名刺のデーターを作りながら

今日、名刺のレイアウトを作るのは20年来のお付合いをさせていただいている会社のものを制作しています。今度、住所変更(移転)されるので住所他が変わります。今のデーターを作ったのは4~5年前でしたが、データーはあるのですぐできると思っていたらウチの機械が変わる前だったので再度作り直すことになりました。

もちろんこちらの都合で変えた機械ですから相手には関係ありません。データーの制作料はいただきません。この何年かの間にズイブンとデーターの変更をしました。もう全て済んだと思っていたのですが、やはり何件かデーターを移し忘れしているものがありました。日々せわしくしていると時々見直さないといけませんね。

データーを作りながら思ったのですが、眼が悪くなったというより老眼で、細かい文字が見ずらくて仕方ありませんでした。ふと思ったら相手も20年分の歳を重ねているわけです。そこで今回は住所、TEL/FAX、メールなどの文字を1ポイント大きくして校正を作りました。

そう言えば校正のやり取りも今はメールですが、20年前はFAXだったなと歳月を感じます。相手様からは文字が見やすくなったといって頂き、お互い歳をとったが、まだまだ頑張ろうと話しました。メールだけでは伝わらないニュアンスもありますから校正を送った後に話すのが一番間違いを少なくするのではないでしょうか。

名刺は名刺交換をしてこそパワーを発揮してくれる商品です。それだけに打合せして創るのが理想だと思います。世の中、便利になりましたからどこでも名刺は作れます。ただ相手に渡す商品ですから、相手が見えにくいような小さなフォントを使用するのはデザインがどれほど素敵でも、本末転倒です。我々作る側もお客様が送ってきた仕様書でも念を押すのもプロとしての仕事のうちです。気が付いたら言うべきだと思っている老眼のザ・名刺屋です。

 

学生時代の仲間はいい

昨日、久々に高校時代の柔道部の仲間と飲みました。みんな60過ぎたオヤジですが元気です。何十年も前のことなのに一遍に昔に戻った感じになるのは不思議なものです。やはり楽しい酒はうまいものです。そして飲んだ居酒屋は先輩の経営している店で、2つ上なのにこれまた元気ではっぱをかけられた気分です。

もちろん健康を害している仲間もいますが回復してワイワイやれるのを信じています。色々な話が出てくるのですが、まだまだ働く気がいっぱいなところは共通しています。お公家さんみたいな生活はむりなようです。

自分は小商いをしていますがグチはなかなか家族にも言いにくいものですが、この仲間にはグチれます。どんな性格かスポーツをやっているとよく解ります。強いところ、弱いところ、情けないところ隠せませんから、安心して飲めます。

みんなチャレンジする気が十分ですが、歳をとると出来ること出来ないことがはっきりしてきます。そのなかでもチャレンジするのですが成功しても、失敗しても又飲めます。こういう仲間がいるのは宝物です。小商いをしている人は、絶対必要だと思います。本心をだせる仲間はいいものです。

二日酔いぎみな一日でしたが、暑くても又明日からがんばろう。

 

ちょっと振り返ってしまいました

最近、働き方改革の話がよくでてくるので、昔に自分が学生の頃のことを思い出しました。我々が卒業するころは第一次オイルショックの後で就職はキビシイ時代でした。1971年(昭和46)にドルショック、1973年(昭和48)第一次オイルショック、そして変動相場制になりました。1979年(昭和54)に第二次オイルショックでした。世の中の取引のルールが変わったのです。

でも就職は全くなくなったわけではありません。多少前後しますがその後10年もするとバブルの時代でした。あの頃リクルート情報が発刊されました。今思うと、すごい会社ですね。必ず募集があるのは住宅、マンション、コピー機、手形割引、レジスター、きもの、スーパーマーケット、保険代理店、車のセールスといった会社の営業でした。

どこも今と比べると売れるまで帰って来るなの営業です。この位から会社に対する意識が前の世代と変わりました。一度入社したら終身雇用で勤め上げるという時代から転職は当たり前という時代になりました。先ほどのリクルート社の影響は大きかったと思います。

あの時は若かったのであまり考えもなかったのですが、今の働き方改革みたいに政府がきめて宣伝するというパターンではなかったと思います。若い我々が心の中で思っていたこと、年功序列の賃金体制だったり、根性式営業方法だったりが不満に感じられていましたから、変わって行くのは当然と思いました。

そしてバブルです。我々世代は団塊の世代が課長ぐらいのときに新人として入ってきた生意気世代です。投資とかは金がなくて出来ませんが飲み食いはバブルの恩恵にあやかった世代でした。経費で落ちましたから接待とか多かったものです。そしてバブル崩壊という流れです。

今考えると世の中の体制は自分がどうのこうのできるものではありません。いいも悪いもその中で生きるしかありません。後悔するのはあの時何かひとつ技術でも、好きな事でも探して続けておけばよかったと感じています。今の改革もそうです。どうなるかは解りません。ですが何か続けられることをもつことが大切だと思います。

 

文具について

先日行った文具フェアで感じたことだが、以前は文具というジャンルの店の主展がほとんどだったのに今回は全体で言うと雑貨フェアでした。日本の企業も来年あたりは主展しないところも増えるだろうとおもいます。残念ですが、そのうち中国文具フェアと名前が変わる気がします。

勢いとはいえメーカーの責任は重いと思います。自分たちがコストパフォーマンスの都合で中国やアジアの低賃金な場所に工場をつくり、国内でおもしろい、役に立つ製品開発を怠ったツケだと思います。業界全体で文具好きを増やすのではなく個別に独自色といってメーカー独自のフェアをしていますが、ぜんぜん面白くありません。文具屋の店頭のようです。

文具好きの自分などは不満でいっぱいです。文具は時代を映しているところがあり興味がありましたが、今はどうでしょうか? 昔だとえんぴつがシャープペンになり、インクのペンがボールペンになっていくみたいな時代変化を乗り越えてメーカーが新しい提案を世の中に広めるアイテムがありました。我々はその中で暮らしてきました。

文具メーカーには文化を創造してもらいたいと思います。日本の和紙が今も海外で注目されるように、自分たちの送り出す製品の用途や意味も考えて欲しいと思います。文具屋さんが町で減ったのはネット通販の進出もあるけれど、文化という観点をメーカーが強調できず、コストに頼ったことも大きな理由だと思っています。

いつだったかNHKで代書屋さんのドラマ(名前忘れてスミマセン)がありました。浮世ではなかなかうまくいかないのは解っていますが、代書屋とか文具屋さんとかの言葉の響きが大好きです。儲けは大切ですが何かにこだわって商いをなりわいにしているのが感じられ素敵に思います。江戸時代だと小間物屋、荒物屋、貸し本屋など小商いがあり背中に背負って行商する姿が目に浮かびます。想いどうりにいかない浮世を一生懸命に工夫して活きてきたのが、我々のご先祖様たちなのでしょう。自戒をこめて我々小商いをしているものは、もっと工夫しましょう。

 

色の研究をしよう

2週間くらい前にも書いたのですが、人の第一印象は3~5秒で決まるそうです。その大半は視覚情報からなのだそうです。アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが言っています。色とか見た目、文字といった視覚情報が55%、声のトーンや話し方などの聴覚情報が38%、話の内容の言語情報が7%なのだそうです。

きのうテレビで色の話をしていました。これからは野菜をビルの中で作ることも多くなるそうでおいしい野菜ができるそうです。太陽の光の代わりにLEDをあてて育てるそうです。赤、青、緑、黄色などの色で野菜の味や栄養素の量が変化するといっていました。色は研究の余地大ですね。

色ですぐ思い浮かぶのは、暖色と寒色です。名刺の色はどちらが多いのでしょうか? 赤やオレンジ、黄色などの紙も見ますし、黒・紺・グレー・青などもありますがどちらが多いとまでは言えません。自分の感覚ですが昔より原色系が多くなった気もしています。赤や黒をベースに白抜きで文字をはっきりと浮き上がらせるイメージです。

どうしても白の用紙のイメージの強い名刺ですが、色については様々な取組みを行う会社が増えているのかもしれません。色で注意しなければならないのは、自分がイメージした色とあわせるのが大変だということです。印刷ではDicの何番とか指定しますが、印刷する紙の質でイメージと違ってきたり、再注文の時に色番が同じでも違うイメージだったりします。YMCKで指定しても自分の手元のプリンターと相手のプリンターでは若干違います。

色は効果の大きい手段なのですが、前出のような行き違いもよくありますので、色見本をだして色校正をしてから製作にかかるとかした方が、時間も価格も上がりますが良いと思います。ちょっと面倒に感じる方は別な方法でアピールする方法を考えても良いかもしれませんね。視覚情報から得るのが90%以上なら、尚更名刺を研究しましょう。

言葉と名刺

 最近『ことば』が気になってしかたがありません。言葉の名刺である「闘う名刺!」を作ろうと進める身なので仕方がないのですが、そう思っているからかもしれませんが、ことばの大切さを言う書籍が増えてきたような気がしています。この間読んで同感と思った本に「読書という荒野」(見城 徹著/幻冬舎)があります。

 そこの一節に正確な言葉がなければ、深い思考はできない。深い思考がなければ、人生は動かない。自己検証する。自己否定する。それを、繰り返し、繰り返し、自己嫌悪との葛藤の末に自分の言葉を獲得する。という文がありました。まさに人は言葉で考えているわけで、その内なる声を聞き洩らさないようにしたいものです。

 20日で10万冊突破と新聞にもでていました。すごい人気ですね。世の中の人が言葉を気にし始めたのではないでしょうか? 自分の言葉をもっていないと色々なビジネスの現場や仲間とのコミュニケーションの場でもスマホに出てくる解説の延長上ととられると話づらくなってきたのではないでしょうか。

 もしSNSAIの活躍のおかげで人間の内面を見直すきっかけになるといいなと思っています。機械には自己検証や自己否定を繰り返すのに痛みは伴わないでしょう。データーを新しくしていけばいいのですから。人間にはその作業は痛みを伴います。ほんとに苦しい作業です。そこから出てくる言葉は何かが違って感じられるのではないでしょうか。

 名刺を依頼されるときに手書き風にしたいという方もおられます。何かが変わり始めているのだと思いたいです。これから働き方改革が広まり、働くことが見直されるようになると、起業、副業、Wワーク、フリーランスの人増えます。高齢者も引退せず働けるだけ働くようになります。女性もパートだけでなく専門分野で主婦となってからでも起業することも増える気がします。その時どの立場でも自分の言葉で話すこと。またそれを表明した「ことばの名刺」=「闘う名刺!」を創りましょう。無駄にはなりません。自分と向き合うことから始めるのですから。

 

 

 

第六感、直観も使おう

 毎年こんなに大水害になるのに何の対応も出来ないのはなぜだろうか? AIの進歩はこれをどのように役に立てればいいのかくらい考えるだろうに。世の中の政治家、役人たちはそのさなか仲間内で飲み会だそうです。それも総理含め派閥の長や大臣たちもいると言う話がネットニュースにでていました。バカか。

 やはりあの人たちは、生まれた時から我々と痛みが違うように育てられた人種ということですね。そんな人間が選挙で上がって来る社会に無力感を感じてしまうことがあるのは当然なのではないでしょうか。そんな奴らのことなどどうでもいいのです。人をだましても傷ついたふりしかしないのだから。

 それよりAIの使い方をかんがえよう。天気予報は昔と比べかなりの確率で予想されるのだから行政の言をまたずに逃げた方が良い。住める土地だと認可がされていても、AIの情報を聞いたら自分の第六感に頼った方が後悔は少ないのではないだろうか。記録にないというけれど本当なのだろうか?ただ、記録しなかっただけということもあるのではと疑ってしまう。

 やはり人の持つ力を信じるしかない気がしています。第六感、直観、胸騒ぎ、第一印象など、あやふやですがバカにならない気がします。AIにはないだろう機能です。はずれてもいいのですから、恥ずかしがらずに使ってみましょう。もしはずれたら持ちネタにしましょう。会話がはずみますよ、きっと。

 AIの情報を駆使して、痛みを感じない政治家、行政のしたことを覚えておきましょう。選挙や行政の発表に疑問をもってのぞみましょう。この人でいいの? この計画でいいの? 何か裏で隠しているのでは?と言う風に世の中を見て行きましょう。良い流れは皆が少しづつ変わるしかできません。

 

 

 

出来ることを伝える名刺を

 先週、文具紙製品展ISOTに行ってきたことは書きました。その時に思ったことなのですが、来場しているたくさんの人が皆それぞれの名刺で活動しているんだなと名刺屋なので考えてしまいます。来場者の分を全部作ればビルが建ちます。でも、どこかで製作しているわけです。

 昔だとそれぞれの町に印刷屋さんがあり、そこで刷る事が多かったでしょう。又出入りの文具屋さんの外商とかに頼んでいたと思います。今はどうでしょうか?もちろん今までどうりのお付合いをされているところはあるでしょうが、ネットで印刷通販、文具通販に外注されることも多くなったはずです。

 商売柄、色々な名刺を見せていただきますが、パターンは同じものがほとんどです。デザインは千差万別ですが内容の表記は同じパターンです。社名、名前、部署、役職、連絡先、ロゴ、認証マークという記載です。時々顔写真入りなどありますがもらっても見たくない事もありますよね。

 これだけ多くの人が使うビジネスの小道具はありません。それも見ず知らずの初対面の老若男女と交換しあう物は他にはありません。それなのに工夫しなくて良いのでしょうか? もったいないです。何とかしましょうというのがThe名刺屋の想いです。

 大きな会社なら信用できるというのはホントでしょうか? 認証マークや有名なロゴ、浸透したコピーを印刷してある名刺をもっていても、最近の偽装や検査の手抜き、隠ぺい、文書の書き換え、労災事故などなど大企業ばかりで信用できますか?もう日本の物造り神話はありません。むしろ中小企業や小商いの方がきちっとした仕事しているのではないでしょうか。

 だって中小や小商いは納期ひとつ、約束まちがいで会社がつぶれます。真剣さが違います。人も少ないから、誰かのせいにはできません。そんな我々が大企業のもつ名刺と同じパターンでいい訳がありません。初対面で何が出来るのかを伝えることが絶対必要なのです。そのための名刺『闘う名刺!』を作りましょう。

 

水害にて思う

 この季節になると台風などの為に各地で必ずと言えるぐらい被害がでます。昨年は九州で、今年は広島、愛媛などで甚大な被害がでています。被害をうけた方々の気持ちはいかばかりかと思い、早期復旧を願うばかりです。

 昔に読んだ本「梅干しと日本刀」(樋口清之氏)に書かれていたと思いましたが、谷口扇状地を古代の人は敬遠していて、そこは山と海の間の見晴らしのいい場所だが住んでいなかったことが遺跡の発掘でわかるのだそうだ。地滑りを起こしやすく、

水の災害、鉄砲水が山崩れにともないやってくると書いていたのを思い出しました。確か、東日本大震災のときも昔の人が津波がきた水位をしるしたものがあり、なぜそれを参考にしなかったのかという話を聞いた記憶があります。どんなに技術が進んでも過信はいけません。自然を征服することはできません。仲良くしてもらうしかありません。そんな地形にばかり起きた災害ではないのでしょうが、古代からの知恵も拝借した方が良いのではと考えます。

 無理な宅地開発、森林伐採、行政の認可など見直すしかないのではないかと思います。専門家と違い無責任なのかもしれませんが、専門の人達が認可した場所に住んでいて災害にあう訳ですから、考え直す必要があるはずです。過去になかったというのはデーターに残っていないということで伝承や別の古文書などには残っているのではないでしょうか。

 専門分野でなくとも知識のある方は、それを提出してもらえる機関がひつようなのかもしれません。新しい常識を我々は作って行く過渡期にいるのではないでしょうか。昔では考えれない技術は、めいっぱい利用すればいいんです。AI、IoTなんだってあります。ないのはそれをやり抜こうという気概のある政治家や行政、常識をもちだす知識人やその他の権威を持つものたちの意識だと思います。僕らにはない力や才能を持っているのですから出し惜しみしないで使わないのは罪だと思います。よろしくお願いします。

 

ウィスキーと小商い

 晩酌としてウィスキーのハイボールを飲んでいます。酒飲みの言いわけとして、誰かが、どこかで体にいいと言ったと風のうわさで聞いたからです。この間、酒の専門店で買おうとしたらいつものがありませんでした。ちなみにニッカ党です。久々に竹鶴でもと思ったら品切れだそうです。テレビでやっていたのですが北海道のインバウンド消費で中国、オーストラリアの人達に大人気なんだそうです。

 やはりうまいものは万国共通ですね。日本のウィスキーが世界で最高級の賞を受賞したり、ワインもおいしくなりました。日本酒も、焼酎も、ビールもみんなおいしですよね。はやく方策を考えないと晩酌の楽しみが減ってしまうと、勝手に頭を悩ましています。

 NHKの朝ドラでマッサン(ニッカの創業者、竹鶴氏)の物語をみましたが、あんなに苦労して日本にウィスキーを広めたのが今になって世界で評判になっているというのは凄いことです。こういったこだわりのある商品を育てるのは並大抵のことではありません。尊敬、リスペクトです。

 今日はちょっと高いのですが余市を買いました。あとで一杯が楽しみです。酒の専門店で2本かったのですがレジ袋の中に仕切りとして段ボールの小さな切れ端を無造作にいれて渡されました。もっと大切にしてくれよと思いました。なぜなら、先日ドンキホーテで買った際、普通にレジで紙袋に1本入れ2本があたらないようにしてくれました。なのに酒の専門店の扱いは先ほどの感じです。酒の数は多くても足はとうのきますね。

 商売をしていると、些細なことが気になります。今のスタイルとは違いますが、先日のワールドカップのサポーターの掃除して帰る姿などをみていると日本もまだまだ捨てたもんじゃないと思い、嬉しくなる昭和世代なのですが商売のスタイルはやはり昭和を残した方が日本にとってもプラスになると思います。日本はサムライの国と言うイメージかもしれませんが自分にとっては、あきんどジャパンなんです。