高齢者こそ闘う名刺を

自分も還暦を過ぎ高齢者になってきて思うのは、悩みは無くならないということです。みんなが経験することですが304050歳と歳を重ねてその歳になると自分の思っていたとは違い、なんだこんなものかという感覚があります。子どもの頃の60代の人といえば経験をかさねた人生の先達というイメージでした。

 ぜんぜん違います。日々悩みとあきらめ、そして又歩き出すという感じです。仲間と話しても似たようなことをしているようです。自分もそうですがどこか体調を崩し、身体だけは自信があったのにそんなことまで打ち崩されていきます。周囲の環境も変化してしまいます。親は後期高齢者となり病院に連れて行くことが多くなりますし、仕事も昔の考え方・やり方が通用しなくなります。

 そんなことに日々打ちのめされながらも前を向き歩きださなければ一巻の終わりです。それが我々多くの凡人の還暦過ぎの実態なのだと思います。自分などはどうせ倒れるならやりたいことはやってみようと考えて過ごしています。もともと小商いの名刺屋ですから、高齢者の名刺を広めたいと想いだしました。

 会社で作ってもらった肩書きばかりのものでなく、何がしたくて、何ができるのかを自分の言葉で語った名刺を作って欲しいのです。名刺の特徴に社会に参加しているあかし的なツールということがあると思います。そしてご自分の今までのキャリアの整理をするのも人生100年といっている時代には必要なのではないでしょうか。

 自分も小商いを30代で始めてから30年近くになりますが色々な商品、サービスを扱いながら生き抜いてきましたが、今は名刺屋が一番楽しく感じています。一般的な名刺を製作納品させていただくのと同時に「闘う名刺!」を広めたいと考えています。闘う名刺!は自分のやりたいこと、出来ることを言葉化して表明した名刺のことです。自分がそう名付けました。新しい時代、元号も来年変わります。我々も先人の造ってきた考え方、やりかたを時代に適した形にかえて伝えていきたいと思います。名刺も今が変わる時だと思います。