パワーナップって聞いた事ありますか

春はどうしても眠い。パワーナップ(power nap)という言葉を聞いたことがありますか。15分から30分ぐらいの短い昼寝タイム、仮眠のことをそう呼ぶらしい。アメリカNASAの研究でも効果が実証されているとのことです。厚労省も推奨しているというからあやしいかもね。

自分の場合は自分で商いをしていることもあり、昼飯のあと20分ぐらい仮眠することが多い。よく考えるとサラリーマンの頃もしていました。営業でしたので昼飯のあと午後の訪問の前、なるだけ時間を作って喫茶店で仮眠していました。もちろんイスでウトウトですがね。これは本人の感覚ではサボりとは思っていませんでした。結果は出していましたから。(自慢)

30年前ぐらいは携帯電話もまだなく、ポケベルでした。今は会社で携帯を与えられることも多いので、位置情報とかでやりにくいでしょうね。人間の昼の眠気は生理現象なのだそうです。飯の後の20分を惜しんでミスをするより余程いいですよ。昼飯のあとの会議なんてどう考えても、眠くなります。やるなら仮眠後にした方が良いアイデアが出ますよ。こんなこと言うとだからおまえは小商人なんだ。と叱られそうですね。

大きな会社の人達はスケジュールにおわれ大変です。昼にファミレスやコーヒーショップなどにいくとパワーナップでなくノートパソコンをたたく人を、よく見かけますから、大したものです。体が資本ですから十分注意しましょう。そう言えば昔のワイガヤの仕事、各部署の人間が意見を出し合い、ケンケンガクガクで仕事を仕上げて行くスタイルがアメリカの開発者たちは見直していると聞いたことがあります。日本はMBAだとか何とかを取り入れてやってきたのに。昔の日本のスタイルが評価されているとはどいうことなのでしょうか。

よくグローバルスタンダードとか言われますが特殊な国のやり方や生き方があっても良いと思うのですが。常に大国の二番手、三番手で行くより独自のものを世界に解ってもらう努力のほうがいいのではと考えるのはパワーナップの夢ですかね。

スポーツも変わる時期だよ

 春の選抜高校野球も始まり、今日からプロ野球も開幕し、メジャーリーグでは大谷が初打席初ヒットを打ったとのことです。まさに球春到来、久々に地上波の放送で巨人対阪神の開幕戦があるので、花粉も辛いし早めに仕事を切り上げビールを飲みながらテレビ観戦をすると決めた。

 自分らの子どもの頃はプロ野球選手が男の子のあこがれの職業だった。今は色んなスポーツをする選択肢があるから、あこがれの職業もずい分変わっている。スポーツもサッカーやバスケ、駅伝、フィギアスケート等。次から次へとスター選手が登場してくる。選択肢が増えるのは良いことだが、スポーツをする環境も変わって行かないと人気スポーツが育たない可能性もある。

 他でも書いたが、今は常識が変わる時期なのだと思う。最近では日本伝統の大相撲やオリンピックで強いレスリングなどもめごとで、うんざり感がある。僕らの時代は運動部のシゴキや制裁などが当たり前の時代であったが、そこは変わるに越したことはない。我慢があたりまえ、長時間の練習量、一年中休みなし、上下関係、スポーツをするための越境入学、特待生などなど。

 スポーツを好きでやる側もそうだが、まわりも変わらなければいけない。長い目でスポーツをしている人達がスポーツで飯が食えることが大切なのだ。プロになり大金を稼ぐのは極少数の人だし、まして現役の時間も短い。スポーツ界全体で競技をまたいでしくみを作らなければ子どもたちが、あこがれる職業にならない。

 政治や官僚にしくみを任せると何々協会みたいな天下り団体に金、予算をつけてやらそうとするのが目に見えている。これでは絶対変わらない。名誉会長が増えるだけになる。忖度ばかりになる。休みの日に学校のグランドを見ているとサッカーの練習を経験者のお父さんたちが指導し、お母さんもきて応援していたりする。だからサッカー人気は根付いたんだと感心する。ああいう活動に予算をつけ、各スポーツに経験者が参加し、何らかの報酬ではなく地域でリスペクトされる名称を考えればいいのではと思う。それはあくまで民間が主となり周りが空気を作らねばいけないと思う。ラクビー世界大会やオリンピックと続くのだから少しづつでも、周りが考えかたを変えることから始めましょう。とりあえず、今日はビール観戦だ。

 

新しい身近な常識をつくろう

今日は温かというより熱いです。桜も花びらがちらほら舞っているので明後日からの土日が東京の花見のピークですね。以前の桜の季節には、もっとお店とかが活気があった気がします。(自分の住む府中だけかな)

昔とは言いたくないのですが、どうしてもこのワードを使ってしまうのは年のせいだと思います。(残念です)最近はお店も個人でやられているところが少なくなっているので目につかないのか、きっとショッピングモールの中で頑張っているのでしょう。ただ、散歩をしていると以前はこの時期には何々セールをもっと見た気がします。何か名物を考えたいものです。

今は桜、卒業、入学、就職の季節ですが引っ越しの季節でもあります。日経新聞の記事に動けない日本列島というのが連載されていました。引っ越し業者が人手不足で中々つかまらないそうです。それに仕事がきついので余計です。値段がずいぶんと高くなったとのことです。それに対応するベンチャー企業があるそうです。手が空いている個人事業者のトラックと荷主をスマホアプリで仲介するサービスで主に単身の引っ越しをターゲットにしているとのことです。すばらしい。

小商いながら商売をしているものとして思うのですが、日本は少し時期をずらした方が生きやすのではないかと思います。すべて横並びで始めるのは常識となっていますが、そこに問題もあるのではないでしょうか。学校だって4月と9月始まりがあっても良いのではとか、そうすると自然に就職も4と9月入社がでてきます。時期についてはアイデアをだせばいい。桜の入学・入社だけでなく、紅葉の入学・入社があっても良いのではないでしょうか。

今までの常識でないことを始める時期が来ているのではないかと思っています。だって高度成長は過去なのです。今は縮小社会になっているのですから。それに合う考え、新しい常識が必要になっています。高度成長、バブルの時代はスマホもなかったし、中国も人民服の時代でした。日本の人口比率も違います。高齢化社会でもありませんでした。歩きスマホもありませんでしたから。来年から年号も新しくなります。良い機会ですから皆で新しい身近な常識を老人は老人なりに、若人は若人なりに、会社も、自治体も、国もです。そこに小商いの芽が息吹いてきます。

名刺の大きさの話

冬季オリンピックでカーリング女子が人気である。彼女らが試合中に発する言葉で「そだねー」が商標登録されたと話題になっている。口ぐせなのに商品化する際は権利関係が発生するとかで、何とせちがらいと言っていると国際競争には勝てない時代なのですね。

さて今日は名刺の大きさの話です。日本では55×91ミリ(4号)が一般的です。ほとんどがこのサイズだと思います。海外では欧米サイズ51×89ミリで一回り小ぶりのものが一般的なそうです。日本でも49×85ミリ(3号)のサイズも既製品としてあります。これは昔、女性がよく使っていました。よくは知りませんがホステスさん達はこのサイズが多かったと思います。今は男女とも4号サイズが主流です。男女差でサイズを分けている所はウチのお客様ではいません。

むしろ二つ折り名刺(110×91ミリ)をもたれる方が多くなったかも知れません。二つ折は一般の名刺が両面刷りで2面とすれば4面になるので情報量は多く載せることができます。会社や商品のPRとか個人の紹介とかに使われ、ちょっとした読み物感覚で、目立ちますよね。頂くと名刺というより小さな会社案内みたいなイメージでしょうか。あまりうるさくならないデザインをおすすめします。たたんだ時に少し開くので、分厚くなり枚数が持ち歩けないのが欠点かも知れません。

最近は名刺とは違いますがカードやポイントカードを色んなところで発行するので、あのカードのサイズ(54×85ミリ)も手になじんでいるかもしれませんね。ウチなどでもショップカードを作る場合はこのサイズが多いかもしれません。よくあるのはこれにポイントを押せるようにしたりします。

ときどき思うのですが、名刺は世界中で使用されているので、そのうちISOみたいに統一規格になると厭だなと思っています。世界の名刺デザインをみるとユニークなものも多くあり、楽しいものです。規格化より自由がいいですね。名刺という55×91ミリという小さなスペースのなかで色んな人達の性格が反映されるのが面白く感じられるのです。また新しいデザインを考えたいと思います。

名刺の文字について思うこと

 毎年このぐらいの季節になると整理整頓は大事だなと思いながら過ぎ去ることが続いております。昔の名刺整理帳をみるとタテ型タイプのものが多く、ヨコ型が多くなったのは郵便番号が長くなったあたりからの気がします。

 変ったものはそればかりではありません。文字も流行りがある事に気がつきます。以前は楷書体の縦書きが圧倒的に多く、これは印刷が活版印刷で活字を使っていた事からだと思います。ですから文字の大きさも同じようなポイントの活字が多くなるんですね。ヨコ型が増える頃はオフセット印刷で刷るものが多くなり、カタカナ名の会社も増えたので書体もゴシック体や明朝体が増えてきます。印刷技術の発達は文字の選択肢も増やすことになりました。

 オフセット印刷の時は原稿を写植してもらい、それをフィルムに焼きつけて、それを刷るので文字の大きさや書体は会社によって、ずい分違いがでてきました。それに小さな字や細い字もきれいに仕上がるので文字もこの時ぐらいから小さくなってきたのかもしれません。そうそう、この位から丸ゴシック体も多くなりました。

 時代が進むとウィンドウズの登場で皆がパソコンに触れるようになり、色々な書体が目に付くようになると当然、名刺も変わって行きます。POP体、隷書体、書き文字風のものや、いくつかの書体が組み合わさったものなどです。バラエティにとんだ名刺デザインが増えてきました。名刺屋としては面白いのですが、盛り込み過ぎのものも多くなった気がしています。バランスは大事ですからね。

 これからもきっと色々な文字と出会うことになるでしょう。対応するのが不安でもあり楽しみでもあります。今もありますが色々な国の方の名刺を作るのはいいが、どう会話していけばいいのだろうかと思ったりしています。時代の変化についていくのは容易ではありません。でもいくら時代が変わっても名刺という習慣は残ってほしいものです。それと、名刺を作られる方にお願いなのですが文字は小さすぎるのは我々高齢者にはきついので少し考えて下さい。名刺交換の際、気になる事なので、あえて書きました。

 

 

名刺の紙も変化しています

今日は桜満開です。納品のあとに時間が空いたので車で近くの府中桜並木や味の素スタジアム周辺をまわってみました。みごとに咲いていました。平日ですが温かいので、小さい子供連れや高齢者、それに春休みということもあり若い人達も結構でていました。これで花粉さえなかったらと思いながらの車内からの花見です。

東京(ここは府中ですが)も桜もそうですが、意外と木が多いですよね。公園や街路樹、庭園などで自然木とは違いますがコンクリートばかりではないです。一時印刷業界では古紙仕様の偽装とかありました。今の名刺はエコを気になさる方々には森林認証とかカーボン・オフセットとか間伐材、非木材紙などの用紙が使われています。

名刺の紙も昔と比べて変わったもののひとつかも知れません。以前の紙は分厚いものでした。それが年を経るにつれ薄手のものになりました。昔は高級なものは厚くて丈夫というイメージだったのでしょうか。ある年代層の方はいまだに厚いもの選ばれるようです。確かに、個人の意見ですが名刺交換のときに微妙に感じる存在感みたいなものはある気がしています。ただ今は圧倒的に薄口の名刺が多いです。名刺入れにもたくさん入りますしね。

薄口になっても紙の品質が向上しているので、破れにくくコシがあります。それに紙の表面が細かいので印刷が綺麗です。それに昔の活字での印刷でなくなったので裏面に影響がでにくいし、余程へんな紙でなければ表の印刷が透けたりしません。名刺のメーカーが作る用紙にも流行りでカラーの上質紙や和紙、非木材系のものバナナ繊維や竹、間伐材、石、ケナフなど色々あります。ちょっと前はケナフが流行りでしたが調べると生態系の影響など色々と問題もあり、今は落ち着いて一般的な紙が主流になった感じです。

印刷技術の変遷、進歩、一般への普及でA4の紙にレーザープリンターやインクジェットプリンターで印刷しカットする紙もありますが、どうしても家庭用にでているものだと紙のコシが気になってしまいます。紙には縦目、横目がありますので紙厚が同じでもコシのあるなしが出てきます。名刺の紙ひとつなのですが時代によってずい分と変化しています。がんばって工夫しているんですね。

名刺の1ミリの誤差が気になる

 今日は明日納品分の名刺の作成をしていました。ありがたいことです。やはり年度かわりの時期は、今も昔も同じです。

 名刺は一般的には55×91ミリのサイズです。このなかに情報が記載されます。御存じのように手のひらにのる紙切れですが、ビジネスマンにとっては貴重な武器、小道具です。昔、全米の保険セールスでトップの方にセールスに必要な道具で残すとしたら何? の質問に対し、名刺と答えたのを覚えています。名刺は人と交換しあうことで思っている以上の効果を発揮してくれる小道具なのです。

 人と人、それも初対面のです。その者同士が紙切れに書かれたお互いの情報を交換し合う訳です。この時代に、世界の国々で想いの違いこそあれ、重要なシーンで使われています。こんなビジネス上おもしろい習慣はありません。ですから印刷する際は細心の注意をはらいます。最近ネットでは間違えるのを防ぐのか、恐れるのかは解りませんが、お客様にデーターをエントリーしてもらい、デザインパターンを選び、当てはめるという形がほとんどのようです。それの方が製作するものは楽ですからね。

 うちの場合はお客様と打ち合わせてから作ります。ネットのように多くのお客様というわけではないので、まず最初は聞き取りから始まります。そのうえでタタキ台を校正でだし、修正して了解をもらうという昔からのパターンです。名刺屋ですからこだわり過ぎてしまっているのかもしれませんね。でも、この流れが好きなのです。もちろん遠いお客様とはネットや電話などの打合せになりますが、うちは頑固にこれでいきます。

 名刺というのは55×91の小さなサイズなので1ミリ、いや0.5ミリの誤差やズレが気になってしまいます。今日も気になった部分があり作り直しました。手間もコストもかかるのですが、納得いかないものは嫌なのです。妻も子供も全然気にならないというのですが、性分なのでしかたありません。ほんとバカですよね。こんなことをしてるから儲からないんですね。でもこの名刺が使われる方の、どんなチャンスを導くことになるかもしれないですから、気を抜けませんよね。

 

起業に本当に必要なものって

 明日あたり東京の桜はどこもかしこも満開とニュースで言っていた。今日、午前中に府中の桜並木を歩いたが、まだ3分といった感じだった。都内の方が早いのかな。もうすぐ新年度になり起業したりする方も増えるのを期待して、無駄なお金を使わぬように、事務的に必要なものを自分の経験上書いてみた。

 まず会社を設立する時に印鑑が必要になります。今はネットで色々出ているので参考までに載せておきます。登記するには会社の代表者印(会社の実印、登記が必要)が必要になります。それと銀行用の印鑑(登記不要ですが個人の口座とは分けると考えてください)と角印(会社の認印と考えて下さい。登記不要)は必要になります。これも色んな材質のものでピンキリですがアカネ材(アジア産のつげです)で十分です。よく占いなどで象牙や水牛などが良いとかいいますが、余程気になさる人でなければ価格差がかなりありますので、他の事に使われることをお薦めします。チタンなども高いと思います。

 会社設立時にはまだ資金があるかも知れませんが、半年、一年となるとキツイ時も出てきます。少しでも残っていたほうがいいですよ。これ実感からです。あとはゴム印はアナログですが、お薦めなのはフリーメイトゴム印です。これは社名、住所、電話、FAX、メール、代表者名などを一行ずつ取り外したり、くっつけて使えるので便利です。それと印鑑のところで言い忘れましたが割印を勧められるときがありますが契約書でも角印で大丈夫みたいですよ。自分も作りましたが、銀行、役所などでも使わなくて済みました。どうしても必要な時で大丈夫です。

 あと良くあるのは印刷物ですね。封筒とかチラシとか会社案内とか名入れ伝票とかあります。今は昔と違い印刷通販や文具通販などもあり、安く早く出来る時代ですが、最初は100円ショップのものにゴム印を押したものでも大丈夫です。

ただ、名刺だけはキチッと考えて作って下さい。名刺屋だから言うのではありません。名刺は初対面の人と会うという、大きなチャンスの時に使う武器です。最近はご自分のパソコンで作成したものを使ったりする方もいるようですが、すぐ自分で作ったものと解ります。今まで名刺交換をしたなかでは良いものはありませんでした。どこの名刺屋さんでも良いのでプロの作った名刺を使うことをお薦めします。第一印象は商売にはとても大切です。そこだけはケチらないでください。その名刺はデザインだけにとらわれず、自分のできることを相手に伝える名刺にしてください。格好のいい名刺は儲かってからにしましょう。

 

 

 

 

 

 

「小商い」も起業のひとつだ

 お彼岸なので墓参りに行きました。多磨墓地は桜がきれいなのだけどソメイヨシノは来週が見ごろかな。久々に家族で行くことができたので多磨霊園駅の近くにある東郷寺のしだれ桜を見てからもどりました。見事でした。

 春は新しいものの予感みたいなのがいいですね。本屋によって店内を流していると起業関係の本がずい分と出ているようです。ちょっと目に入っただけでも「会社をつくれば自由になれる。中年起業という提案」とか「会社は1人で経営しなさい」「会社に雇われずにフリーで働く!と決めたら読む本」とか起業~というタイトルの本が今までより多く並んでいました。

 今の政府の政策としては働き改革、副業、起業を進める論調ですので敏感に反応しだしたのでしょうか。小商いをしているものとしては、仲間が増えればいいなと、かなり期待しています。一時のブームみたいな現象でないことを祈るばかりです。新しい人達が小商いだけに限らず、サラリーマンという選択肢以外に起業を考えてくれる社会がうれしいのです。

 日本は一つの価値感が支配しすぎだと思います。もっと色々な生き方をする若者や定年退職者や女性達がでてくる社会が素敵だと考えています。その一番ともいえる就職しなければならないという価値感と別の生き方もあるという価値観。失敗をしたら終わりではなく、挑戦したという事実に拍手があってもいい。再チャレンジすることが当たり前と受け入れられる社会がいい。

 すでに終身雇用は昔の事になっている。先日、リクルート社を紹介した番組を見ましたが、最後まで残る人はほとんどいなくて、起業していく社風と話していました。もちろん、そういう人ばかりで世の中は成り立っていませんから、ひとつの例です。でもバブル位までは働く人の流動性が多くなったはずだ。その後リストラが経営で勝ち抜くためには当然のことのような時代がきた。経営者のハジをさらしたのに社会はそれが当然のように思わされた。時代の空気みたいなものは本当に怖い。これが戦争などにむかわずよかった。

 個々人が色々の価値感で生きることを認めることと、応援できる社会にしないといけない。ひとつだけの方向に流れることは怖いことだ。だから小商いも選択肢として考えてくれる仲間が増えればと思う。その人達の名刺を作りたい。

 

 

「小商い」をつづけるぞ!

 「小商い」は続けることに意味があると考えています。おかげさまで25年になります。感謝です。最初に考えていたことを自戒も込めて思い出してみます。いくつかの事を決めていました。①ひとりでもできる。②自信をもって売れるもの。③高齢になってもできる。④リピートがある。⑤できれば自作のものを売る。⑥専門を絞る。⑦幸せを感じられる。この7つのことを実行するのが自分の商いの基本と決めています。

 小商いでいこうと決めたのは、自分の性格にはそれがいいと思ったからです。大きい金額や大きな組織を作るのは苦手なのです。また、それをやれる器でもありません。自分の幸せを感じられる小商いを、できればボケて迷惑をかけるまではやっていたいのです。それが目標です。

 これがとても難しいことなのです。恥ずかしながら、わかったのはやり始めてからでした。例えば小さな車で何かのお店を移動販売で始めたとしましょう。そこでお客様に恵まれ、軌道に乗ったとすると次に何を考えるのでしょうか。自分の店を出したくなります。しかし、今まで可愛がってくれたお客様には不便をかけてしまいます。こういった矛盾との闘いなのです。自分が主体になって、ひとりでやっていくとは簡単なことではありません。まして高齢までやることは色んな面で大変なことだと歳を重ねるほど感じます。

 それでも7つの基本を続けたい気持ちは変わりません。もう工夫しかありません。聞くこと、教えてもらうこと、自分で動くこと、仕事は必ず再チェックすること。そして、つづける覚悟をすることです。何でもそうなのでしょうが、簡単に見えることでも実際やってみると大変なものです。充実感があるのは、とても楽しいものです。まだまだ新しいことにチャレンジしようと思います。実はこのブログもその一環として始めました。年寄りの冷や水、おおいに結構。ということで。