前回、セカンドコンタクトの重要性についてふれましたが、別の角度からも考えてみたいと思います。例えば二度目の面会のときに初回と同じ名刺を配るのは変ですね。かといって、それほど親しい仲ではありません。そんな微妙な雰囲気のなかでの面会が多いのではないでしょうか。
ここで何か資料をだして説明しだすと、ほとんどの方が何かを売り込まれるのではないかと警戒してしまいます。でも遊びにきたわけでもありません。どうしたらいいのでしょうか? そこで有効なのが本題に入る前のウォーミングアップというべき名刺の存在なのです。先日はありがとうございました。これは二度目の時に渡している名刺です。と堂々と渡すことのできる名刺をつくれば良いのです。その名刺には初対面の時より、自分の存在をアピールしたものを作ります。要は少し親しい間柄になるためのものです。
人はなぜ初対面の人を警戒するのでしょうか? 騙されたくないのです。自分の知っている人から買いたいのです。ですから商いの基本は親しくなることです。顔をおぼえてもらうことです。そうするとおのずから話も広がって行くのです。そのことをセカンドコンタクトの時に始めるのです。
特別な名刺ではありません。自分が何者であるかを初対面で名刺交換をした「闘う名刺!」をさらに詳しくすればいいのです。それを相手に渡し何の話でも良いからすればいいのです。野球の話でも、サッカーの話でも何でもいいのです。相手はあなたと話をしたという事実ができることになります。
そしてこの二回目の帰り際に次回のアポイントをとりましょう。内容は次回にはお薦めしたいものがありますでも良いし、今日の会話の中で何かの宿題を持ちかえるのもいいのではないでしょうか。もちろんその場で答えられるものでも営業的には次回に持ち越すのもテクニックのひとつです。
次に会う時には、その人の為に何かを調べてきたという事実が親近感をもってくれることになります。そうです、あなたは既に知った人になったのです。これからが本当の商いの話ができるチャンスということになります。取引の確率もグット上がるはずです。