小商いのこころいき

新聞にドンキ・ホーテがユニーを子会社化するとでていました。どこでこの差がついたのでしょうか? ドンキは草創期から安売りを売りにして勢力を広げてきました。むかしは泥棒市場という名でやっていた記憶がありますが特別調べません。

 ドンキはごちゃごちゃ感がひとつの売り方といっていますが、自分はみにくく好きではありません。でも整然と陳列いているスーパーが負けたわけです。なぜでしょうか? 買い物以外のところの気がします。近くにユニーはないので他のお店との比較になりますが、お客のこころの何かに訴求するものがあるということです。

 先日、ウィスキーを買おうと酒の専門店にいくと安売り○○と看板にでていてもドンキのほうが安かったのです。それは100円程度の差でしたが安かったのです。以前専門店は持ち帰りの際のことは気にしてくれませんでした。ウィスキーと焼酎を2本買えばビンどうしがぶつかります。専門店は段ボールの端きれを間にはさみ渡してきました。一方、ドンキは紙袋と緩衝材を使っていました。それをアルバイトのレジ係がうまいタイミングで聞いてくれました。どちらが酒の専門店なのでしょうか。

 どちらで買うかは明らかです。これと似たことが色々ある気がします。つまり専門店は先に考えるべきは商品に対する愛情で勝負すべきなのを、経費削減と間違った効率化をどこからかの優良店から真似たのでしょう。こういうケースは我々小商いをするものにとり命取りになります。苦しくても踏ん張るのが小商い、小商人のこころいきです。

 ドンキはそれを知っていたのでしょうか? 真実はわかりませんがたたき上げの経営者のセンスを感じました。取扱商品は同じでもそれに対する考え方がお客の心に響いてくるのだと思います。インバウンド消費でも海外のお客をうまくとらえているのは安さとその辺の人間の心理をとらえているのだと思います。小商人としてはおもしろい事がいっぱいありそうなので研究してみます。

 

 

 

 

 

これからの時代の名刺②

時代がどう変わろうと生きてきたのは事実です。名刺が変わって行くのも浮世の定めなのかもしれません。それでもそこで生きてきた想いを忘れないでいようと思っています。名刺屋ですから名刺を最初に手にした時のことや、名刺が始めて売れた時のことです。

 まず名刺を最初に手にしたのは20代前半のセールスマン時代でした。オレンジ色の台紙でした。紙も厚手のものです。1枚だけ記念にとってあります。その時の気持ちは社会人になり始めて自分の名前が書いてある名刺を手にして、まだ何もしていないのにちょっとだけステップアップしたように感じたのをおぼえています。

 それから何種類の名刺を使ったことでしょうか。何人の人に名刺交換をさせていただいたでしょうか? 今となっては大切な経験を記録していなかったことが悔やまれます。30代後半に起業して名刺家業を始めるのが解っていたならと考えたりします。

 起業してからの分はしっかりと保管してありますが、いまだ分析までには至っていません。日々の仕事に追われるという言いわけをしていますが、はずかしい限りです。

 25年前に起業して名刺が始めて売れたときの価格は3000円、別途消費税3%の時代です。片面1色でしたから、今とは違い高額です。今もこの位の価格設定ができればどれほど楽しいことでしょう。

 名刺を最初にもったあの頃の気持ちを忘れないようにしようと思います。若気の至りの、恥ずかしい限りの希望だったり、理想だったりですが、その時は確かにそう思い、信じていたことも事実なのですから覚えていようと思います。もちろんそのギャップの大きさには今更ながら気恥ずかしので話せません。

 これから時代は大きく変わり始める気がしますが、初心は一枚の名刺とともに忘れずに、これからの時代の名刺の形と格闘していくつもりでいます。

 

 

 

 

 

ことばの話です

営業が本業なので気になるのでしょうか? 最近の色々な場所でのことばが気になって仕方がありません。この間、病院に行きましたが、専門用語が並んで表記されています。良く解らないので聞くと不思議な顔をされます。

緊急はERだそうで、他にもICUとか色々かいてありますが、たまに来る自分などにとっては何のことやら良くわかりません。病院は高齢者が多いのでと思っていると、慣れて当たり前のように会話のなかに入れている高齢者もいますので、やはりこちらが覚える必要があるのでしょうか?

平成の時代を振り返る番組をみていましたら、平成になってから多く使われることばも増えたと話していました。コンプライアンスだとかダイバーシティとかよく使われていますが、もう知っているのが当然のことばなのでしょうか?

自分など営業が長いものはことばが伝わっているかどうかが大きな問題なのですが、今は相手が知らないのがいけないような話をする営業も多いと聞きます。自分が放った「ことば」が相手にどういう風に伝わるのかを考えて話さないと、まとまるものもまとまらないと考えるのは古いのでしょうか? 決してそんなことはないはずだと信じたいものです。

名刺も自分が推奨しているのは「ことばの名刺」である「闘う名刺!」なので「ことば」はパワーがあると信じていますので、尚更大切に考えたいと思います。自分の想いも、何かを頭で考えるときもことばで考えているのですから、大切にしないとそこに影響をきたすことになると思います。

最近の若者言葉とか省略して短くすることばづかいは昔から時代時代でありますから、そんなに気になりません。ああー最近は、そういう風に使うんだとか、暗号みたいだなとか、スパイになれるぜとか思うだけです。

でも伝わらなくてはダメな「ことば」もあることを解ってほしいのです。病院とか手続きごととか日常でみんなが使う場でのことばです。そのことばが本当に世間一般に周知されていることばなのか、ある程度知られていても知らない人もまだまだいることばなのかは、そこに携わる人は考えて欲しいと思います。

 

 

たわいもない話です

歳をとると頑固になると良く言います。確かに思い当たることが多い気がします。自分の想う歳の取り方をしたいものです。まあ外見はさておき、そして健康も良いに越したことはないので置いておきます。そうすると頭の中、考え方についてです。

 望ましく思うのは「柔軟な頭と心」です。確か「マインドフルネス」といいましたか。どの位までの間にそれを維持できるかはわかりませんが、乱暴にいえばマインドフルネスな頭と心をもった奴になるんだと得意な頑固な頭で思いこんだほうが幸せそうです。

 若いころだと、ひとつずつプロセスを達成して到達することが望ましいに決まっています。でも、歳をとると残りの時間も気にすると楽しく暮らすのはむずかしい。ならば、そうなるんだと自分の心に決めて毎日を生きていく方が楽しいと思う。人生で好きか嫌いか、楽しいか苦しいかは以外と大きい問題のような気がします。

 そんなこと言っているから商いも儲からないんだと小言を言われそうですが、ホントのことだから仕方がありません。あきらめることは、あきらめて次に進むのもいいのではないでしょうか。自分が子どもの頃に想像していた大人や老人は、自分がその年になると、なんとだらしないのでしょうか。きっと昔は寿命も短かったので同年代の人はもっと人生を語れたのかもしれません。

 自分にはまだまだよくわかりません。おはずかしい。自分が気づいたことは悟ることなど、どう間違ってもできないことを悟りました。しょうがないということも生きる上での方便です。あまり出来ないことを考えたり、人と比べたりせずに目の前のできることを、どうにか楽しくこなす工夫をすることが大事な事だと思います。今日はとりとめのないことを書いてしまいました。そうだ寝不足のせいにしておこうと思います。たわいもない老人の雑念でした。スイマセン。

 

 

 

 

 

名刺のことが良く出る季節です

 101日内定式を迎えた2019年春卒業の人向けに、名刺の活用方法が新聞、雑誌でとりあげられます。もう少したつと手帳の活用法、書類やデーターの管理術と決まったスケジュールで色んな場面で話題になります。

 自分でも関連があることですので、よく観察しています。名刺が本業のものとしては、名刺に過大な期待をかけていただくのは誠にありがたく、うれしい話です。その一方で何でも名刺さえ変えればうまくいくみたいな記事も時々でるようです。

 名刺だけで全てはかわりません。名刺を有効に活用するには、それなりの覚悟と工夫と作戦が必要です。ちょっと名刺を変えるだけで夢のような未来は開けてきません。若い方は特にご注意ください。

 名刺は入社すると総務や人事から配属先、名前が記載された、その会社のデザインパターンのものが渡されます。最近の傾向は各種の認定マーク、会社のロゴなどがやたらと目立つものが多いようです。

 このパターンを新人で私はこういう名刺は使いたくない、別のデザインが良いなどと言える大物は私の知る限り見たことがありません。使ってみてから解ります。なぜ名刺交換しても効果が表れないのか?アポイントをとるのがむずかしいのかなどと現実に直面してこそ、自分が望む名刺がどういうものなのか考えるはずです。

 名刺は関係ないと言う人は、営業に天性のものを持つ人か、最初から工夫をしない人だと思います。営業をしてわかりますが、世の中なかなか思うようにいくことはありません。むしろ泣きたい事の方がどれほどおおいことでしょうか。それでも前に進むしかありません。

 今使っている営業ツールを見直してみることも必要です。名刺に限りません。身だしなみ、訪問時間、営業方法など自分の性格に適したやり方をみつけるチャンスと考えてください。そのなかに「闘う名刺!」もぜひ加えて下さい。

 

 

 

 

 

これからの時代の名刺①

 これからの時代の名刺について考えてみたいと思います。名刺屋として25年やってきましたが結論はだせません。世の中の変化がすさまじいのです。時代によっては戦争や大災害、大不況などで変化がしいられる時もありますが、この25年をみてきて思うのはビジネス環境の変化、海外の変化、そして人の考え方の変化が加速度的に変化したと考えています。

 名刺は55×91ミリの小さな世界ですが、そこに記載する内容は人を証明するというか表現するものです。その用途は主としてビジネス上で、初対面の時に使われる特性があります。名刺交換という大事な場面で、知らない人に紙切れ1枚ですが、自分の名前や所属、連絡先の書いてあるものを交換しあうのです。

 この習慣は世界各国のビジネスの現場で行われています。でも最近の浮世の激変を見ていると変わって行くのが当然なのではないかと思っています。名刺屋から言わせてもらうと、今までの価格で商売ができません。ネット通販などで激安の名刺が製作できるようになってきました。名刺屋、印刷屋に頼まずともそれなりのものができます。

 また働き方改革などの政策が動き始めました。副業が奨励されたり、起業がもてはやされたり、Wワーク、フリーランスな働き方も市民権を得だし始めています。多様化が認められ始めています。今までのように固定された働き方ではなく、自分たちが選ぶことに責任をもたされる時代になり始めています。

 名刺も当然変わらざるを得ません。会社に所属すれば会社からすべてを記載された名刺をもらえる時代は終わりになるかもしれません。これからは自腹で自分が何者なのかを証明しなければならなくなります。そしてなぜ、その組織に所属して今の自分の仕事をしているのかを説明する必要がでてくるはずです。当たり前ですが組織はそれを考えてはくれません。自分で考え、想いを、出来ることを表現しなければ、自分という立場があやふやな存在になってきてしまいます。今、名刺屋としても正直悩んでいます。

 

 

 

知らないうちに変わっていること

台風24号が来ています。また日本列島を横断するようです。大きな台風ということなので被害ができるだけ少なくなるのを祈るしかありません。自然現象とはいえ無力なものです。現在でさえこうなのですからご先祖様たちは本当に大変ななかで生き抜いてくれたものです。

 朝テレビをみていたら段ボールの箱の事をやっていました。強度が強くなったんですね。そういえば昔とはずいぶん強くなったものはありますよね。昔はコマーシャルで強くなったものはパンストと女性というのがありましたが、今だと女性が強いのは当たり前の常識です。

 色々な身近なことが変わって行きます。我々の商いのもとは紙ですが、これも相当変化しています。たとえば掃除をするときほこりがたたぬよう新聞紙を水にぬらし、ほうきで埃と一緒に掃き出していました。今、新聞紙は水を昔よりはじいて吸いにくいです。あれインクのこともあるのでしょうか?

 新聞を読むと手がインクで黒くなりましたが、今はなりません。紙も白くなりました。印刷もカラーが当たり前です。ときたま白黒の印刷や単色だけのものを見ると新しく感じてしまうことがあるのは、自分だけでしょうか?

 技術の進歩は変わったとビックリするのでなく、なんとなく、ちょっとずつですが変化しているものなのです。だれかが、どこかで、きっと今も変化させているんです。そして少しずつ使いやすくなっていきます。それが日本の仕事というものの一つの特徴な気がします。

 この少しずつが小商いには大切だと思っています。大きなモデルチェンジとは違い日々の使用からでてくる改善点をひとつづつ見逃さずに工夫していくこと。自分もそうありたいと思います。

 自然災害もこうしている間にもだれかが、どこかできっと被害が少なくなるように努力をしていてくれます。感謝です。自然災害は止めることがむずかしいが人の命だけは避難とかを早くすれば防げるのです。今回の台風で被害が少ないことを祈ります。

 

 

 

 

 

名刺の有効活用④(存在を知らせていない)

この間、久しぶりに高校時代からの友人に会いました。その時何十年振りかの再会で名刺交換をしました。還暦をすぎ仕事は再雇用で第一線からは外れたとのことでしたが元気でした。やはり働かないとダメだねとお互いに意見は一致しました。

 話の中で自分が小商いをしていることは25年前開業のハガキで知ってはいたが詳しくは知らなかったのだと言っていました。「あっ」と思いました。自分は知らせたつもりになっていました。まさにチャンスを見逃してしまっていました。もしキチンと知らせていたら違った展開があったかもしれません。

 こういうことが日常のなかで多いのではないでしょうか。「知らせたつもり」になっていたとい事です。だれもがそうですが、自分が何かを始める時は自分の中ではあれもこれもと考えます。周りの中で誰よりも熱くなってしまいます。その情熱が物事を動かして行きます。間違いありません。

 でも、周りが見えなくなっていることもあります。進むスピードが相手と違いすぎると一緒の方向を歩いていても離れ過ぎると声も聞こえず、見える景色も違ってきます。商いでも、夫婦でも、友達でもいえるのではないでしょうか。ここは注意が必要です。商いなら商機を失い、夫婦なら破綻し、友達なら縁が切れてしまうこともあります。

 「知らせたつもり」をなくすにはどうすればいいのか考えてみました。積極的な外交タイプならば、前に前にと出れるのでこんなことは考えないかもしれません。しかし、自分のような内向的なタイプはハガキや名刺交換さえも勇気をださないと出来ないことがあります。

 「話さなくてもいいのです」闘う名刺!を配りましょう。今はこれを始めましたでいいのです。あとは名刺の中にあなたの出来ること、想いを言葉化して記載してあるのですから配ることです。配ることは内向的な自分でも勇気をふりしぼればできます。まずは自分の存在を正しく知ってもらいましょう。全てがそこから始まって行きます。

 

 

 

名刺の有効活用③(知った人になる)

前回、セカンドコンタクトの重要性についてふれましたが、別の角度からも考えてみたいと思います。例えば二度目の面会のときに初回と同じ名刺を配るのは変ですね。かといって、それほど親しい仲ではありません。そんな微妙な雰囲気のなかでの面会が多いのではないでしょうか。

ここで何か資料をだして説明しだすと、ほとんどの方が何かを売り込まれるのではないかと警戒してしまいます。でも遊びにきたわけでもありません。どうしたらいいのでしょうか? そこで有効なのが本題に入る前のウォーミングアップというべき名刺の存在なのです。先日はありがとうございました。これは二度目の時に渡している名刺です。と堂々と渡すことのできる名刺をつくれば良いのです。その名刺には初対面の時より、自分の存在をアピールしたものを作ります。要は少し親しい間柄になるためのものです。

人はなぜ初対面の人を警戒するのでしょうか? 騙されたくないのです。自分の知っている人から買いたいのです。ですから商いの基本は親しくなることです。顔をおぼえてもらうことです。そうするとおのずから話も広がって行くのです。そのことをセカンドコンタクトの時に始めるのです。

特別な名刺ではありません。自分が何者であるかを初対面で名刺交換をした「闘う名刺!」をさらに詳しくすればいいのです。それを相手に渡し何の話でも良いからすればいいのです。野球の話でも、サッカーの話でも何でもいいのです。相手はあなたと話をしたという事実ができることになります。

そしてこの二回目の帰り際に次回のアポイントをとりましょう。内容は次回にはお薦めしたいものがありますでも良いし、今日の会話の中で何かの宿題を持ちかえるのもいいのではないでしょうか。もちろんその場で答えられるものでも営業的には次回に持ち越すのもテクニックのひとつです。

次に会う時には、その人の為に何かを調べてきたという事実が親近感をもってくれることになります。そうです、あなたは既に知った人になったのです。これからが本当の商いの話ができるチャンスということになります。取引の確率もグット上がるはずです。

 

 

名刺の有効活用②(セカンドコンタクト)

 先日名刺の有効活用①でふれたのですが、セカンドコンタクトについて考えてみたいと思います。名刺を配るのは一回目だけと思っている人がほとんどだと思いますが、実は二回目がとても重要なことなのです。

 初対面の方に名刺交換をさせていただいて物事がとんとん拍子に進むほど浮世は甘くありません。初対面の名刺交換はいわば風習ですから、会話で言えばこんにちはです。そしてこれからご縁があればなんらかのお付合いをお願いしますということです。ですから初対面で売り込んでくる人は信用されません。

 そりゃそうですね。こんにちは、これ買って下さい。は日本の社会ではありえません。要は初対面は第一印象です。そこを注意してください。それで十分と思って配って下さい。その上「闘う名刺!」でしたら、あなたの想い、出来ることが書いてある訳ですから、それこそが名刺という精読率の高い媒体の強みなのです。

 さてそこからが大切です。あなたの想いを、出来ることが相手に必要かどうかを確かめねばなりません。昔なら電話や飛び込み訪問なのですが、今はメールで名刺交換させていただいたことをきちっとした文章(自分の言葉)で伝えればいいと思います。文章は又の機会に書かせて頂きます。

 そうすると相手からなんらかの応答があります。返信がこないというのも一つの応答です。気のない相手に時間を無駄に使う必要はありません。自分は挨拶を送ったのだから、なんの無礼なことはしていないのですから、あなたは立派に浮世の常識というもの果たしています。

 その中でちゃんとした人や会社がわかります。その人達とのご縁こそ宝物です。そしてセカンドコンタクトをとります。すでに初対面の名刺交換という儀式はすんでいます。つぎのステップに進んでいきましょう。そうですセカンドコンタクト用の名刺です。次回はセカンドコンタクト用の名刺について説明したいと思います。