ちょっと振り返ってしまいました②

 また一歩踏み出す為に起業して25年を振り返っています。色んな事が大きく変化してしまいました。中国の発展の速さ、ネット取引の浸透、SNSの普及、新興企業の台頭などです。販促品の取扱いは中国で生産し、ネットで価格がオープンになった時から撤退し始めました。自分で製作出来るもの以外やりません。

 印刷関連もネット通販が盛んになって来ていますので名刺に絞りました。名刺の専門店、名刺屋になりました。そして「ことばの名刺」である「闘う名刺!」広めていく道を選択しました。「闘う名刺!」は出来ることを、想いを言葉化して表明する名刺です。今はこれに集中しています。

 とにかく小商いをしていると変化に対応していくか、がんこに動かぬかを判断していかねばなりません。誰もどちらが正しいかは教えてくれません。そこがつらいけれど、小商いの醍醐味なのかもしれません。自分は変化を選択しました。取扱を絞り、そのなかで新しい試みをすることにしました。それが「闘う名刺!」です。

 25年の間に解ったことは誰かが製作した商品を売る時代ではなくなってしまったということです。他国で安く作った商品では利益がでなくなったということです。かと言って設備に金を投資しても元を取ることができません。自作したものを共感してくれる人達へ売る時代だと思います。

 競争は大企業のやることです。真似ることはありません。自分は共感してくれる人に利益がでるようなノウハウや商品を売るようにします。儲けが大きいに越したことはないのですが家業としてやっている小商いですから仕事が楽しくなくては意味がありません。共感してくれる人達を探し出すのが営業です。

 

 

ちょっと振り返ってしまいました①

小商いを始めてから今月でまる25年になります。思ったようには中々いきませんでしたが、ともかく25年生き延びてきました。最初から家業を作るつもりで始めましたので人数的には夫婦2人で満足なのですが、もっと儲かっているはずでした。残念。でもそんなこと言っても何も変わらないので歳は取りましたが前を向いていきます。

 また一歩をふみだす前に、昔のことを頭に整理してから行くことにします。小商いを始めた平成5年はバブル崩壊から2年ぐらいでした。あと3年ぐらいで景気も少し上向き始めるだろうと思っていましたが、大甘でした。失われた20年と言われた時代となりました。

 そのなかで細川連立政権から始まり何人もの総理大臣が変わり自民から民主へ政権交代があり、流れが変わるかと思いきや知っての通りです。政治はあたふたとするだけで何もしなかったと同じでした。この時代の中で奥尻、阪神淡路、東日本他の災害が続き、オーム事件があったり、消費税が5%、8%とあがり、非正規社員切りがあったり、就職氷河期があり、リーマンショック(平成20)があり、まわりの会社は倒産したり、縮小したり大変でした。

 ちょっと振り返るだけでこれだけのことが浮世ではありました。自分たちの周りにも色んな事がありました。この浮世の出来ごとのなかで今でもコノヤロウと思うのは消費税5%の時です。バブル崩壊後4年どうにか光明が見えだした頃、平成9でしたが、景気はどんと下がりました。これからというお客様が合併、縮小で地道に続けてきた数年とそれからの計画がダメになりました。

 小商いを始めた頃は企業に販促品を販売していて、内装工事も一部請け負っていたのですが、この販売先が外資との合併や国内販売の不振のため縮小してしまいました。それとインターネットの普及で中間業者がいらなくなってしまいました。お客とメーカーが直に取引することが増えたからです。

 中国での製造にメーカーが移っていったことも大きかったです。メードインジャパンの力が失せてしまいました。それを仕方なしと受入れたのが多くのメーカーです。そして今国内では偽装などで信頼をなくしているのは物作りに対する姿勢の問題です。消費者は安ければいいという考え方が消えないからだと思います。長くなってしまいました。次回にまわします。

 

いつか来た道にならないように

メーカーについて思うことがあります。以前に販促品として名入れをしたボールペンがあるのですが、日本の有力メーカーのものですが、今回使おうとしたらボールペンのインクの出が悪くかすれてしまいました。これは2年位まえに製作したものです。それと同じ場所にストックしていた名入れボールペンで、これは国内工場で生産したものです。これは10年前ぐらいに製作したものですがキッチリ書けました。どいうことでしょうか?有力メーカーは生産を海外でしています。もちろん品質管理は万全なのでしょう。でも実際何年か経つとこんなことが起きます。

自分が実際経験したことですが、それをどうのこうの調べると言う訳ではありません。ただ、一流メーカーだと言って全面的に信用出来ない時代なのかもしれません。メーカーの製品に対する想いがどのくらいなのかは、なかなか解りません。ただブランドを信じられるかは買う側にゆだねられてしまったのかもしれません。最近、大手メーカーの不祥事は作る側の事情を斟酌して、消費者をばかにしたものです。どこも大手中の大手の製品の偽装、検査のうそ、それも長きにわたり経営陣も現場も公然の秘密にしていたわけです。本当に商人の風上にもおけぬというのはこのことです。

我々のような小商いをしているものは、それを詐欺と理解しています。我々がやったら商いの存続はありえません。時間が解決するものではありません。車のメーカーでもその話が世間にでてもテレビCMは流し続けています。お金を使うのはそこではありません。不思議で仕方がありません。傲慢限りなく感じるのは自分だけでしょうか?

まじめにいいものを作っている日本のメーカーはたくさんあります。新聞やマスコミ、出版社などはそれを報道していくことが仕事なのではないでしょうか?それとも宣伝広告料というのがじゃまになり忖度するのでしょうか?もしそうならば、昭和のいつか来た道と同じようなことが始まっているのではないでしょうか?とても心配です。大袈裟でしょうか?

 

 

闘う名刺!のフォローアップ

「闘う名刺!の創り方」(仮称)を今制作中なのですが、最後の段階にはいりました。今週まとめていたのは闘う名刺!を名刺交換した後のフォローアップについてを考えていました。名刺の作成とは違うのですが、この部分が闘う名刺!を創りパワーを発揮するための肝ともいえます。

闘う名刺!はことばの名刺でもあります。自分の出来ること、想いを言葉化して名刺で表明するのです。名刺の特徴に精読率の高さ、だれでも受取ってくれるツールであるという最大の武器があります。

一読はしてくれても、それが営業活動に結びつかなくては意味がなくなってしまいます。どうすれば特徴を活かせるかです。まず、お礼のメールを入れましょう。それは一般的なお礼の文章より一歩踏み込んだものにしましょう。そんなことを一週間かかってまとめていました。

メールで返事がいただけた場合のこと。いただけなかった時の場合、拒否された場合など色々考えてみました。そしてその時の心のもちかたも考えてみました。そんなことをしていたら一週間がすぎてしまいました。

メールで了解がいただけたらTELです。アポイントをとりましょう。そのことを考えると又色々と問題がでてきます。もちろんケースバイケースなのですが、自分だったら何と言うかを吟味してみました。

なるだけ多くの例文を入れたいのですが、紙面の都合もあります。その時の心の動きも大切なチェック項目なのです。なぜなら闘う名刺!は配る事に主眼をおいています。ご自分の出来ること、想いを言葉化して表明しているからです。

だから受取って読んでもらえる確率もあがります。ですが100%ではありません。ですから名刺に書いた事項を読んでくれたのかをテストトークで確かめる必要もとか考えていくと際限がなく編集という作業はいかに根気と体力が必要とわかります。

 

 

来年のカレンダー

今月は名入りのカレンダーを注文する季節なのです。早いようですが少々の割引になります。うちがメーカーへ発注し、お客様に確認しなければなりません。割引くには早めに確認していかねばなりません。昔と比べるとカレンダーを配る会社は少なくなりました。年末になると色んな会社のカレンダーがいっぱい貰えたのですが、今はすくなくなりました。

カレンダーは一年の間、壁に飾ってくれるので販促物にはもってこいだったのですが世の中は変わりました。メーカーのカタログをみると年々取り扱いの種類が減ってきています。ちなみに自分の所も数十年使っていたシリーズが今年から無くなり、新しいシリーズに変えます。以前は海のイラストのものでしたが、今年はそれに代わるタイプのものがあまり気に入らなかったので、あえてシンプルなものにしました。ちょっと寂しいです。

来年は5月から新年号になります。発表は2月と聞いています。ですからカレンダーには載りません。もし、決まっているのなら発表が先にあれば業界としては盛り上がったのですが、もしもの話をしても仕方がありません。年末用の品物は減って行くばかりです。正月に挨拶に行く時によく使われたタオルや年賀状も少なくなりました。あいさつ回りという習慣も減っているのかもしれません。

考えてみれば中元・歳暮もそうだし、名入りのボールペンも減っている気がします。新しく出てきたのがハロウィンでの仮装ですから、ちょっと考え込んでしまいます。やはり自分たちが楽しいと感じる習慣にはのるが、昔からあるからということだけでは、今の人達は見向きもしないのですね。

新年号になる来年からの世の中はどなるのか心配と楽しみでごちゃまぜの感覚です。平成は災害が多かった年代でした。今日も北海道で地震被害がありましたし、数日まえは台風で大阪の関空が水につかってしまいました。次から次へと災害が襲ってくるのはまいってしまいます。新年号では良い日が多いこと期待しながらカレンダーの手配をしようと思います。

 

 

 

名刺に新しい工夫をしよう

名刺交換というのは、ビジネスで初対面の挨拶として「ちょうどいい」習慣です。ということは何度も書いてきました。紙きれ一枚でも、その方の名前、会社、連絡先といった個人情報が書いてあります。今時ですと個人情報の交換なのですから余程、注意をはらわなければなりません。

名刺は不思議な道具だと思います。社長と新人が普通に交換しあえるのですから。名刺の特徴の一つに、余程の変わり者でなければ受取ってくれるという特徴があります。あとで処分されるにしても受取ってくれます。その上、相手方の名刺を頂戴できる可能性が大きいのです。すごいことだと思います。

また名刺は精読率の高い媒体です。他のもので手渡した時に相手が精読してくれる可能性が非常に高いものはないと思います。人間の能力のスゴサは一瞬のうちに自分にとり必要か、否かを判断することです。きっと自分でも体験があると思いますが名刺交換をした時のインスピレーションってありませんか?

昔ですが、アメリカの全米トップをとったセールスマン。保険か自動車だかは忘れてしまいましたが、あなたがビジネスのツールを一つだけしか持てないとしたら何を選びますか?という質問で「名刺」と言っていたのを記憶しています。それだけ利用価値のある武器、ツールなのです。

なのに名刺は軽んじられている気がしてなりません。時代が変化してスマホやネットやメールで仕事が進むことも多い日々なのは解っています。でもこれからは日本でも外国人が増えていきます。ビジネスの取引も多岐におよびます。人と人が会うことも、今の時代だからこそ大切だと思います。

名刺は人と人が縁を結ぶ時に「ちょうどいい」ツールなのです。それを工夫して使わないのは本当にモッタイナイことではないでしょうか?今までの常識にとらわれず新しい工夫をした名刺を創りましょう。そのひとつが「ことばの名刺」である「闘う名刺!」なのです。

内気な人こそ闘う名刺!を

内気で口ベタ、営業が苦手、それでも新規開拓は必要です。そんな状況でも商いを続けていくには工夫することが不可欠になります。こんな状況でやってきたのが自分です。そして同じ様なタイプの性格の方々が自分のお客様だと思っています。

最近は働き方改革で時代は動き出して行きます。各種の制度も、浮世の風もその方向になびいていくでしょう。変化していかないと日本がもたなくなりそうですから。アジアの国々が成長著しく、日本の若年人口の減少、年金や他の社会制度の見直し、人生100年というように老人人口の増加など働き方は見直すしかありません。

むずかしいことはそれが得意な人達に任せますが、監視はしなければなりません。これも情けない話ですが役人たちのモラルの低下です。書き換え、うその水増し、政治家への忖度と目に余ります。それでも任せねばなりません。企業もうそばかりの大会社の検査もれ、品質偽装、決算の改ざんとひどすぎます。ホントに日本の会社や役人でしょうか。

会社は都合がよければ政治の話にのります。今、各社が働き方改革にのるということは、なんらかのメリットがあるということです。ですから働き方改革はすすむと感じています。そうすると会社ともう一つの生き方を模索していくことになります。それに適合される性格の方はいいのですが、そうでない方も今まで通りとはいかないはずです。

そんな時に内気な自分たちみたいな方々は名刺を創りましょう。それも一般的な名刺ではありません。「ことばの名刺」です。誰もがもう一つの自分を模索する時にアピールが苦手な我々、内気な性格の人は名刺を有効に利用することを考えましょう。名刺にあなたの出来ること、想いを言葉化して表明するのです。

新しい生き方を模索するには、おのずと名刺交換は必要となってきます。そして名刺交換という風習を最大限に活用することを考えて下さい。あなたは名刺で表明しているのですから配るということに集中すればいいのです。気のきいたことを話す必要はありません。きちっと笑顔で挨拶すれば大丈夫です。この一連の名刺を「闘う名刺!」と名付けました。

 

五つの副業について

日経新聞8/28の私見卓見に50歳になったら「復業」という記事が載っていました。そのなかで副業を4つに分類していました。なるほどと思ったので紹介させていただきます。

①会社に知らせずにやる「伏業」②本業の収入を補う「副業」③NPOのような社会的事業に従事する「幅業」④複数の異なる仕事をもつ「複業」の4つとのことです。筆者は「復業」をすすめていました。特に大企業の役員定年の50代の人に提案していました。

働き方改革が動き始めて民間企業が本腰をいれだすようになると、もっと色々なパターンがでてくるかもしれません。世の中は人生100年時代がきているといいますが健康で長生きするだけでは定年後の40年は埋まりません。まして年金にすべて任かせたり、貯金や資産で安泰だという人は少ないと思います。

ならば必然的に4つの副業を考えざるをえません。小商いを営んでいる経験で言わせてもらえば国の政策では救済してはくれません。それでも今回のように働き方改革と大声でいえば、世の中の動向が動き出します。これでいいのです。後は規制をはずせば前に進みだします。それが浮世というものだと思っています。

日本人は今までの習慣、常識である会社とともにの生活を大幅にかえていくという選択は難しいかもしれません。起業とかはあまり好きではないのかもしれません。

でも、副業やWワークは受入れるはずです。主になる会社ともう一つの自分の生き方をさがして上手に生きていける国民です。

その時はじめに何をすればいいのでしょうか?自分は「闘う名刺!」を創ってみることをお薦めします。なぜなら「闘う名刺!」はそいう人達のために考えた名刺ですから。そしてこの名刺を創っていく過程で、あなたの副業は動き出して行きます。そしてこの副業があなたの5つ目の「福業」になると確信しています。

防災の日に思ったこと

昨日は9/1防災の日でした。関東大震災(1923年)から95年だそうです。それにしても災害の多い日本列島です。その後も地震、津波、噴火、台風、豪雨とつぎつぎやってきました。ひとつひとつは書きませんが本当に被害が多く、尊い命が失われてきました。

きっと古代から災害の繰り返しで襲ってきて先祖を苦しめたのでしょう。そして生きのびてくれたからこそ今があります。先祖は工夫して自然と共生してきたのだと思います。それが日本の技術へとつながるのだろうし、人間の考え方にも結び付くのだと思っています。

ご先祖様たちは古文書で残したり、口伝えで残したりしてくれています。それを今の技術なら大丈夫だとないがしろにしていると大変不幸な結果になってしまいます。例えばここまで水がきたとか、この高さまで津波がきたとか、灰がここまで降ったとかのいい伝えがあっても技術ですべてを屈服させることはできません。

そんな色々な知恵の集積が、今につながっていくのです。今時でないと言う前になぜ、先人がこれらの風習や道具や品物、言い伝えを残しているかを考えてみたいと思います。人は年月がたつと過去の出来事を自分の都合のよいように納得してしまう処があります。

生き残った人や物、サービスにも訳がありますが、消えて行ったものにもストーリーがあります。それを考えていくことで防災にも役立つし、商売にも役立つはずです。どんな人や物にもストーリーが存在しています。そんなことを昨日の防災の日に考えました。自分が扱っている名刺も、小商いも先人が残してくれているものなのですから大事に仕事をしなければと思います。