名刺から浮世を想像してみる

 名刺屋として企業の名刺を制作していて感じることがあります。最近この5年前ぐらいから女性の管理職の名刺が増えた気がします。統計を取ったわけではありませんので自分の感覚での話と思い聞いて下さい。

 女性の社会進出はもうずいぶん前からのことですが事務職が多かったのではないでしょうか。もちろん保険外交員のように女性が主力になっている業種もあります。でも、営業職に男性が多いのも事実です。ところが昨今依頼のある名刺をみていると営業職で女性が増えて、管理職になっているケースをよくみるようになりました。

 女性の持っているパワーからすれば当たり前だし、おそすぎる社会変化だと思います。でも、ここは日本ですから社会変化として変わるのに時間と並大抵でない女性の営業職の方々の奮闘努力があったことが想像できます。頭の下がる思いです。

 名刺の依頼からみる浮世のさまはともすると見当外れのことも多々ありますが、女性の管理職が増えたのは事実なのではないでしょうか。名刺の依頼が契約取引先からくると新人で入社したてのころから徐々に変わって行くのに気がつくようになります。配属先がきまり、担当部署も決まり、誰かの部下になるのかが決まります。

 名刺をよく使う方とそうでない方がわかってきます。よく使う方は当然ですが名前も覚えてしまいます。そうしていると不思議な事に数年経つと主任になり係長になります。頑張ったのだなと思いこちらまで嬉しくなります。名刺屋だから言うのではないのですが、やはり名刺を使われる量と昇進は関係があると思います。

 役職などを見ていますと何ヵ所かの部署を兼務されたり異動されたりする方が昇進するケースも多い気がします。昔からよく言われますが仕事を頼むなら、忙しいひとに頼めといいますが本当のような気がします。暇そうにしている人はいつまでも暇なのではないかと思います。

 名刺を作りながら色々想いを巡らせているので怒られそうですが思うだけなのでおゆるしください。