会社を訪問すると時々感じるのは、その組織の独特な雰囲気を感じることがあります。何かあるんだろうがうまく説明できない雰囲気のことです。会社の組織は社長を頂点に上下関係があるのは当たり前で組織人としてはその方針に従って目的の達成をめざすわけです。
そこには当然ノルマや社内のルールなどが存在します。ノルマがないとかいう事をうたっているところもありますが、それに代わるものがあるはずです。人の集団の不思議なところは個人だと出来ないが集団だと出来てしまうことがあります。個人だと責任の主体は全て自分ですが、集団だと会社組織というものに置き換えられてしまうからだと思います。
この力はとても強力な推進力になりますが、とても恐ろしい力ということを解って欲しいのです。例えば戦争、独裁、政争もその力を利用して成立するし、身近なところではイジメです。個人対個人が個人対集団になると必ず仲間を作るとう心理が人にはあります。会話ができる人を探してしまうのです。そんなことかと思う人もいるかもしれませんが、こんな小さな始まりが戦争にまで結び付くのが浮世の恐ろしい所なのです。
ひとつのポイントはある事柄についてマスコミなど報道が同じ意見になっているときです。もうひとつは見えないがある力、インフォーマルな組織での行動原理が不思議に思われない時だと思います。それは俗に言う「空気をよむ」という行動原理のような気がします。これは組織であっても上下の流れでうまく処理できません。
不思議な力ですが小さな集団でも、人が集まると幼稚園や小学校でもあるのだと解すべきなのです。よく教育委員会が調査をすると「イジメはなかった」といいますが絶対にこの「空気感」が存在しているのです。見えない力、圧力は絶対あります。それを嫌な使い方をするのが政治家です。
少しずつ、この「空気」について考えてみたいと思っています。