小商人の覚悟

小商いは自分のライフワークみたいなものです。でも、あまり深く考えているわけではないのです。ですから皆さんに特に薦めることはしません。自分は昔から小商いというか、自分で何か作ったものを売りたかっただけなのです。

自分でやるのは面白いのですが、大変な事も多いです。あたりまえですね。世の中が自分の生まれ育った昭和の時代とは様変わりしてしまいました。平成は来年で、次の年号に変わります。新しい時代に、どんなことがやって来るかを想像すると楽しみな半面、不安ばかりです。

あたりまえになった常識が、まだ腑に落ちないという感じありませんか。例えばスマホ。電車でも歩いていても、子どもを自転車に載せていても皆やっています。危ないと感じても皆やっている現実が不思議です。他にも色々ありますがきりがないのでやめておきます。

歳を重ねて、老いたことも差し引いても何かが変だと感じています。そのなかで新しい時代を迎えて行くのですから、色んな情報があふれている時代に何を選択して何を捨てて行くかが大切だと感じます。「あきらめる」ということも悪い意味でなく必要な時代になるのかもしれません。

小商いの核になるのは、自分の心の指針です。商品やサービス、技術はもちろん重要です。でもそれを変えていくことも考える必要があるかもしれません。今までの常識は常識でなく、それに代わるものも短期で次にでてくるものに取って変わられる。そのスピードが速い。段階を踏んで進むのではなく飛び越して進んでしまうのです。

今まで必要だと教えられてきたことが、明日から書きかえられてしまっているということが平気で、あちこちで起きています。人が中心の世界が崩れ始めているのかもしれません。変えても対応できることと、どうしても変えられぬことがあります。小商人は、それを抱えて生き抜く時代になると覚悟をしようと思います。