「媒介をする名刺」

名刺屋がいうのも変ですが昔と違い今は名刺が安く、早く、高品質なものが誰でも作成できる時代になりました。これは名刺屋にとっては一大事なのですが消費者からすれば選択肢が増えたのですから良いことです。

 名刺屋の小商いも中々大変な時代になりました。資本力のある大手と競争するのは馬鹿げています。大手は量を求めますので、それはお任せします。小商いの名刺屋は違う市場を考えています。それは名刺の有効活用を本気でしたいと思っている人達の名刺です。

 大手は主に企業の大量にでてくる名刺を扱いたいのです。個人の相談にはのりません。たくさんのデザインの選択肢は提供してくれます。個人や起業する人が本当に必要とする名刺とはどんなものでしょうか?

 名刺の概念としてあるのは会社・部署・役職・名前・連絡先が書いてある小さな紙です。それは会社の名前で仕事をする時代の概念なのです。だから有名で上場していて安定しているだろう会社のマネをして作られた名刺がほとんどなのです。デザインもパターン化しています。

 それはこれからの時代には邪魔になるかもしれません。大手の有名、安定企業は個人でなく組織で決定がくだされ社員はそれに従って行動をとります。ダメなものはダメなのです。個人ではどうにもなりません。名刺交換して付き合うのには腰が重いかもしれません。

 起業する人の話は組織としては中々聞いてはくれません。でも個人としてはどうでしょうか?面白い話なら興味は持ってもらえるのです。その媒介をする名刺でなければ意味がありません。それはどうすれば「媒介をする名刺」になるでしょうか?

そこで登場するのが小商いの名刺屋が考えた「闘う名刺!」なのです。次回はそれについて話させて頂きます。