名刺の意外な効果②

 名刺の意外な効果の話しなのですが、名刺は一般的には会社から与えられる物というイメージがあります。名刺を自分で色々考えるのは起業する人とか、自営で商売をしている人とかと思っているのではないでしょうか。もちろんその人達は自分で工夫していると思います。しかし副業に興味があるという人が企業の正社員88%という記事が日経の1面に今日も出ていました。フリーランスとして収入を得る人も確実に増えています。政府も働き方改革の法案がずさんな統計や調査で問題になっている最中ですが、時代はそちらの方向へ向かっています。少なくとも終身雇用を守る方向ではありません。

 誰もが自分の名刺を創り何が出来るのか、したいのかを表明せねばならない時代が来ます。もちろんネットやSNSでと考える人の方が多いでしょう。でも、人と会う機会がなくなる訳ではないのです。だからこそ、その瞬間が大切になります。個々の立場で何ができるか、したいのかを考えておきましょう。

 何が出来るか、したいのかを名刺で、言葉化して表明する。これをすぐ出来る人は既に起業したり、その準備をしている人だと思います。そうでなくとも、あせらないで下さい。大丈夫です。この事を考えていくことは、今の自分の仕事に絶対プラスになります。自分を整理しなおし、目標を設定することになるからです。今の仕事でがんばる意味ができます。目標から逆算した今がどこなのかが見えてきます。自分の名刺をどうすれば伝えられるかを考えてつくることでモチベーションアップにつながります。夢が広がりワクワクしてくることでしょう。

 名刺を創っていくと自分に適さない「ことば」やデザイン、フォント、色、なども解るようになってきます。この名刺は会社から与えられる物でなく、自腹でお金を払い、自分の出来ること、やりたいことを言葉で表明する訳ですから、いい加減に創る事はできません。多少時間がかかっても、自分の納得いくものでなくてはなりません。名刺はそれを創り制作するなかで色々考えねば出来ません。だから、自分の気持ちが、心が見えてきます。でも名刺の本来の役割は配ることです。配りたくなる名刺を創りましょう。