最近、働き方改革の話がよくでてくるので、昔に自分が学生の頃のことを思い出しました。我々が卒業するころは第一次オイルショックの後で就職はキビシイ時代でした。1971年(昭和46)にドルショック、1973年(昭和48)第一次オイルショック、そして変動相場制になりました。1979年(昭和54)に第二次オイルショックでした。世の中の取引のルールが変わったのです。
でも就職は全くなくなったわけではありません。多少前後しますがその後10年もするとバブルの時代でした。あの頃リクルート情報が発刊されました。今思うと、すごい会社ですね。必ず募集があるのは住宅、マンション、コピー機、手形割引、レジスター、きもの、スーパーマーケット、保険代理店、車のセールスといった会社の営業でした。
どこも今と比べると売れるまで帰って来るなの営業です。この位から会社に対する意識が前の世代と変わりました。一度入社したら終身雇用で勤め上げるという時代から転職は当たり前という時代になりました。先ほどのリクルート社の影響は大きかったと思います。
あの時は若かったのであまり考えもなかったのですが、今の働き方改革みたいに政府がきめて宣伝するというパターンではなかったと思います。若い我々が心の中で思っていたこと、年功序列の賃金体制だったり、根性式営業方法だったりが不満に感じられていましたから、変わって行くのは当然と思いました。
そしてバブルです。我々世代は団塊の世代が課長ぐらいのときに新人として入ってきた生意気世代です。投資とかは金がなくて出来ませんが飲み食いはバブルの恩恵にあやかった世代でした。経費で落ちましたから接待とか多かったものです。そしてバブル崩壊という流れです。
今考えると世の中の体制は自分がどうのこうのできるものではありません。いいも悪いもその中で生きるしかありません。後悔するのはあの時何かひとつ技術でも、好きな事でも探して続けておけばよかったと感じています。今の改革もそうです。どうなるかは解りません。ですが何か続けられることをもつことが大切だと思います。