小商いをしていて小商人として最近感じていることを書いてみたいと思います。取引をする際に物を仕入れるわけですが、昔と違って営業というイメージの人を見なくなった気がしています。もちろん、うちの担当営業の人はいますが型どおりのことしかしないようです。うちが小さいからと思っていたのですが、他の会社の社長に聞いてもそうだそうです。
自分たちが営業で回っていた頃は行くたびに何かを売り込もうと考えていたのですが、今はそれほどガツガツしなくていいという会社の方針なのですかね。それはそれでいいのですが微妙なニュアンスを解ってくれません。いわゆる白か黒かしかないのが今の時代ということと理解するようにしました。
白か黒かで、商品をどれだけ便利に注文でき、間違わないで、早く納品する。ここに焦点を合わしているのが現在です。ワンクリックで翌日納品を競うわけです。価格交渉もほとんどありません。かなりの大量の購入であっても価格は崩しません。だから営業の役割はとりあえず、あなたの地区の担当です。というだけなのです。
経営の目でみると営業は誰に代わってもまじめに訪問してさえいればいいわけで、お客の情報は報告を怠らず日報にすればいいということです。判断は違うセクションがするのでしょう。管理しやすいですから効率的なのですね。商品はデーターの分析から作りその基礎データーが集まれば良いのです。
自分みたいな昭和な商人は微妙なニュアンスにこだわり過ぎるのかもしれません。お客様のことを忖度して考えてしまうのです。昔はと言いたくないのですが、それが面白かったのかもしれません。もちろん今の人達に押しつける気はさらさらありません。でも自分たちのスタイルはそう簡単に変えることもできないので、微妙なニュアンスを商いに活かせる方法を考えていきます。白黒だけで物事が決まっていく時代は人間が幸せを感じられるのでしょうか。