名刺の精読率というのは人の能力の高さだと思います。名刺交換した際に名刺に書かれた内容の把握をする時間というのは、ほんの一瞬なのにするどいものがあります。速読なのか六感なのかわかりませんがスゴイと思います。社名、所属、名前、住所、仕事内容、書いてあることを次々と一瞬で判断していきます。
その精読するのを邪魔してはいけないのです。それを助けることでいい印象が得られます。最低限守りたいのは、文字が読みやすいこと、小さすぎないこと、ごちゃごちゃと書き過ぎないこと、誠実さが伝わる事です。最近は文字の小さいものが多すぎます。
名刺をビジネスの小道具、武器として創るのは、編集や本の装丁の仕事に似ているのかもしれません。かなり色んなことを考えて創る事をアドバイスします。くどいようですが名刺は名刺交換をしないと意味がありません。ですから、だれと、どこで、年齢層、性別、何をしてもらいたいのかを考えて創ってください。印刷通販、文具通販、印刷屋さん、デザイン事務所などどこに注文する際にもこの点は吟味してください。
名刺交換の相手は一瞬であなたを見抜く力を持っていると思った方がいいです。あなたが見かけだけなのか、誠実でつきあっていけるのかを感じようとします。ですから、せめて自分で製作したとすぐ解るぺらぺらの紙や、裏にインクジェットのインクが染みたものや、名刺の周りに切り取ったギザギザがあるものはやめた方がいいと思います。ご自分を安く見せるだけだと思います。趣味のサークルでの名刺交換ではなくビジネスなのです。
名刺交換の相手には、いわずもがなで感づかれます。前にも書きましたが初対面の人と紙一枚ですが、交換し合うということを考えてみて下さい。名刺交換の講習では、両手で受取り、ちょっと上にあげるしぐさをしますよね。交換し合うということは、そういうことなのです。ここからが始まりになるのです。さあ、どんな名刺を、相棒を創りましょうか。