「小商い」の仲間が増えればいいと思っているのですが、自分の想う「小商い」とは何かを考えてみました。 昔は自分で商売をするには 「のれん分け」 や 「脱サラ独立」 という形が多かったのではないでしょうか。これは今まで自分がやってきたことの延長線上で自分が代表になってやるということです。今までの実績や蓄えたお金で事務所、店を開業することです。独立を果たすまでに時間もお金もかかります。時代は高度成長期ともなればやる気のある人はそこまで待てません。そこで 「無店舗商法」 とか 「一坪商法」 「移動店舗」 「フランチャイズ」 などで始める人もありました。
バブル崩壊(1991.3月)位までは前へ進めの時代でしたから有利な転職もできましたし商売をやりたい人の選択肢もずい分あったと思います。ただ独立する人は昔も今もリスクを背負いますから、日本は安定志向の人が多い国なので一定以上は増えないのではないかと思います。それでもバブルの崩壊は会社ではリストラ、銀行の裏切り、政治の無責任が表に出て、全体にモチベーションが下がってしまい、より回復の道が遅くなったのだと思います。
その後 「SOHO」 「起業」 「スタートアップ」とか言われながら形は変わりますが会社=人生みたいな考えかたをしない少数派の人達もがんばっています。インターネットの急速な広まりで世界が変わってしまいました。誰でも簡単に商売を始められます。もちろん、その中で超有名企業となるところもあり、それを目指す生き方も魅力的ですが、「小商い」 をライフワークとしてとらえる人も、たくさんでてきて欲しいと思っています。
自分が思っている 「小商い」 は人と比べる取引の大小ではなく、自分と似た感性の人達と認め合うことのできる商いをすること。その言ってみれば我儘な場を継続していくことなのです。扱う商品は商人として自信をもって売れるものなら何でもいいのです。ネットが広まった今だからこそ、場所も、人種も関係なく、小商いに魅力を感じる仲間が増やせるチャンスだと思っています。その人達が使う名刺やカードを創れたら幸せだと思います。