名刺屋としての仕事②

①では名刺交換がすべての始まりになること。チャレンジすることが常識である社会にしたいことを書きました。今日は自分の名前で仕事をすることを決意した人の名刺についての考えてみます。

最初に仕事を自分で始める時は誰だってデザインがクールでセンスのいいものを考えます(自分もそうでした)。でも、それで仕事はきません。名刺交換した相手は名刺のコレクターと違います。あなたが何者で、何ができ、したいのか、信用できるのかを知りたいのです。そして自分にとって有益な人間なのかということです。

大企業、有名企業、役所などはそこに所属しているということが解れば信用され、次の話のステップへ進めます。しかし個人の名前で始めた人は前記のあなたが何者でということから始めなければなりません。それを覚悟の上でチャレンジしているはずです。だからこその達成感があるのです。

そんな我々の名刺が大企業などと同じ名刺の考え方でいいわけがありません。又デザイン重視の名刺も違うと思います。自分の名前で勝負する我々にとって、名刺は武器であり、有効な小道具にしなければなりません。大きな相手に、相手と同じ武器では戦えません。100対1では勝負になりません。1対1にするしかありません。

そうするには名刺交換をした相手に自分の出来ること、したいことを伝えることが出来なければなりません。今までの住所録だけの名刺や、デザイン重視で良く解らないロゴや仕事内容を小さな文字で書いてある名刺では伝わりません。会社に戻ってデータ登録さえしてくれないかもしれません。

どうすれば有効な小道具、ビジネスの武器として効果を発揮できるのでしょうか。それを皆さんと一緒に考えるのが名刺屋としての仕事の醍醐味だと思っています。ご自分の名前で活きて行くのは大変ですが、逆にやりがいも多いものです。名刺交換も人それぞれで色んなパターンがあります。積極的にやれる方、内向的で前に出るのに苦労する方と様々なはずです。100人いれば100通り、正解はありません。工夫、改善を続けるしかありません。幸い今は安く早く印刷してくれる所はたくさんありますから内容はしっかり作りこみましょう。