毎年正月明けから名刺の注文が入ってきます。長年のごひいき頂いている法人のお客様から注文が入ると今年も頑張るぞという気になります。小商いを始めて26年目になりますが長い間ご注文を頂けるのは本当にありがたいことです。この26年は法人のお客様を中心に名刺を制作してきました。
3年位前から個人というよりご自分の名前で生きていきたいという方達の名刺を考えてきました。それを「闘う名刺!」と名付けました。闘う名刺!は自分の想いを言葉化して表明する名刺です。ご自分は何ができ、何をしたいのかを表現する場として、名刺というビジネスになくてはならないツールを利用します。
名刺という商品の特性として持っているだけでは役に立ちません。名刺交換をしてこそ威力を発揮するのです。そして初対面の人と紙一枚ですがお互いの名前の書いたものを交換するのです。このアナログさがビジネスにちょうど良いのです。又名刺は余程変人でない限り受取ってくれ保管してくれます。
名刺は91×55ミリという小さなサイズですから持ち歩くのに便利ですし、色々なグッズに忍び込ませることもできます。何よりも精読率の高さです。自分の関係の分野ならもちろんですが違っても読んでくれて頭の片隅に残してくれます。これが手渡しの物々交換というアナログの効果だと自分は考えています。
まだまだ名刺屋の自分には色々と書きたいことはあるのですが、それは次回ということにさせていただいて、ともかくこのツールで最大限に威力を発揮してもらうことの出来る世の中であればと思います。今世の中は人生100年とかで定年延長や起業、副業など様々なかたちで働く世の中にする方向で進み始めています。
この時代に今までの概念の名刺を、ご自分の名前で生きようと思う人が使うことはリスクでしかありません。ご自分の想いを、出来ることを表明した「闘う名刺!」を持つことです。それが新しい時代に一歩を踏み出す最初の仕事です。そう信じています。そして今年はどんな名刺を創るのかを楽しみにしています。