小商いとして始めた名刺屋ですが何とか27年生き延びています。昔は販促品や文具、印刷物などの割合が多かったのですが今は7割が名刺関係の仕事なので、まさに名刺屋です。妻と自分とふたりでやっているからこそ続けられたのです。最初の創業から目標は家業をつくることでしたので良いのですが、もう少々儲かるはずでした。
名刺屋として考えることが多くなりました。昔と様変わりしてしまったことが増えてきました。自分の歳のせいもありますが平成から令和の流れの中で名刺というビジネスツールも変わっているのです。おかげさまで名刺というビジネスツールはいまだに存続していますが、これからはどうなるかわかりません。
名刺は人間関係が存続しているからこそ価値があるという性質があります。人と人が初対面で自分の持ち物を交換しあう訳です。すごいことだと思います。しかし、今はネットで消費者が品物を買うだけでなく、企業間での取引がやり取りされてしまいます。そこには人の顔がみられません。
そこでは名刺などで人と仕事をする為の関係をつくるより価格が中心になっています。価格だけならネットで充分です。説明やフォローアップというのもネットでここまでですと記載されていればいいのですから。当然企業も人を雇うより安上がりということで安易な方向にながれていきます。それが現実です。
それでいいのでしょうか?そんなことをずっと考えています。商いをしていて楽しくありません。もちろん古い考え方というのは承知しています。会社というのはかかわる人達を幸せにしなければつまらないと思っています。それこそが会社の価値です。今までと同じやり方では存続できないのは小商いをして生きている者として十分過ぎるぐらい解っています。
そこで提唱しているのが小商いのすすめです。個人が主体になってやることが令和の時代の主流にしたいのです。まさに価値の多極化です。企業に入ることばかりが価値ではなく、小商いやWワーク、起業といった価値を大切に思う人が増えることが大切なのです。それを応援する名刺が「闘う名刺!」なのです。