師走に

 12月になり久々に新宿、お茶の水、神田と都内のお客様に年末のご挨拶に伺いました。うちの名入りのカレンダーを配ります。来年は年号が変更になる年ですのでカレンダーも休日がまだ定まったものではありません。もう少し早く対応して欲しいものです。

 カレンダーといえば20年来の配っていた海のイラストのシリーズが廃番になってしまいショックでした。お客様でも楽しみにしていてくれた人がいるのに残念でした。変わりにどうなるかわからない来年の出来事なので、一番シンプルで記入がたくさん出来るものを選びました。来年は書き込む出来事が多いと思います。年号、新しい休日、消費税と色々な大きなイベントがありますから。良い書き込みが出来る様に願います。

 年の瀬に都内をまわり思ったことは年の瀬をあまり感じなかったことです。今年の暖冬のせいか回った日もコートいらずというより熱いと感じましたから。でもそれだけでは有りません。宝くじも例年通りやっているし、クリスマスのイルミネーションもあるのですが、何か物足りなさを感じてしまったのは歳のせいでしょか?

 若いころこの街を歩き回っていたときはみんながもっと忙しいようでした。営業は誰しも自社のカレンダーを袋に入れ歩き回っていましたが今はほとんど見ません。商店街では店員さんの呼び込む声がありました。商店街にはそれぞれ気にいったクリスマスソングが流れていました。それもこれも郷愁ということなのですね。

 自分の街は府中ですが東京とはいえ古い街です。子どもの頃のこの時期は八百屋の前には白菜がたくさん積まれ、家々の軒先には干し柿とった具合で田舎というイメージでした。大国魂神社では境内でみそか市、しめなわ・お飾りを売っています。これは今も続いていますが、それを見ている自分の心もちがおおいに違います。昔だったら、クリスマス、お正月、お年玉、冬休みですが今は年末の納品、支払いのことを思いますから当然です。

 来年は小商いも少々儲けることができますようにと願いながら師走のまちを走り回ります。