名刺作成の考え方②

 名刺はどういう風に変わっていけばいいのでしょうか?それとも無くなっていくのでしょうか?名刺屋としていつも考えていることをまとめてみようと思います。名刺屋ですからなくなったら困るのですが現状をみていると十分にありうることだと思います。

 名刺の役割の大きな部分である初対面の挨拶のときの名刺交換ということが減っている気がします。昔なら名刺を交換しておかないと連絡先も事業状況を確認するのも始まらず、ビジネスにならなかったのですが今は違います。ネットやSNSでググれば済んでしまいます。

 便利になるのと同時に手放したものも大きい気がします。SNSで何万人とやり取りする場も大切ですが、数人でも安心できる仲間と取引をしあうことも人生の楽しい時間のように思います。時代はどんどん変わりますが、それとは別に変わらぬものがあるのも豊かな気がします。まさに「不易流行」ということですね。

 名刺屋として思うことはこれからの名刺は会社から受取るのではなく自分が主体性をもって作るようになるほうが良いと思います。会社は個人と雇用契約を持つ際に基本的に会社で業務を行う際の名刺のしばりをはっきり規定しておき個人が作った際に補助すればいいのです。交通費や定期代とおなじ収支にすればいいのです。

 個人が自分で名刺交換をしたくなるよう名刺を作る方が良い名刺になると思います。会社は内容を承認すればそれを使い業務をすることを認めるようにすればいいのです。もちろん会社が取得した認証や会社のロゴなども承認したら使用を認めるようにした方が管理しやすいのではないでしょうか。

 名刺を作るのも個人で製作した方が真剣に内容にこだわるはずです。社会全体がそういうのが当たり前の風習となれば今のように便利だが味気ない社会でなく、人と人が会うことが楽しみになるのではないでしょうか。今日会う人はどんな工夫をした、センスの人だろうかと思うようになります。その自分の実際に出会った人とのつながりが始まって行けばなんと素敵なことでしょうか。