今日は昭和の日だが我々世代は4/29は天皇誕生日の方がピンとくる。その後の平成も来年の5/1から新しい年号になる。時代の流れて行くのは、あっという間の気がする。いろいろな想いもあるけれど、ともかく生きている。
名刺を長年つくってきて思うことがあります。名刺も目立たないが、ずいぶんと変化しています。55×91ミリの小さな世界だけれど時代時代で変わってきているのです。印刷技術でいえば活版印刷(鉛の活字で製作)からオフセット印刷、カラープリンターの普及、そしてオンデマンド印刷へと。
紙も厚手のものから薄手のものへ、また材質もリサイクルペーパーや環境負荷の少ないもの、非木材のもの、間伐材を利用したもの。中にはペット素材や石のものまで出ています。色も白や薄クリームの紙に黒の文字を印刷するものだけでなく、カラー刷りや写真・ポスターのようなものまでと多彩になってきました。
製作にかかる時間も早くなっています。即日のものもありますから。僕らの若いころ(昭和後半)はお客様から注文の電話を受けると新規の場合などは原稿を取りに営業が伺っていました。その後、FAXになり便利になったと思ったものです。そしてメールでやりとりするようになってきました。
名刺の製作も会社なら印刷屋や文具店が外商としてきているケースが多かったのですが、今はアスクルなどの文具通販やネットで注文できます。印刷通販もテレビCMなどもながし宣伝しています。みんながパソコンでネットを使えるようになりました。昔は高額だった機器も個人が手に入れられる価格になりました。
平成の30年間で本当に色々の価値の変化が起きたんですね。日本ではバブル崩壊からの落ち込みで倒産やリストラもあり失われた20年とか言われます。その中で中国やアジアの国々が台頭してきて、その目まぐるしい変化のなかで、頭を切り替えながら、何が起きているのかを、必死で考えながら生きてきたのが自分にとっての平成でした。
新し時代は誰もが予測しても、思うようにならないのが世間ですが、ついていかねばつまらない。でも変えずに行きたいことは頑固に残していく。これを一人一人が、一社一社が選択してやって行くしかありません。自分も何をどう選択していくこの一年だと思っています。