小商いをする身にとっていつの時代も安心な時代はありません。浮世が安泰ならそれに越したことはありませんが、そうでないときも商いをせねば飯が食えません。どんな時代や状況でも正当に稼がねばなりません。ですから大切なのは健康なのですが、忙しいと忘れがちになりますので注意したいものです。
浮世では働き方改革とかで騒いでいますが、本当に起業が増えたり、Wワークや副業が増えていくのでしょうか?ちょっと疑問です。実際のところは残業が減り仕方なくWワークや副業を半端な気持ちでする人が多くなるのかもしれません。それでも日本のしくみを変えていかねばならないということなのでしょう。
起業は日本人より欧米、中国などの人が得意とすることです。日本人は新しく出来たしくみを工夫することが得意な民族です。どこかの国の人達と競う必要はありません。自分達の得意とする土俵で競いましょう。これが小商いの基本的考え方だと思っています。
あとはいかに工夫して早く制度の良いものに仕上げるかなのです。そこに力を集中していくことこそが日本の生きる道であると思います。我々年寄り世代が小学校の時(高度成長期)に習ったことは日本の方向は加工貿易でした。今は国内でなく海外の労働力の安い地域に工場を建てて加工貿易はあいかわらず変わりません。
これも安い労働力のいる場所に生産地が移るという浮世の定めなのです。大量に生産するものを大量に売るのは大企業の得意とするところですから、小商いはここで競うと失敗してしまうのです。つい最近まで中国で生産させていたような小企業が苦労するのは目に見えています。
日本の小商いはマネをすることを真剣に考えるべきだと思います。ブランドのロゴを真似て模倣するのではありません。しくみや新しいビジネスを日本人と工夫して日本で軌道に乗せるのです。そして評価されれば自分よりもっとそのしくみを世に広げられるところに売ることを考えて行けばいいのです。働き方改革とはこんな事なのではと考えています。