6/1の日経新聞にでていた記事で新宿の丸井グループが新しい取組みとして体験型の物を売らない店を増やしていくというのがありました。丸井Gは分割払いの百貨店として成長した会社です。今までも百貨店型からテナントの家賃収入を軸にしたショッピングセンター型へ、そして今度は体験型の物を売らない店へシフトしていくというのです。
とても面白く、興味深い取組みと感じています。体験型というのは今の時代にかけている要素の一つの気がします。今はネットで何でも調べられるし注文も決済も出来る時代です。でも物足りないのは実際の感覚やイメージ、ニオイという体験だと思います。それを考えると駅近の一等地の百貨店にあると消費者にとってとてもありがたいことなのではないでしょうか。
百貨店、生命保険、銀行は日本全国どこでも駅近の一等地にあります。これを使わないのはモッタイナイことです。バブルの頃のようにそこがオフィスを増床するところばかりで取り合いになるとか、社員が増えて入りきれなくなるなら話は別ですが、働き方改革がすすめば今より会社のリストラは増えると思います。リストラではなくWワークや副業を認めることで起業を応援するという形になる訳です。そうすれば、会社の社員は選ばれた一握りの人達ですみますから。
空いたスペースがでるのは必然なのです。話は変わりますがバブルの頃にオフィス家具や内装工事を仕事にしていた自分の感覚はビルの周りに大型トラックが何十台も並び搬入をし、徹夜で工事の仕上げをしている光景なのですが、もうありえません。
府中市の伊勢丹も撤退するのですがその後どういうアイデアになるのでしょうか?たぶん役所や銀行、地元の有力者が考えているのでしょうが、本当に面白い取組みを考えられるのは柔らかな頭をもつ小商いの若者や起業家だと思います。日本全国の駅前の一等地で同じ様な事が起こると思いますが、平成の31年間のどうにもならなかった人間(自分も含めて)にプランニングさせるべきではないと考えます。若い柔らかな発想を応援していきたいものです。