「ヒュッゲ」 って何?

 テレビの番組(未来世紀ジパング:TV東京)で 「ヒュッゲ」 というのが今流行りなのだそうだ。これはデンマークの考え方で、新しいライフスタイル、あくせくしない時間の過ごし方だったり、居心地がいい、心がやすらぐという生き方を総称して言うものらしい。デンマークは幸福度ランキング世界1位の国なのだそうだ。もちろん幸せを感じる尺度は個々まちまちだと思うが、確かに福祉の先進国のイメージはある。日本と比べると人口も少ないので同じようには出来ないだろうが、確かにうらやましいと思うところが、いっぱいあるようだ。

 「ヒュッゲ」というライフスタイルは働きかたも含めて個人を中心においている。日本はどうしても組織、公共性が中心になり仕組みを作り上げてきたから、個人が組織や公共性の為に我慢を強いられることが多い。組織の一部として対等の関係ではない場合が、あたりまえという考え方が今までの一般常識みたいなものだ。会社、学校、役所、政治、スポーツ等々。最近では相撲協会などを見るとよくわかる。個人の暴行事件まで、必死になって組織の権威者を守ろうとするのだから。

 こんな日本も、今どんどん変わっていっているのだろう。若い人達のほうが柔軟に考えられるから頼もしい。「ヒュッゲ」という言葉では日本では老若男女にわかりにくいので新しい造語を考えて日本の得意とする文化の加工で馴染ませればいいと思う。

 きっと、日々の小さなことから変わっていくことが、本当に心から受け入れられることの早道だと思います。日本も来年になると平成も終わり、新しい年号となります。そろそろ、他の国と比べて追いつけ、追い越せではない日本はこんな国だと発信できるようなライフスタイルやビジネススタイルが出てきても、何の不思議もない文化も歴史も人材も社会もあるのだから。むしろ、こちらから世界の国へ共通語となるような、例えば「かわいい」や「モッタイナイ」のように、物でなく言葉で心が伝える事ができるはずだ。

 

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