水害にて思う

 この季節になると台風などの為に各地で必ずと言えるぐらい被害がでます。昨年は九州で、今年は広島、愛媛などで甚大な被害がでています。被害をうけた方々の気持ちはいかばかりかと思い、早期復旧を願うばかりです。

 昔に読んだ本「梅干しと日本刀」(樋口清之氏)に書かれていたと思いましたが、谷口扇状地を古代の人は敬遠していて、そこは山と海の間の見晴らしのいい場所だが住んでいなかったことが遺跡の発掘でわかるのだそうだ。地滑りを起こしやすく、

水の災害、鉄砲水が山崩れにともないやってくると書いていたのを思い出しました。確か、東日本大震災のときも昔の人が津波がきた水位をしるしたものがあり、なぜそれを参考にしなかったのかという話を聞いた記憶があります。どんなに技術が進んでも過信はいけません。自然を征服することはできません。仲良くしてもらうしかありません。そんな地形にばかり起きた災害ではないのでしょうが、古代からの知恵も拝借した方が良いのではと考えます。

 無理な宅地開発、森林伐採、行政の認可など見直すしかないのではないかと思います。専門家と違い無責任なのかもしれませんが、専門の人達が認可した場所に住んでいて災害にあう訳ですから、考え直す必要があるはずです。過去になかったというのはデーターに残っていないということで伝承や別の古文書などには残っているのではないでしょうか。

 専門分野でなくとも知識のある方は、それを提出してもらえる機関がひつようなのかもしれません。新しい常識を我々は作って行く過渡期にいるのではないでしょうか。昔では考えれない技術は、めいっぱい利用すればいいんです。AI、IoTなんだってあります。ないのはそれをやり抜こうという気概のある政治家や行政、常識をもちだす知識人やその他の権威を持つものたちの意識だと思います。僕らにはない力や才能を持っているのですから出し惜しみしないで使わないのは罪だと思います。よろしくお願いします。