視覚情報としての色と名刺

名刺を作る場合に色は大切な役割を担っています。ここで言う色は白も黒も透明も含んでいます。名刺はまず紙の色から決めます。一般的には白かクリーム色ですが、最近ではスケルトン(透明)だったり、トレーシングペーパー(半透明)を使うひともいるようです。

紙の色が決まれば文字の色なのですが、最近は認定マークとかロゴマークを記載することが多くなったので紙の色は白が多いように感じます。その白い紙に色刷りすることになります。文字は黒が一般的ですね。はっきり読めますからね。時々、紙全体の色を原色系にして白抜きにする方もいます。

なぜ、色の話をしているかと言うと、人の第一印象は3~5秒で決まるそうです。その大半は視覚情報からなのだそうです。アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが言っています。色とか見た目、文字といった視覚情報が55%、声のトーンや話し方などの聴覚情報が38%、話の内容の言語情報が7%なのだそうです。

何か似ていることありませんか? そうなんです名刺交換です。初対面の相手に対して第一印象はかなり影響がありますよね。そこで挨拶して名刺交換になります。まさに視覚情報の連続です。その時交わす言葉での情報は7%にすぎないとすれば名刺にあなたの伝えたいことを書いておいて見直してもらいましょう。そのほうが効果的だと思いませんか。

そこに工夫しないのは商いをするものとして怠慢です。以前から言うように名刺は紙切れ一枚ですが初対面の人と人が物を交換するということに人として感じる何かがあると思っています。その時に名刺の色、あなたの見た目のイメージは相手にどんな印象を与えるかを考えておく、知っておく必要はあると思います。

見た目を整形して変えると言うことではありません。どんなイメージを与えるだろうかと考えることは必要です。そのイメージを利用するか打破してみせるかを考えてみると面白くありませんか。詳しくはありませんが色によって、温かみがあるようにみえたり、クールに感じさせたりすることもあるそうです。自分も少しは若々しく見てもらえた方が嬉しいですから研究してみようと思っています。