この間、久しぶりに高校時代からの友人に会いました。その時何十年振りかの再会で名刺交換をしました。還暦をすぎ仕事は再雇用で第一線からは外れたとのことでしたが元気でした。やはり働かないとダメだねとお互いに意見は一致しました。
話の中で自分が小商いをしていることは25年前開業のハガキで知ってはいたが詳しくは知らなかったのだと言っていました。「あっ」と思いました。自分は知らせたつもりになっていました。まさにチャンスを見逃してしまっていました。もしキチンと知らせていたら違った展開があったかもしれません。
こういうことが日常のなかで多いのではないでしょうか。「知らせたつもり」になっていたとい事です。だれもがそうですが、自分が何かを始める時は自分の中ではあれもこれもと考えます。周りの中で誰よりも熱くなってしまいます。その情熱が物事を動かして行きます。間違いありません。
でも、周りが見えなくなっていることもあります。進むスピードが相手と違いすぎると一緒の方向を歩いていても離れ過ぎると声も聞こえず、見える景色も違ってきます。商いでも、夫婦でも、友達でもいえるのではないでしょうか。ここは注意が必要です。商いなら商機を失い、夫婦なら破綻し、友達なら縁が切れてしまうこともあります。
「知らせたつもり」をなくすにはどうすればいいのか考えてみました。積極的な外交タイプならば、前に前にと出れるのでこんなことは考えないかもしれません。しかし、自分のような内向的なタイプはハガキや名刺交換さえも勇気をださないと出来ないことがあります。
「話さなくてもいいのです」闘う名刺!を配りましょう。今はこれを始めましたでいいのです。あとは名刺の中にあなたの出来ること、想いを言葉化して記載してあるのですから配ることです。配ることは内向的な自分でも勇気をふりしぼればできます。まずは自分の存在を正しく知ってもらいましょう。全てがそこから始まって行きます。