純喫茶(昭和の空間)が、若い女性のなかで流行っているのだそうだ。我々、昭和の世代にとっては、なつかしく、ちょっと嬉しい。学生街の喫茶店とかコーヒーショップなどの歌のメロディーが頭に浮かぶ。今の人は我々と使い方は違うのかもしれないが落ち着く感覚は同じなのだろう。
商売で考えると、今はスターバックス、ドトール、タ―リーズなどチェーン店が人の集まる立地に軒並み出店している。昔のように個人で営業しているところは少なくなってしまった。まさに小商いの典型的パターンで、昭和世代としては寡黙なマスターにあこがれる。時代が変わりこれも対象を考えれば、自宅兼ならできる小商いのひとつなのかもしれない。そうなれば良いと願う。
一時、ブームになったタニタ食堂の秋田県の店が撤退するそうだ。秋田の人は塩分の取り過ぎで、健康を損なう人が多いと聞く。それでの出店だったそうだが、味が物足りなく感じるようで、やはり商業ベースにのせるのは難しい。何とか工夫は出来なかったのだろうか。素人はそう思ってしまう。
前にも書いたのだが、団塊の世代を含む高齢者の数が増えるのだからそれに合わせた小商いも増えてもいいのだ。純喫茶が好きな若い女性も増えているというし、何か考えたいものですね。いまどきの新しいものばかりが楽しめる場所ではない事を若者も、うすうす気づき始めたのではないか。東京オリンピックが終わればカジノが話題になるだろう。それもいいが違う感覚の楽しみもあるにこしたことはない。
昭和を良く遊んだ高齢者が増えるという見方をしよう。戦後アメリカにあこがれ、高度成長を頑張って、バブルに目いっぱい遊んだ世代がたくさんの高齢者だと考えてみよう。見えてくる景色が違ってくる。介護施設で世話になる高齢者の姿ではなく、上手に遊べる高齢者、楽しみ方のうまい高齢者になりたいものだ。