名刺の1ミリの誤差が気になる

 今日は明日納品分の名刺の作成をしていました。ありがたいことです。やはり年度かわりの時期は、今も昔も同じです。

 名刺は一般的には55×91ミリのサイズです。このなかに情報が記載されます。御存じのように手のひらにのる紙切れですが、ビジネスマンにとっては貴重な武器、小道具です。昔、全米の保険セールスでトップの方にセールスに必要な道具で残すとしたら何? の質問に対し、名刺と答えたのを覚えています。名刺は人と交換しあうことで思っている以上の効果を発揮してくれる小道具なのです。

 人と人、それも初対面のです。その者同士が紙切れに書かれたお互いの情報を交換し合う訳です。この時代に、世界の国々で想いの違いこそあれ、重要なシーンで使われています。こんなビジネス上おもしろい習慣はありません。ですから印刷する際は細心の注意をはらいます。最近ネットでは間違えるのを防ぐのか、恐れるのかは解りませんが、お客様にデーターをエントリーしてもらい、デザインパターンを選び、当てはめるという形がほとんどのようです。それの方が製作するものは楽ですからね。

 うちの場合はお客様と打ち合わせてから作ります。ネットのように多くのお客様というわけではないので、まず最初は聞き取りから始まります。そのうえでタタキ台を校正でだし、修正して了解をもらうという昔からのパターンです。名刺屋ですからこだわり過ぎてしまっているのかもしれませんね。でも、この流れが好きなのです。もちろん遠いお客様とはネットや電話などの打合せになりますが、うちは頑固にこれでいきます。

 名刺というのは55×91の小さなサイズなので1ミリ、いや0.5ミリの誤差やズレが気になってしまいます。今日も気になった部分があり作り直しました。手間もコストもかかるのですが、納得いかないものは嫌なのです。妻も子供も全然気にならないというのですが、性分なのでしかたありません。ほんとバカですよね。こんなことをしてるから儲からないんですね。でもこの名刺が使われる方の、どんなチャンスを導くことになるかもしれないですから、気を抜けませんよね。