20年以上前になると思うが、循環型ライフプランという記事があり新聞に出ていたのを記憶している。何でこんなに前の記事を覚えていたかというと小商いを始めたばかりのころで、そこに直線型ライフプランは終わると書かれていたからだ。自分で小商いをするときに考えたことと同じだったので、不安を打ち消すようで嬉しかったからかもしれない。
今、自分が還暦を過ぎたのであらためて思いだした。小商いを始めて25年やってきたのだが、これからの時間は老いとの付き合い方が大切になる。自分はボケる目前まで、何かしらの仕事をすることが昔からの目標なので、この時期に再度、色々なことを考えなおしてやっていこうと思っています。
循環型ライフプランの中で印象的だったのは、直線型の場合は学校で学び、就職し、結婚、子育て、定年、残りの人生を老夫婦で仲良く過ごす。それに対し循環型は教育も、レジャーも、仕事も、恋愛も、長い人生の間に何度も、どここからでも繰り返しやれる社会がくると言っていたと思う。
25年過ぎた今、日本では100歳までのライフプランみたいな話が出てきているし、還暦を過ぎても以外と元気に暮らしている。(ありがたいことです。感謝です。)やりたいことも、まだまだあります。もちろん年齢なりに出来ないことも増えてはいますが、経験も増えたわけですから。
先日テレビでサウンドファンというスピーカーの会社が取り上げられていました。そこは還暦をすぎた方たちで構成された会社でした。その中の技術者は70歳を超えていましたが、視聴覚にハンディキャップを持たれた方の為の色々なスピーカーに挑戦されていました。技術を持たれたかたはスゴイなと思いました。その方が言われていたのですが、もし今の視点に若い時に気がついていればと言われたのが印象的でした。きっとヒントは誰にもあるのです。それを探してみるのも悪くないと思います。悟るのは凡人には無理と悟りましたので、あがいて、もがいてみようと決めました。