小商い25年

25年前に創業したころからのお客様の注文を確認しなければならず資料を引っ張りだしました。そのころはパソコンもなく紙のデーターと印刷見本、見積りなどですがようやく見つかりました。そのときからのノートを見て、この25年を思い出してしまいました。なつかしく、ありがたく感じる一方で、こんなにお客様が変わったんだなと思いました。

小商いですからお客様あってのことなのですが、バブル崩壊からの25年はウチばかりでなくお客様にも大変な期間だったと改めて感じました。30数社が廃業、移転、倒産、買収、担当者の逝去とかショックなことの多い時間でした。ウチの取引先も仕入れ先もずいぶんと変わりました。

やっていることは名刺と販促ですが内容はズイブン変わりました。お客様も世の中も25年という時間はこんなにも変化していくのだと怖いぐらいです。その都度、自分の考えかたも変わったのだろうか? 販売方法は変化せざるをえなかったし、こんなに急速にインターネットが普及したり、中国の発展拡大が進み、又いまは次の流れがきているようですね。

国内では平成という時代は神戸、奥尻、新潟、三宅島、東北地方、熊本等々ほかにも天変地変が多く、政権交換があり、そしてリーマンショック、失われた20年とかいわれた時代でした。我々小商いの小商人はそのたびに、右往左往しながら生きてきたんだという実感だけはあります。

やりかたや商いの相手は変わりますが、基本の姿勢だけは変わることはありません。小商い、小商人として生き抜く覚悟とお客様あっての商いということです。カッコウをつけているのではなく、本当にそう思っています。しかし、ちょっとした探し物でこんなことを思うのは歳のせいかもと、それはそれとして体調管理を心がけてダイエットして頑張ろうと思いました。

不易流行

小商いをやってきたものとしておかしく感じることが最近多い。昔とやりかたが変わって行くのは当たり前だし、仕方がないと思う。システムはこれだけ世の中が変化しているのだから対応していくしかないと思っています。

問題だと思うのは商人の心のことなのです。「不易流行」という言葉があります。世の中の流行りをとらえ動いていくのが商人の仕事です。また、変えてはならない守るべきクレド(信条)もあるはずです。それは個別に色々あると思いますが、共通するところはユーザー、お客様への想いだと考えています。

古いと言われようが商人は自分の惚れた商品・サービスに適正な儲けをのっけてたくさんの人に紹介し広めていくというのが基本です。そのなかで解りやすく説明し、納得いただき、迅速に納品するのが仕事です。その部分部分がインターネットでの販売や、宅配業者へ依頼する納品、コンビニ払いのような支払い方法に変わっているだけです。

その基本はインターネットなら広く良い商品を知ってもらえるし、宅配も、コンビニ払いもお客様の便利さのことが先にあるはずです。なのにどうでしょうか。複雑な操作をしなければならなかったり(高齢者には)、金額ばかりが競争になり商品そのものを使ってえられる価値を説明がおろそかになっていたり、自分たちの都合でシステムの変更がされたりします。

商人は自分も含めて基本にもどりましょう。自分の不易流行を思い起こしましょう。そうすれば少しは何かが変わるかもしれません。小さな小商いから変えましょう。品質をうそで固めて取引を増やし、そのことを担当や経営者が変わったら引き継いでいる様な恥さらしな大企業など全くかわらないでしょう。第三者委員会をつくり検証云々というのは、ごまかしでしかないと思います。誠実にやるならまずは解体そのうえで再生でしょう。企業も学校も協会も何の為に設立し存在しているのかを考え直してもらいたいものですね。

弱者の名刺

名刺はビジネスでは当たり前の小道具です。この小道具も変わる時代がきています。いままでのビジネスの社会常識は大企業、有名企業が作ったものです。つまり大きな会社、強い会社のためのビジネスの土俵です。ですからそこへ上がるには彼らの常識に従っていました。今もまだ、ほとんどがそうです。

しかし変わってきました。ネット社会の躍進は常識をくつがえし始めています。つまりネット社会では色んなところに土俵ができて、そこのルールに従うことになります。これがプラットフォームですよね。つまり今までの強者は今までの土俵の上では彼らの常識が通用しても、他の新しい土俵に上がる時は新しいルールの中でビジネスをしていくことになるのです。これはスゴイことですよね。革命です。

新しい土俵が充実した取組みなら、古い土俵は人気がなくなり興業がなりたたなくなります。それが現在です。そんな時に今までどおりの常識の名刺を使っていていいのでしょうか? 古い土俵でだけ勝負するにしても、新しい土俵で勝負するにしても強いもの(先達)が使用しているパターンの名刺では、後から小商いをするものに勝ち目などあるはずがありません。

では弱者はどうすればいいのでしょうか? 自分たちの常識となる名刺を作るしかありませんよね。それが後からどの土俵に上がっても勝負することの出来るプレイヤーとしての心がけです。後から上がるわけですから、自分が何者で、何がしたくて、何ができるかをはっきりと伝えなければ取組みを組んではもらえません。

自分の想いを、出来ること、やりたいことを言葉化して表明した名刺を作りましょう。それが各々の土俵でプレイヤーとして商いをするものの今後の常識にならなければならないと思います。商品の購入や売り買いはネット上で完結できますが、商いの場合は少額ではなく継続して取引をするなら、やはり人対人で名刺交換は必要です。米朝首脳会談だって会わなければ何事も前に進めることはできないのです。

ましてや商いはどんな時代になろうが信用第一は変わりません。妙なところや何を考えているか解らに所と取引はしませんよね。だから自分の想いを言葉化した名刺、「闘う名刺!」(自分がそう名付けました)を創り新しい常識を創りましょう。

プレイヤーと傍観者

シンガポールで米朝首脳会談がありました。内容や思惑については報道で知るしかありませんが、違った角度で考えてみました。

まず、プレイヤー(当事者2人)と取り巻く国の首相たちが観客、我々のような庶民は傍観者と言う立場です。傍観者である我々はこれから始まる国際的な政治ゲームの結果を報道で聞きながら考えるしかありません。

プレイヤーの2人は70代の世界最強国の大統領と30代の独裁者です。結果はともかくとしてこの差でかみあうのが不思議です。世界が振り回されています。善悪はともかく日本にこの2人とやりあえるプレイヤーはいるのでしょうか。政治界、経済界に官僚にも出てこなければ、ずっと観客か傍観者でいるしかありません。

日本は過去に戦争という間違った選択をしてしまいました。それは傍観者である庶民が騙されて戦争に反対の意見を持つ者を非国民という言葉でおさえつけてしまったことが大きなながれに勢いをつけてしまったと思っています。傍観者にしかなれない我々の声、どんなおいしい話でもダメなものはダメという覚悟は必要です。

傍観者の我々は受け身ですから、実践するものからすれば弱い存在ですが、ほとんどの世界の人々は傍観者の立場なのです。傍観者は受け身で力は弱いかもしれませんが「不作為」だけはいけません。知っていて見過ごすのはだめなのです。商売でもそうです。どんなに大企業であろうが、有名大学であろうが、歴史的団体協会であろうが、ダメなものはダメなのです。まして政治家なら尚更です。

日本にも対抗できるプレイヤーをつくる必要があるのか、それとも今までにはない別の道を考えていくのかを決める時が近づいてきているのかもしれませんね。

チャレンジすること

 エンジェルスの大谷君(ファンなので君で許して)が肘のケガとのことで故障者リスト入りとか。この数カ月新しい場所で、環境でチャレンジしているのをみると勝っても負けても楽しかった。メジャーの放送なんか見なかったのに見る様になった。早く見たいがここはキッチリ直してほしい。あせらずとも二刀流は大谷君しかできないからね。

 それにしてもエンジェルスでの大谷グッズもバカ売れしているのだろうから、スーパースターは凄いし、アメリカという国も面白い国だ。やはりチャレンジする人には魅力的な国だ。日本はどうだろうか?

 日本の起業意識は世界最下位だったと記憶している。確か七割の人が無関心という記事を読んだことがある。チャレンジには程遠い数字ですね。それでもここ数年は政府の方針なのか起業や副業、Wワーク、フリーランスなどを盛んに薦めている。働き方改革の一環なのだろう。悪いことではないと思う。

 自分は小商いを家業とする身なのでチャレンジする人達が増えれば仲間が増えて大歓迎なのだが、制度もあるが意識の改革が先だと思う。アメリカのようにチャレンジする人を応援できる空気感がない。寄らば大樹の陰ということばの方があたりまえに受け入れられる国だから。

 チャレンジする人をあたりまえの国にしなければ発展もあり得ない。大谷君のような素晴らしい才能の持ち主だけがチャレンジをするんではなく、ごく普通の人が日常的に色んなことに挑んでみたり、挑んだ事に対して応援したり讃えてあげれる日本でなければと思います。

 ハードルは高くしなくても良いんです。何かにチャレンジしている人を、お店を、会社を応援しましょう。そこから始めましょう。周回おくれでも走りつづけなければ追いつくことはありません。抜かれるばかりですから。まずは身近でチャレンジしている人をさがして応援しましょう。

 

 

時代という言葉

 最近、時代という言葉をよく使っている気がしている。もちろん無意識に使っているのだけれどブログや名刺の作り方を書く際に文字でよく使ってしまっている。他でも友達と飲んだりしている時にも出ているのだろうか。

 来年は平成も最後になり、2月に新年号が発表になるとのことです。昭和も遠くなりますね。昭和で33年、平成で30年生き抜いたことになる。次の時代はどんな塩梅だろうかとか考えるので時代という言葉が多くなっているのかもしれませんね。

 この間、テレビで若い娘が歴史上でどんな時代をのぞいてみたいかという質問でバブルと答えていました。ああそうかバブルはもう歴史上の出来事のひとつなんだと思いました。まして戦争は完全に遠いむかしの出来事で、まさに歴史なんですね。

 時代というのは同世代に生きた者にしかわからない空気みたいなものがありますね。昭和には昭和の、平成には平成の空気感があります。どう伝えればわかってもらえるんだろう。自分たちも戦争を知らない子どもたちだし、大正ロマンとかのイメージはテレビ、映画、本などでみても空気感がわかりませんからね。

 明治維新も戦国もその空気感は想像でしかありませんし、登場する人物も想像でしかないわけです。きっと空気感まで感じられるといたたまれなくなってしまうでしょう。時代という言葉が増えたのには、歳をとりちょっと振り向いてしまうこともありますから注意して前を向かなくてはいけないと考えています。

 しかし、酒を飲んで騒ぐ時は同世代の仲間と同じ空気が伝わると酒もすすみ楽しいですよね。ああ、飲みたくなってきた。もう今日はこれで考えるのはお休みです。日曜日だし早めにひと風呂あびて飲んじゃおうと思います。

 

女性用の名刺について

名刺の作り方を今まとめています。最初は気楽に考えて作り始めたのですが、甘かったようです。書きたいことが次々でてきてしまいます。今日は女性用の名刺について調べてみました。

現在はほとんど注文がありませんが昔は一定量ありました。それは一般の名刺より一回り小さなサイズ49×85ミリのものです。調べてみますと1980年代に男女雇用均等法が施行され女性があたりまえに就職する時代になってからだそうです。自分が就職した頃からです。

その前は男性より小さめを持つのがおくゆかしく感じられ、相手に受け入れられる時代だったのでしょう。男性の名刺も出世すると分厚い名刺になりましたからね。今ではどちらも歴史上の話です。余談ですが日本の女性が名刺を始めて持ったのは初代総理大臣、伊藤博文の奥様(梅子)とか聞いたことがあります。かの鹿鳴館で使ったそうです。

戦前までは女性が自分の名前を売りにするのは花柳界の芸者さんたちくらいだったので手のひらに収まりのよいサイズになったとか聞きました。今もその名残りか水商売の女性の名刺にこのサイズは多いのだそうです。現在の会社の注文でこのサイズはきませんから、少しは社会も良くなったのかもしれません。

これからはどうでしょうか? むかしの女性の仕事での大変さを歴史の一部と考えている世代が活躍する時代ですから、逆にカワイイとか他と違いオリジナルとかになることも考えられますね。これは女性達に任せるしかありません。昭和な世代はこのセンスについていくのは無理があるようです。

何につけても女性が活躍してくれなければ成り立たないのです。個人的には大きさは同じにして、名刺の角を丸くするのがいいなと考えています。名刺交換をする際にやさしいイメージを与えられる気がします。これは女性だけでなく男性にもいいかもしれませんね。理由を聞かれ話題にできるかもしれませんから。

 

 

 

 

ショッキングなニュースの監視を

 ショッキングなニュースがながれていました。土木学会が発表した記事ですが、地震発生から20年間で南海トラフ地震の被害は1410兆円、首都直下型は770兆円との話です。そして日本は最貧国になるという恐ろしい話です。

 その対策は道路、港湾、堤防などのインフラの耐震対策で南海トラフは40兆円の投資で509兆円、首都直下型は10兆円の投資で249兆円の被害が減らせるのだそうです。金額が大きすぎてピンとこないのですが信用できるのでしょうか。国の役人は都合の悪いことは文書を書き変えても責任はとりません。年金も入札で出した会社が不備をして解散しても年金の額は上がることはありません。名だたる日本の企業は安全神話の裏ででたらめな仕事、データの改ざんが発覚しています。

 どうしてもこのデータの裏で誰かが色んなことを画策し始めていると感じてしまうのは自分だけでしょうか。政治的にいえばなんで観光立国といいながらこんな話が出てきたのでしょうか。怖くて観光なんかきませんよ、だから整備をしなければならない。その為にも働く外国人労働者を受け入れよう。とか話が続きそうな気がします。

 それ関連の株も上がりそうです。データの改ざんをした会社の製品も助かるはずです。不動産も動きますよね。そして首都機能の分散化もでてきます。まるで日本列島改造論みたいになりそうです。与党の得意とするすりかえと野党の好きな安全が手を握りそうな話を想像してしまいます。

 もしそれが本当に個々人の為になる開発投資ならいいのですが、今の色々な出来事から考えると信用できないですよ。結局、政治屋、役人、大企業のおもわくで政策のために怖いデータが使われるのが怖いです。地震には敏感な日本人をビビらせるには十分なデータですから、切に悪用はしないでくれ、本当に危険なところに金を使ってくれ祈るしかありません。よく見て行きましょう。

 

 

 

文字が小さい名刺はいやだ

テレビCMでハズキルーペの宣伝を良く見かけます。渡辺謙さんが、文字が小さいと叫んでいる。その通りで、文字の小ささが至る所で目立つのは年寄りだから当たり前としても増えているのではないか。

ハズキルーペは自分も1個購入していて、名刺作成のときや検品のときに重宝しています。でもあれはあくまで拡大鏡ですから動き回りながらつけておけません。座って使うものです。メガネとは違います。

それにしても名刺も文字が小さすぎるものが増えました。55×91ミリのスペースにこれでもかと詰め込んでいる名刺を良く見かけるようになりました。デザイナーさん、特に若手の人は小さくて細いのが好きなようですね。センスはともかく見にくいです。名刺は内容を伝えるのが重要な仕事ですから文字が小さいと叫びたくなる気持ちはわかります。

デザインの上からだけでなく情報量を詰め込み過ぎるきがしています。名前、社名、資格、部署、住所、電話、FAX、メール、HP、るび、携帯電話、キャッチフレーズ、写真、地図、ISOマーク、バーコード、ロゴ等情報満載です。文字も小さくならざるをえません。

名刺のあり方を考える時だと思います。名刺をビジネスの有力な小道具、武器として使うなら、どうすればいいのでしょうか。やはり簡潔にするほうがいいと思います。裏面の有効活用が大切になります。表面はどうすれば高感度をもってくれるかを考えて創り、説明は裏面でしましょう。

名刺の作り方を会社に任せておく時代ではありません。働き方改革だと旗をふり国策のようになったわけですから、今までと違い副業、Wワーク、フリーランス、定年延長、100歳までの時代というわけですから、自分の小道具、武器は人任せにしてはダメなのです。自分で作り方を学べば、印刷通販、文具通販と安く、品質のよいものが作れます。名刺の作り方を学んであなたの相棒をもちましょう。

 

 

 

ヒット番付を見て思う

日経MJの2018年上半期ヒット番付の発表がありました。東の横綱は「大谷翔平」、西の横綱は「平昌五輪」でした。そのほかフリマ経済圏(メルカリ)、君たちはどう生きるか(本)、ゾゾスーツ、おしゃべりAI、強炭酸etcとありました。

今までのものより商品というよりは何か既存の常識に挑戦する人や、出来事、サービス、工夫がヒットしていると自分なりに受けとめました。若い人達の常識的なものへのチャレンジ精神は気持ちがいいですね。メジャーの大谷君、フィギアの羽生君、将棋の藤井君、卓球の張本君と今までの大人の常識を変えてしまう活躍は見事です。だれかのいいなりになって忖度している大人と大違いです。

毎年ヒット番付をみているとわからないものも多いのですが今年はあれかと解りました。自分のなかでのヒット商品は何年か前に流行った5本指ソックスです。先日、通販のカタログがきたので見ていたら色々と種類が増えていました。そのなかで女性のパンストにも5本指があるのには驚きました。さらにその5本指にネイルが印刷されているのを見てスゴイと感じました。日本まだ大丈夫だ。

まさに小商いのおもしろい所だなと感じます。爆発的ヒットはスゴイのですが、小商い的目線で見るとパンストのネイルとか、100円ショップの商品を見ていると楽しいものです。むかしはもっと色々と商品自体がおもしろアイデアのようなものがたくさんあった気がします。遊び心を忘れては人生の損だと思います。

今の時代はスマホで個人対個人の取引が簡単にできる時代です。お店や小商人は工夫するしかありません。万人にうける商品、サービスは大手に任して小商人は特定の人や集団にうける商品の開発に頭を使いましょう。海外の競争はそれが好きなバリバリの出来るビジネスパーソンにゆだねましょう。小商人は小商人なりの闘いを考え、こじんまりと噂になるようなものを考えましょう。

外国の商人が、うまいこと考えやがったなとニヤリとする商品・サービスを考えたいものですね。ここにもきっと若い世代の小商人の力が必要です。みんながスタートアップ企業になることも、最先端の経営者である必要はないのです。