不易流行

小商いをやってきたものとしておかしく感じることが最近多い。昔とやりかたが変わって行くのは当たり前だし、仕方がないと思う。システムはこれだけ世の中が変化しているのだから対応していくしかないと思っています。

問題だと思うのは商人の心のことなのです。「不易流行」という言葉があります。世の中の流行りをとらえ動いていくのが商人の仕事です。また、変えてはならない守るべきクレド(信条)もあるはずです。それは個別に色々あると思いますが、共通するところはユーザー、お客様への想いだと考えています。

古いと言われようが商人は自分の惚れた商品・サービスに適正な儲けをのっけてたくさんの人に紹介し広めていくというのが基本です。そのなかで解りやすく説明し、納得いただき、迅速に納品するのが仕事です。その部分部分がインターネットでの販売や、宅配業者へ依頼する納品、コンビニ払いのような支払い方法に変わっているだけです。

その基本はインターネットなら広く良い商品を知ってもらえるし、宅配も、コンビニ払いもお客様の便利さのことが先にあるはずです。なのにどうでしょうか。複雑な操作をしなければならなかったり(高齢者には)、金額ばかりが競争になり商品そのものを使ってえられる価値を説明がおろそかになっていたり、自分たちの都合でシステムの変更がされたりします。

商人は自分も含めて基本にもどりましょう。自分の不易流行を思い起こしましょう。そうすれば少しは何かが変わるかもしれません。小さな小商いから変えましょう。品質をうそで固めて取引を増やし、そのことを担当や経営者が変わったら引き継いでいる様な恥さらしな大企業など全くかわらないでしょう。第三者委員会をつくり検証云々というのは、ごまかしでしかないと思います。誠実にやるならまずは解体そのうえで再生でしょう。企業も学校も協会も何の為に設立し存在しているのかを考え直してもらいたいものですね。