前回は紙の流行りすたりについてブームに迷わされないようにという話でした。今回は流行りではなく、名前の表記をローマ字で書く場合の決まりごとの話です。
国語審議会(文相の諮問機関)によると日本人の姓名のローマ字表記について「Taro Yamada」など「名-性」の順で書くことが多いが 「Yamada Taro」のように「姓-名」の順にすることが望ましい。又これまでの慣用に基づく誤解を防ぐため「YAMADA Taro」など姓だけ大文字にするなどを提案している。
実際にうちで扱う名刺の場合でみてみると半々ぐらいと感じている。名前の下へ、るび として使ったりするには「姓-名」のほうがよい気がしている。アジアでは中国、韓国、ベトナムなど、ヨーロッパではハンガリーが「姓-名」の順なのだそうだ。最近では名刺の裏面に英語表記をしている会社も多い。海外に行くというより、あちらから来ている人達が多くなったのだろう。
話は変わるが、来日されている国とレストランの関係もあると気がついた。昔から中華料理や焼き肉などはあったが、最近はインド料理、パキスタン料理、ベトナム料理、ハラルを掲げる店などが多くなった。やはり、これらのアジアの国々の発展はめざましく、都内だけでなく色々な場所で見かけるようになった。日本で多くの国の人が活躍しているということだ。
やはりローマ字表記はしたほうが良いかなと考えている。ただ中国の人の名刺の漢字よりローマ字表記を言葉にして読むのは、とても難しい。L とかX が入る人をなんて呼べばいいのか、いつも悩む。今までの不勉強のツケなのだが、これからは名刺屋という商売柄、前記の国々等の言葉も老骨にムチ打って勉強してみるかと、調子の良いときは思う。商売はいくつになっても大変だ。がんばろう。