ちょっと振り返ってしまいました①

小商いを始めてから今月でまる25年になります。思ったようには中々いきませんでしたが、ともかく25年生き延びてきました。最初から家業を作るつもりで始めましたので人数的には夫婦2人で満足なのですが、もっと儲かっているはずでした。残念。でもそんなこと言っても何も変わらないので歳は取りましたが前を向いていきます。

 また一歩をふみだす前に、昔のことを頭に整理してから行くことにします。小商いを始めた平成5年はバブル崩壊から2年ぐらいでした。あと3年ぐらいで景気も少し上向き始めるだろうと思っていましたが、大甘でした。失われた20年と言われた時代となりました。

 そのなかで細川連立政権から始まり何人もの総理大臣が変わり自民から民主へ政権交代があり、流れが変わるかと思いきや知っての通りです。政治はあたふたとするだけで何もしなかったと同じでした。この時代の中で奥尻、阪神淡路、東日本他の災害が続き、オーム事件があったり、消費税が5%、8%とあがり、非正規社員切りがあったり、就職氷河期があり、リーマンショック(平成20)があり、まわりの会社は倒産したり、縮小したり大変でした。

 ちょっと振り返るだけでこれだけのことが浮世ではありました。自分たちの周りにも色んな事がありました。この浮世の出来ごとのなかで今でもコノヤロウと思うのは消費税5%の時です。バブル崩壊後4年どうにか光明が見えだした頃、平成9でしたが、景気はどんと下がりました。これからというお客様が合併、縮小で地道に続けてきた数年とそれからの計画がダメになりました。

 小商いを始めた頃は企業に販促品を販売していて、内装工事も一部請け負っていたのですが、この販売先が外資との合併や国内販売の不振のため縮小してしまいました。それとインターネットの普及で中間業者がいらなくなってしまいました。お客とメーカーが直に取引することが増えたからです。

 中国での製造にメーカーが移っていったことも大きかったです。メードインジャパンの力が失せてしまいました。それを仕方なしと受入れたのが多くのメーカーです。そして今国内では偽装などで信頼をなくしているのは物作りに対する姿勢の問題です。消費者は安ければいいという考え方が消えないからだと思います。長くなってしまいました。次回にまわします。