名刺の有り方も変わる

 新年の始めなので名刺の近未来について考えてみました。ビジネスツールとしての名刺を扱い始めてから26年になりますが、お恥ずかしい話ですが予想がとても難しいのです。ご承知のようにSNS、AIを始めとした技術の進歩と普及の速さが予想を超えるスピードなのです。もちろん予測し対応するのが当たり前なのですが、技術の進歩と普及に加えて多岐にわたる使い方が多方面で進んでいるのが現実であり社会システムや常識まで変化せざるおえない時代に突入した気がします。

 そんな中で名刺というビジネスツールだけ今までどおりの形式・考え方という訳にはいかないと強く感じています。ただ単にカラフルになったりデザイン性にたよるのもイマイチの感じですし、有名な社名やロゴに頼るのも情けない気がします。特に社名に頼ると昨年の超有名会社らのように偽装、不正、改ざんと何でもござれに与したものともとられかねません。もし自分の名前で仕事をされるならとても大きなリスクになります。

 では名刺はビジネスツールとして有効なものでなくなるのでしょうか?今までの形式の名刺では役に立たなくなると思います。なぜなら技術の進歩、普及による社会変化が常識を変えていきます。でも名刺は人が人と初対面で直接相対する時に、ちょうどいいツールという性質があります。このことが重要になって来るのです。

 社会はどんどん人のいないところでビジネスが成立してしまいます。働くことが善であるという考えから、AIなどに働いてもらうことが善に変わるかもしれません。でも、全体がそうなるのでしょうか?そういうやり方で成功を収めた人が脚光を浴びることがマスコミなどでピックアップされることになり、全体と感じるのだと思います。

 逆に人対人でなくては嫌な人達も半数はでると思います。浮世の天秤は振れながらもどこかで均衡を保ちます。前者には名刺は不要に近くなるかもしれません。しかし後者には新しい名刺の活用法と充実感がもてるようにしなければなりません。それが「闘う名刺!」です。自分の想いを、出来ることを、言葉化して表明してそれに共感してくれる人と取引をし縁を深めあうということに価値があると思う人達がもう一つの名刺、いや社会を作って欲しいと夢見て行動していきます。