しながら生きて行きますから、人物、政治、経済、社会、しくみ、災害などの多くの事もっと歴史から学んで利用しなければモッタイナイ。損です。

 

至急の名刺をつくると思いだすこと

 今朝、大至急の名刺の注文がありました。午後一番で納品させて頂ききました。昔、35年くらい前に新人営業として始めた頃にはお客様から良く頼まれたのを思い出します。 

 あの頃の名刺の印刷は活字を使った活版印刷が主流でした。今と違い文字を拾うのにも時間がかかり大変でした。今はパソコン上で文字組みをしてプリンターから印刷できます。便利になったものです。でも人が急に名刺をきらせて連絡がくるのは変わらないものですね。

 名刺の注文もずい分と変わりました。35年前はお客様から電話が入り新しい原稿を取りに伺っていました。今はメールやFAXなどで注文がくるのが当たり前になっていますが、ちょっと前までは本当に何もなかった。コピー機だってほとんどの事業所になかったと思います。学生時代はノートを借りて手書きで写すのが試験前の風景でしたから。進歩の速さには驚くばかりです。

 社会人として初めて会社から名刺を渡された時は、なかなかの高揚感がありました。来月になると至るところで入社式が行われます。今の新人たちはどうなのでしょうか? 名刺を有効に使って良い仕事をしてください。この数年の就職状況は売り手市場と言われています。めでたいことなのですが、数か月たつと必ず悩みを抱える人も出てきます。そんな時はあまり深刻にならないでください。

 もし、会社に適さないと感じて落ち込むようなら、それは単に会社というパターンが適さなかっただけで、世の中には生き方は色々あるのだと思って欲しい。いくらでもチャンスはつくれる。今度は会社からもらう名刺でなく、自分が自腹で名刺を作れば良い。選択肢は自分で選べば良い。起業もフリーランスも、そして小商いもあります。特別な人だけが選ぶ道ではありません。周りと比べる必要はないのです。名刺ひとつで変わります。

 桜の咲くころになると、毎年同じような事考えてしまうようです。あなたの相棒となる、闘う名刺!を作りましょう。

 

名刺交換の季節だ。

3,4,5月は名刺交換の季節です。新入社員、移動、各種展示会等々あちらこちらで名刺を手に挨拶する姿を見かけます。どれほどの新しい出会いが生まれるのでしょうか。この季節になると名刺屋は忙しいのですが、考えさせられることも多々あります。

若いころからずい分と名刺交換での出会いを無駄にしてきたと反省しきりです。ただただ、名刺を集めているような名刺交換だったと思います。もちろん何十年もお付き合いさせて頂いているお客様もたくさんいますが、もう少し自分の心に余裕や勇気があれば、もっと色んなお付き合いが生まれたはずです。又、ちょっとした連絡の手間を惜しんでチャンスを逃した事もありました。その時には解らないものですね。これから名刺交換をする多くの人達が良い出会いをできるような名刺づくりを心掛けるようにします。

名刺も他の色々な商品やサービスと同じように変わる時なのだと考えています。今までの名刺の概念は挨拶の小道具であり、ビジネスマンの当たり前の小道具だったと思います。ですから住所録みたいなイメージでした。そして会社で出会った人でも個人が管理していたわけです。でも今は住所録ならスマホで交換すれば良いし、管理も楽です。

新しい技術革新は社会の常識、概念を変えてしまいます。これからはAIとかEVとかIoTとかの時代だそうで、もっと色々な事が変わって行く時代です。名刺も不要という人もいるでしょうし、違った形の挨拶の習慣になるかもしれません。名刺屋としては複雑な気持ちですが、人と人が一枚の紙切れを初対面のもの同士で交換しながら挨拶しあうというアナログな常識が好きです。

しかしながら、今の内容の名刺ではダメな気がしています。自分が昔に色々後悔したことから言える事があります。とにかく自分の出来ること、やりたいことを言葉にして名刺で伝える事が大切です。人と人の関係はどうなるか解りません。担当だった人が転職したり、転勤したり、起業したりといろいろな事がおきます。その時、あなたのことを覚えていてくれる関係をつくるのが名刺の役割のひとつです。名刺交換というチャンスを最大限に使う為の武器として作りましょう。そして名刺交換をどしどししましょう。

高齢者の「あそびの場」を作ろう

 後期高齢者(75以上)がまもなく高齢者全体(65以上)の半分を超えるのだそうだ。重老齢社会と新聞にでていた。あと数年すると高齢者の仲間入りだ。色々と頭を悩ますことが書いてあるが、考えてもどうにもならない。みんな歳は取るんだ。むずかしいことはそれを専門に考えている人達に、ひとまずお任せして提示された社会プランを選択していくしかない。それにしては政治家も官僚も頼りない。出てきたプランに「そりゃダメだ」と言うには年寄りも元気でボケずにいないといけない。そうしないと間違った方向にいくことが怖い。昔の日本や、どこかの国のように大多数の意見に流されぬようにしないといけない。

 昨日、BSテレビで裕次郎の東京ナイトクラブを歌っていたが、昔のようなナイトクラブが今あればいいのにと思った。自分はちょっと後の世代なので映画などで見た記憶しかないけど、お酒を飲みながらプロの歌をバンドで聞いたり、ダンスしたりをできる大人の場。高齢者は金を使うと思うよ。東京オリンピックが過ぎると、どうやらカジノという動きみたいだが、ギャンブルは怖いよ。それを景気浮揚策としてマスコミが盛り上げるのは昔の日本のような気がします。注意、注意。

 今はバブルのころの遊びをうまく取り入れて、その時を過ごした高齢者たちに元気に遊んでもらえばいい。昔のようにディスコは無理にしても、ナイトクラブは意外に良い気がします。自分はレジャー産業には未経験なので無責任に書いていますが、近くにあれば妻や仲間と行きたいなと思います。うちの前の大通りが史跡めぐりのコースらしく高齢者が遠足のように通りますが、自分は夜の一杯を楽しみたい。

 これから元気で楽しく長生きするには自分自身はもちろんですが、国が率先して今までの政策を考えなおしていくことが必要です。病気もボケもなるときはきます。そこばかりを言うのではなく、楽しめる場を作れば自然と元気な年寄りや仕事を続けて稼ぎ、お金を使う年寄りが増えます。ただ100年生きる時代になったといわれても、戸惑うばかりですよ。年金制度は不安定、楽しめる場所は若い人や金持ちの外国旅行者、ギャンブル好きの人達では元気な国にはならないと思います。高齢者の「あそびの場」は大切なことだと思います。

 

 

小商人(こあきんど)のお守り

 うちのかみさんは子どもの頃から変わった石が好きで、今はパワーストーンを作っています。自分も作ってもらいました。最初は、なにこれと思っていたのですが、つけているうちにお守りになりました。お守りは神社仏閣のものと思っていたのですが、妻から天然石の効能やストーリーを聞いて身につけるので、なおさら愛着がわくようです。

 名刺屋という小商いで世渡りをしているが、内向的な性格の自分ですから、お守りは心をちょっとだけモチベーションアップさせてくれるのです。時代劇などを見ると、江戸の町人は体にお守り札を斜めにかけています。あれは掛け守りというそうです。江戸時代は町人文化が広まった時代ですから流行りもあったんでしょうね。キセルや印籠、財布に根付も今のスマホやストラップと同じような庶民のオシャレの表現だったのでしょう。

 昔は今のようにサラリーマンといえるのは大名に仕えるサムライや大商人の奉公人たちぐらいで、後は小商い、職人、農業、漁師などでしょうから生きぬくのは大変だったと思います。その上、火事や疫病、飢饉、大災害と起こる訳ですから、お守りを身につけるのは良く解ります。目に見えないけどあると信じる崇高なパワーに手を合わすしかないものね。そして、後は今を懸命に楽しく過ごす方がいい。

 今つけているのはルチルクォーツと天珠の組み合わせのものをつけています。精神的な成長を促す意味もあるといっていました。自分は落ち着く気がしたのでつけています。妻のおかげで4シーズンごとに自分の気持ちに合うものを交互してつけています。生きていると色々迷うことばかりですが、そんな時にパワーストーンのお守りをみて、大丈夫とイメージして前に進んでいます。

 最近は男の人でもパワーストーンをつけている人が多いですよね。もちろんオシャレの意味でつけている人の方が多いと思いますが、テレビなどでよく見かけます。パワーストーンだけでなく、お守りって好きなんです。なんか、温かいものを感じてしまうのは自分だけでしょうか。特別に強い性格の人はともかく、自分のような内気な人は何にでも頼ってしまうほうが気が楽です。考えても、どうにもならぬことはとりあえずお守りにお願いして今をがんばるしかありません。これが小商いの極意だと勝手に決めています。色々考え過ぎの方は試してみませんか。