「弱者の戦略について」

コロナウィルスの話題は三月になってもおさまらず、益々エスカレートしているようです。学校の休校とか外出の自粛が話題になりますが零細企業やダブルワーカーのことなどは後回しにここがつぶれたと結果が出てからしか報道されないのが世の常です。

 いずれ少しずつ政府が助成金や資金繰りの融資拡大などを声高に言い始めるでしょうが、その時はすでに遅いし、動いたとしてもお金が手元に来るのは数か月かかるのではないでしょうか。でもそれを承知で生きている我々弱者なのだと割り切る必要があるのです。

 これからは弱者の戦略ともいえることについて書いていこうと思います。元々このブログは小商いと名刺からみる浮世を書こうと決めて始めたのですが書いているうちにぼやけたかもしれないので軌道修正です。

 弱者の戦略ではランチェスター戦略が有名ですがこれはほかの資料がたくさん出ているのでそちらをご覧ください。こっちのほうは下世話な話が中心です。そもそも自分が提唱している名刺「闘う名刺!」は弱者のための名刺という発想から生まれました。

 大会社で使う名刺は会社の名前がメインで個人は従となりますが、小商いや我々の名刺は自分が何をできるかを知ってもらうためのものでなければ無駄な存在なのです。それを作るためのノウハウの拡販が目的でした。まさに弱者のツールを考え直そうというのが主眼です。

 弱者こそ戦略をもたなければ生きていけないのです。今存在する企業と同じことや、やり方をしても生き残ることはとても難しいことなのです。自分は30年弱の実体験から心底そう感じています。この数年に自分と同じような小商いの仲間が店じまいをしているのが耳に入ってきます。世の流れとはいえ寂しいかぎりです。

 次回から弱者の戦略について考えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

働き方改革と名刺

先日、新聞に労働分配率の低さの記事がでていましたが、まさにそこが問題なのです。バブル崩壊から失われた20年、リーマンショック、中国の台頭と時代が変わりゆくのについていくのが精一杯の私たちですが、その変化についていかねばならないからという旗頭をあげて内部留保を増やし続け、株主からの評価だけを正しいとしている企業が多すぎます。

 生産性の向上をいい、労働時間の短縮と成果主義のみで企業としての社会的責任が果たされているのでしょうか。今の日本の優良といわれる会社にはその会社に愛着をもてる社員が育つのでしょうか。国際競争で戦うためには愛着をもっている社員が多い会社が有利なだと思うのは感傷的なのでしょうか。

 ともあれ労働に見合った報酬が払われる国にならなければ、働く人のモチベーションはあがりません。消費も進みませんし、国内の景気も上がるはずもありません。働き方改革などといっても言葉だけのお題目になってしまいます。何が変わる必要があるのでしょうか。なにを我々はすればいいのでしょうか。

 自分ができることをしていくしかありません。政府や役人は決して責任をとりません。このことはみんなが周知しているはずです。ただ働き方改革は絶対に必要なことです。お題目だけに終わらしてはいけません。日本が沈みます。

 せめて名刺から変えてみてはどうでしょうか。会社からもらう名刺は会社で使えばいいのです。働き方改革は働く我々一人ずつが自分の名前で勝負していかねばならないと感じることから始まると思うのです。会社に所属していても自分の名刺を持てばいいのです。それが当たり前の時代にすることから始めればいいのです。

 どこの会社に所属しているかを人に知らせるより、自分が何ができるのか、したいのかを知らせる名刺を作り持ち歩くことです。それができている人こそ働き方改革の志士だと思います。世の中はそう簡単に変わりませんが一人ずつの考え方が変われば概念がかわり、今までの常識が非常識にすることができるはずです。さあ、「闘う名刺!」を考えましょう。そして一歩踏み出しましょう。

 

 

 

 

 

「これからの働き方」

今、世間ではコロナウイルスの感染で大騒ぎになっています。中国の武漢から広まった困った病です。その終焉はまだわかりませんが我々庶民の出来ることは手洗い、うがい、マスクしかないのが現状です。

 今回この流行で思うのは、いかに世界の大企業が水平分業で自国以外、中でも中国に工場を作り依存しているかということです。価格競争という名の下で自国製造ではなく海外のコストが安くできるところに分業しているかということです。

 もちろん中小企業もいっぱいありますが世界に名だたる企業が水平分業を当たり前のように正義としてやってきたかが解りました。それらの企業は優秀な人材として高学歴の人材の人気になっているところが多いのです。

 その人たちは幼いころから勉学に勉学を重ねてその狭き門の有名大学、有名企業に入ってきたのでしょうからスゴイ努力家なわけです。その人たちは世界で活躍することをモチベーションとして生きています。本人達はそこに幸せを感じるからこそ挑戦してきたのでしょう。

 そしてこのようなコロナウィルスの流行の時も働かされています。そして日本の経営者や政治家は終身雇用を終わらせるのが世界の常識というような態度です。我々は騙されていないでしょうか?もう一度考えてみないと将来大きな禍根を残す気がしています。

 いまの常識、当たり前が本当にそれでいいのかを疑問を持つことが必要です。人それぞれの幸せは色々ありますからこれだけが幸せなのだという思い込みだけは捨てましょう。

 それに最近流行りの働き方も方法の一つだという認識を持つと同時に、すべてがそれに代わることはありえないということも考える必要がありそうです。日本人は一つの方法が正しいと思いがちな国民性が特徴でもあります。

 昨年はラクビー人気がすごく、今年はオリンピックというスポーツイベントがありますが、その人気に隠れて不正や汚職や新しい変化が見逃されないようにしたいものです。働き方改革もその一つだと思います。気をつけましょう。

 

 

 

 

 

「初午?」

早いものでもう2月です。23日は節分、豆まきは当たり前のような季節の行事ですが、29日の初午(はつうま)はご存知でしょうか?二月になって最初の午(うま)の日に行われる稲荷(いなり)神社の祭りのことです。日本の行事は五穀豊穣を願うものが多いのですがこれもその一つだと子供の頃に聞いた覚えがあります。今年は明日が初午です。

 あまり一般にメジャーではないのですが、我々が子供の頃は(50年前位)まだ豊かではなかったのですが、初午には近くのお稲荷様を祀っている方が(有力者が多い)甘酒や、おでん、お菓子と色々近所の子供たちにふるまってくれていましたので、あちこちに行ってお相伴にあずかった思い出があります。今もやってくれている処はあるのでしょうか?

 聞くところによると府中はお稲荷様を祀る家が多い土地なのだそうです。むかしからの国府だった街ですから大国魂神社を中心に武蔵野の大地にも恵まれたからなのでしょうか。また豊かな農家も多かったのでしょう。江戸時代は徳川家康の保護もあったようです。

 行事とはおかしなもので記憶に残ったりするものと、全く忘れているものがあります。初午は自分のおなかの事情から忘れずにいますが、本当はもっと詳しく調べると面白い話題にできるのかもしれません。このおなかの記憶が悲しいかな凡人の現状です。

 話は変わりますが行事やしきたり、常識みたいなことは以外と明治以後のものが多かったりします。神代の昔から存在しているように思うのは間違いのようです。今常識といわれる考え方もそうなのです。戦前ぐらいに始まったことを大袈裟に歴史があるようにもったいぶっていることが多いのです。その時々の人々が都合よく使っているだけですから常識にとらわれず自分の考え方で生きるほうが、気が楽です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

概念が変わる時代

まだ一月なので名刺屋として最近思っていることを書いておきたいと思います。名刺はどのくらい前から当たり前になったのでしょうか。今の小さな紙に名前や連絡先を記載したものは明治のころから普及しはじめたと聞きました。女性用の名刺は伊藤博文婦人が鹿鳴館で使用したとも聞きました。

ビジネス用としては会社が近代的になってからでしょう。それから形式はそれほど変わっていません。というより誰も根本的な変更や改革をしようと考えなかったのかもしれません。なぜならそれで用をたすことが足りたからでしょう。でも時代は変わってしまったのです。

大きく時代は変わっているのです。名刺の概念だけこのままでいいはずが有りません。名刺を儀礼的に交換する風習も終わったのだと思います。又名刺を会社が作るのも変わらざるをえません。だって終身雇用の時代ではなくなったのですから。個人が考え作るのが道理なのだと思いませんか。

そうすると何が変わるかというと名刺の概念が変わってきます。同じ形式のものではダメなのです。個性がないと名刺を持つ意味がありません。情報の交換だけならSNSで充分です。名刺は役割が変わってきているのです。そのことを名刺屋として知ってもらわなければなりません。それが普及しないでいるのは名刺に携わるもの、我々の怠慢だと反省しています。

今からでも遅くないと思い「闘う名刺!」と名付けて、ちょっとずつですが意見を書かせてもらっています。今年は今までより多くの人に知ってもらいたいと考えています。名刺でさえ概念を変えるということは大変な事です。今の世の中にはそういうものがあり過ぎるぐらいあるのです。それぞれ変えようと思っている人達が出てきているのが今の時代のだとも思います。

時代を変えるのは政治・革命・戦争というものでなく1人の個人が概念に対する疑問をもつことなのだと思えてなりません。それは老若男女の区別なく一歩、一言、一文、一声を発することだと確信しています。今年はその一歩になるように頑張ろうと老骨に鞭打つことにします。

 

 

 

深刻でなく真剣に

今は大学入試のセンター試験の最中だそうで、この制度は今年が最後で新しく変わるそうです。この制度は自分が大学受験のころには無くあまりよく実態は解りませんし善し悪しも論評できません。

ただ思うことは、さ中の若者は大学受験のことしか頭にないかもしれませんが世の中それだけでないのだから真剣に考えるのは善いけれど、深刻には考えないでほしいということです。深刻になるとあまり良い結果は生まれないのが世の常のような気がします。

選択肢は色々あります。自分にはこれしかないと考えるのは思いすごしです。大学受験、就職、結婚・・・と節目は色々とめぐってきますが、これしかないと決めつける時代ではありませんからね。

昨年来から政府はWワークなどを推奨していますが、センター試験の始まった我々の青春時代の風潮は終身雇用が当たり前でしたから。その次はリクルート、とらばーゆとかのことばが世の中で認知され始め転職が選択肢の一つになりましたし、バブル崩壊・失われた20年・リーマンショックなど世の中の価値は変転し続けます。

ちょっと前までは勝ち組、負け組という言葉が流行りましたし、今は一等国民と二等国民みたいな嫌な言葉が使われたりしていますから、なるだけ安全な進む道を選ぼうとするのが人情だとは思います。ニュースなどをみていると安全な人生を選んだ人達の事件もかなり目立ちます。

世に絶対はありませんから、選択肢は自分で選ばないとあの時こうしておけばよかったと後悔をくり返す人生になるとつまりません。人はやりたいことをせずに過ごすと同じ後悔を繰り返してしまう動物と聞きました。一度挑戦して失敗するとあきらめられるので繰り返し後悔せずに次の挑戦ができるそうです。

とにかくこれが全てということはありませんから深刻でなく真剣にがんばって生きていくしかありません。

 

 

 

 

名刺交換をしたけれど・・・・

2020年令和2年となりました。黙っていても歳はとるものです。今年は東京オリンピックが平和の祭典となりきな臭い国際情勢を振り払ってくれることを祈ります。

新しい御代となり色々な事が当たり前のように変化していくのについていくのは歳をとると難儀なことですが何でも挑戦しなければと思っています。年寄りの冷や水と言われても構わないので楽しんでみようと考えています。

名刺のほうも新年の挨拶や何かで忙しい季節だと思いますが、名刺交換はしたけれどにならないようにしてください。単に名刺を集めて人脈が増えたと思わないでください。これは自分も含めて皆が陥りやすい社会でのワナの一つです。

名刺は誰でも気軽に初対面の出会いを演出してくれる優れたツールなのは確かな事ですが、その後のフォローこそが最も重要な役割なのです。ではどうすればいいのでしょうか?

まずやって欲しいことは名刺交換の相手と何がしたいのかを考えて下さい。ノープランはよくありません。今でなくとも将来は何がしたいのかを考えてみて下さい。出来ればその場で話がはずめばいいのですが初対面では中々そこまでは難しいと思います。

必ず名刺の裏などにメモをしておいて後で見直して下さい。これが商いやご縁の種になります。実際に人と会い挨拶をして名刺をかわしあうことでメールやラインなどと違うものを感じているはずです。もしそうでなければ努力して下さい。何かを売るのではなく、相手から何かを感じることはとても大切な事です。

これからは人同士が会う機会は昔より少なくなりますから特に大切な事になると感じています。その時に名刺「闘う名刺!」がお役にたてるように今年も声を上げていきますので宜しくお願い致します。

 

 

 

 

新しい名刺を考える⑤

なぜ?「闘う名刺!」と名付けた名刺を作ろうと呼びかけているのかを書いてみます。世の中はどうやら変革期になどというと既に変わったんだという人が多いのかもしれません。でもどうでしょうか?本当の今まで日本の戦後を支えてきた制度や習慣は変わり始めたが正解なのではないかと考えています。

確かに情報革命や会社の有り方などは変わっているように見えますが、コアな部分は少しずつしか変わらないのが日本という国なのだと思います。余程の事がない限りちょっとずつ変化していくのが日本の良いとこであり、悪い所でもあります。例えば我々の若いころに転職があたりまえになりました。リクルートなどという会社や言葉が注目を浴びましたが終身雇用が変わって行ったのはバブル後から本格的でリストラが進みました。その間数十年かかって一般化したのです。

自分が商いとしている名刺はどうかというと未だ旧態然としたパターンの中から抜け出していないのです。なぜでしょうか?会社が主体で作成されるからです。そして制作する部署は経費削減の事しか頭にありません。名刺のパワーを感じていません。安ければいいのです。

時代はどんどん変化しています。名刺交換という風習も営業の仕方も変わり始めています。会社も少しずつですが変化してきています。昔より個人を尊重する姿勢が見られるようになりました。男女の雇用やWワーク、起業を応援するところもあるようです。要は人生100年を会社が背負えないということだと思います。だから個人で個々の名前で勝負していくしかないのがこれからの世の中なのです。

そう考えると個性のない名刺を持っているのが不安になるはずです。自分が何者で何がしたいのか、何ができるのかを直接出会った時に名刺交換の場で伝えるのが重要なテーマになります。後はほぼネットでのやり取りが常識になるのでしょうから。だからこそ一瞬の出会いが大切になるはずです。そでなければ仕事はつまらないものになります。AI任せですべてがすめば人間は不要ですからね。

 

 

 

新しい名刺を考える④

自分の名前で勝負していこうと思う人には「闘う名刺!」を作って欲しい。自分の名前で勝負するということは、何で勝負するのかはっきりと見当がついているということです。そんな人が一般的な名刺ではモッタイナイと思います。「闘う名刺!」を制作してドシドシ配って下さい。

起業にしても、副業、フリーランス、Wワークなどにしても多岐な働き方が推奨される時代になるようです。それはまさに自分の名前で仕事をして行く時代になるということなのです。○○会社の誰かでなく、○○○ができる、○○○が専門のAさんということが問われる時代になります。

それは資格でもいいし、経験でもいい、こんなことしているという表明でもいいのです。あなたが何を考え、何がしたいのか、出来るのかを問われるのです。それが今までの時代と違うのは、会社側からこういうことが出来る人いませんかという呼び掛けで集まる、応募、就職するのではありません。

自分の側からこれがしたいと言う表明をして、共感する人と仕事をしていく時代といえます。そのときに今までの名刺でいいわけがありません。自分の想い、出来ることを表明した名刺「闘う名刺!」が必要なのです。闘う名刺!は自分で作ることができます。ただ名刺は対外的に配るものであり、初対面で名刺交換をする性質上、名刺制作の一般的な約束ごとは知って創ったほうが、より有効だと考えています。

そのために「闘う名刺!の作り方」(仮称)をがんばって制作しています。創って行くと、あれもこれも記載しようと思ってしまいます。でもこれは単なる名刺の制作をする為のガイドではないのです。自分が闘う為の小道具であり、武器であり、相棒になるものです。その効果をどうすればあがるかを書いていこうと思います。

単なる名前、会社、連絡先の表記だけではだめなのです。何が出来るのか、やりたいのか、あなたの言葉で表明しなければなりません。「闘う名刺!」は「ことばの名刺」なのです。どうすれば相手に伝わるかを考えて創る名刺なのです。

 

 

 

新しい名刺を考える③

新しいとは形やデザイン、素材などではありません。内容というか名刺における概念のことです。名刺といえば誰でも小さな紙に名前、会社名、連絡先が記載された紙切れを想像すると思います。またビジネスで初対面に使う道具と思うのではないでしょうか。

今までの名刺はまさにそれです。そして個人でなく会社が作ってくれるものと、あたりまえのように思っているはずです。つまり与えてもらった内容の自分を懸命に生きるという社会のシステムの一つになっているのです。終身雇用で会社こそが人生といえる時代ならそれで良かったかもしれません。

では今の時代、これからの時代はどうでしょうか?社会のシステムは大きく変わってしまいました。終身雇用などありませんし、それでも国は人生100年を考えろといいます。会社は株主しか見ていません。業績、実績が全てです。そんな時代にどやって生きて行けば良いのでしょうか?

国は働き方改革といって定年延長や起業、Wワークを推奨し始め、手を打ち始め出しました。新聞、雑誌、書籍などをみればその成功例やすばらしい生活を書いたものが増えています。先日も本屋にいくと個人起業の薦めの本を主婦やサラリーマン、学生が立ち読みしていました。

時代は変わり始めているのです。名刺も今までのものでは存在価値がなくなります。会社から作ってもらう自分でなく自分が考え主体にならなければならないからです。それはどういうことでしょうか?

自分が何をしたいのか、何が出来るのかを相手に知らせることから始めなければなりません。会社の名前を知らせるのではありません。自分が何を出来るのかを表明しなければ生きていけません。あなたの名前で勝負する時代になりました。それをやろうと考えている人の名刺を広めたいと思います。それを「闘う名刺!」と名付けました。