見事な撤収です

府中の大国魂神社の例大祭も5/6でおわり、何となく気の抜けた感じの街を歩くといつも感心することがあります。境内で露店を出されていた方々の撤収の速さと、その場所がきれいに清掃されていることです。

この例大祭は大きなお祭りですので境内には色々な露天商の方々がズラリと参道に並び、その内側にも露天商や小屋掛けなどの出し物も、ところ狭しと並ぶ、今ではめずらしい日本の祭りの風景なのです。メインとなる5/3・4・5は人ごみであふれます。なのに5/6の午後には見事に撤収しています。

もちろん露店の方の屋台はパイプの組み立て式でそれに店の商品が描かれた鮮やかな布とシートで出来あがっています。見ているとそこに軽ワゴンから商品を手際よくおろし並べて仕込みが始まるという風です。このようなタイプのお店は世界各地であるのでしょうが、始まりから引き上げまでのシステムというのは見事なものだといつも感心しています。それにゴミも残さずキレイなのは素晴らしい。

昔ながらのしくみも良いものですね。今の時代はネットで何でも買うことができます。アマゾン、楽天、ヤフーオークション、メルカリ等々で個人対個人の取引もできる時代です。それでも露店、屋台、フリーマーケット、市場などに魅かれるのは自分が昭和すぎるのでしょうか。

人が思わず誘われるのは雰囲気なのでしょうか、それともニオイ、香り、音、味、さわり心地、雑踏等、何なのでしょうか。便利さだけで割り切れないものが人にはあるのではないでしょうか。単なるノスタルジィーではなく、そこに小商いが入り込み生き伸びて行く為の何かがある気がします。

最近ではB級グルメとかご当地物産展とかが相当の人を集客することに成功しています。これからは副業、Wワーク、フリーランスなどの働き方が全国で増えることになりますから、町ごとに特色のある生き方の小商いがたくさん出来てくればいいと思います。そして安全な国、地方なら観光客も喜んでくれると思います。地方が活性化すれば高齢者の役割も女性の役割も、より大切になります。特色ある小商いを奨励する政策を積極的に考えるべきだと思っています。