昨日は9/1防災の日でした。関東大震災(1923年)から95年だそうです。それにしても災害の多い日本列島です。その後も地震、津波、噴火、台風、豪雨とつぎつぎやってきました。ひとつひとつは書きませんが本当に被害が多く、尊い命が失われてきました。
きっと古代から災害の繰り返しで襲ってきて先祖を苦しめたのでしょう。そして生きのびてくれたからこそ今があります。先祖は工夫して自然と共生してきたのだと思います。それが日本の技術へとつながるのだろうし、人間の考え方にも結び付くのだと思っています。
ご先祖様たちは古文書で残したり、口伝えで残したりしてくれています。それを今の技術なら大丈夫だとないがしろにしていると大変不幸な結果になってしまいます。例えばここまで水がきたとか、この高さまで津波がきたとか、灰がここまで降ったとかのいい伝えがあっても技術ですべてを屈服させることはできません。
そんな色々な知恵の集積が、今につながっていくのです。今時でないと言う前になぜ、先人がこれらの風習や道具や品物、言い伝えを残しているかを考えてみたいと思います。人は年月がたつと過去の出来事を自分の都合のよいように納得してしまう処があります。
生き残った人や物、サービスにも訳がありますが、消えて行ったものにもストーリーがあります。それを考えていくことで防災にも役立つし、商売にも役立つはずです。どんな人や物にもストーリーが存在しています。そんなことを昨日の防災の日に考えました。自分が扱っている名刺も、小商いも先人が残してくれているものなのですから大事に仕事をしなければと思います。