お守りを身につける

うちのかみさんは子どもの頃から変わった石が好きで、今はパワーストーンを作っています。自分も作ってもらいました。最初は、なにこれと思っていたのですが、つけているうちにお守りになりました。お守りは神社仏閣のものと思っていたのですが、妻から天然石の効能やストーリーを聞いて身につけるので、なおさら愛着がわくようです。

 名刺屋という小商いで世渡りをしているが、内向的な性格の自分ですから、お守りは心をちょっとだけモチベーションアップさせてくれるのです。時代劇などを見ると、江戸の町人は体にお守り札を斜めにかけています。あれは掛け守りというそうです。江戸時代は町人文化が広まった時代ですから流行りもあったんでしょうね。キセルや印籠、財布に根付も今のスマホやストラップと同じような庶民のオシャレの表現だったのでしょう。

 昔は今のようにサラリーマンといえるのは大名に仕えるサムライや大商人の奉公人たちぐらいで、後は小商い、職人、農業、漁師などでしょうから生きぬくのは大変だったと思います。その上、火事や疫病、飢饉、大災害と起こる訳ですから、お守りを身につけるのは良く解ります。目に見えないけどあると信じる崇高なパワーに手を合わすしかないものね。そして、後は今を懸命に楽しく過ごす方がいい。

 今つけているのはルチルクォーツと天珠の組み合わせのものをつけています。精神的な成長を促す意味もあるといっていました。自分は落ち着く気がしたのでつけています。妻のおかげで4シーズンごとに自分の気持ちに合うものを交互してつけています。生きていると色々迷うことばかりですが、そんな時にパワーストーンのお守りをみて、大丈夫とイメージして前に進んでいます。

 最近は男の人でもパワーストーンをつけている人が多いですよね。もちろんオシャレの意味でつけている人の方が多いと思いますが、テレビなどでよく見かけます。パワーストーンだけでなく、お守りって好きなんです。なんか、温かいものを感じてしまうのは自分だけでしょうか。特別に強い性格の人はともかく、自分のような内気な人は何にでも頼ってしまうほうが気が楽です。考えてもどうにもならぬことはとりあえずお守りにお願いして今をがんばるしかありません。これが小商いの極意だと勝手に決めています。色々考え過ぎの方は試してみませんか。