「一身独立~」

 「一身独立して、一国独立す」という福沢諭吉の言葉がある。今の時代、小商いの我々に求められる気概はこいうものではないかと思います。堅い話になるけれどあまりにいい加減な世の中になっていないだろうか。統計の不正などみていると誰も信じられなくなる。それをもとに中小企業への政策がたてられたりしていると思うと腹立たしい想いで一杯になります。

 しかし我々小商人は自分で生き延びる道を模索してきたものがほとんどなのです。間違いや失敗などは誰でもありますが、故意にやっていることは国家的な詐欺行為です。どうせ誰も責任はとりません。せいぜい第三者委員会とかで再発防止策がでてきておしまいです。だれも期待しないのです。

 小商人は自分の指針で生きていくしかないのです。自分で考えた方針で行動していきましょう。小商人は小商人なりの幸せを追求することに価値をみいだしましょう。まさに独立とはそういうことだと思います。そういう価値観をもった人達が増える社会しか日本が世界で生き残ることは出来ないのではないでしょうか。

 大袈裟かもしれませんが本気で思います。日本人は団結しても大きな力を発揮しますが大きな間違いもしてしまいます。個人が個人として責任を持てない集団は恐ろしいものです。戦争の時代の社会のイメージです。誰かの声で、自分とは違う方向に動くのは危ないことの始まりです。

 小商いが小商人が商品や販路をしぼり責任をもつように誰が何ができて頼りになるかを社会が考え直す必要があります。本来はマスコミや学者や政治が発案すべきなのでしょうが待っていれば時代はどんどん進んでしまいます。みんなが独立した気概で動くしかありません。なにか偉そうなことを書いてしまいましたが、小商人として誇りを持って生きて行こうと思います。