「何か儲かる商売はありませんかね」などと聞かれることがよくあります。もちろん本気ではなく挨拶代りなのでしょう。大阪の「儲かりまっか、ぼちぼちですわ」と同じことなのだろう。商人どうしの情報収集といったところなのでしょう。
これから何が来てどうなるかを予測するのは人技ではない。でも商人はいつでもアンテナだけは張り巡らせておかないと、いざチャンスが来た時に対応ができません。今から確実にくるのが決まっていることを整理してみましょう。2018年秋、築地の豊洲移転。2019年2月新元号発表、5月新天皇の即位、10月消費税10%に変更。2020年7月東京オリンピック。この間に北朝鮮の動向の変化、何度かの国内での選挙による政治情勢とかがからみます。
東京オリンピック以後はカジノのこと、万博、働き方などと興味のアンテナは、どんどんと忙しくなります。その間に自分の年齢が増えることも忘れられない要素です。今でさえ大変なのに2~3年の間にAIだIoTだと格段に加速度的に進みそうです。どうしようと思います。
自分が思う想像よりも早く世の中は進んでしまっています。怖いのは何がなんだか解らないうちに法律が決まり、ひとつの方向に流れ出してしまうことです。日本はこれで過去に色々と失敗しています。個人の力ではどうにもならなくなります。歴史からの教訓です。遅れてでも立ち止まって考え直すことが大切なのです。
すべてが大国や大企業や大富豪、大政治家、ノーベル賞をめざさなくてもいいのです。特別な国、小商人、小金持ち、地域のリーダー、身近な発明でも素晴らしいと思います。要は自分の幸せの感じ方が、なにを選ぶのが最適なことなのかです。僕は小商人の道を選びました。でも、近ごろ儲かってますかと聞かれたら、さっぱりですわ。ではなくボチボチですねと位には答えるようにはなりたいもんですね。