今日は自分の名刺を創りながら感じた意外な効用について書きます。自分で小商いの為の有限会社をつくってから25年がたちます。当時はまだ有限会社が設立できた時代でした。まず営業するのは飛び込みからの開拓でしたので名刺を創らなければなりません。今は名刺屋なのですが当時はオフィス用品からでしたので名刺は外注で、昔は100枚片面で墨1色刷り版代込6000円位でした。今もこの位だと助かるのですが、消費税も3%の時代です。
それはさておき、自分は地元でお客様を獲得していきたかったので地元の写真が刷り込んである名刺の台紙で作成したのが初めでした。台紙は市役所で販売していたものを使いました。写真はカラーでしたので、当時配ると意外と目立ってくれました。そこで地元で生まれ、育ち、起業したたことを伝えるには役立ったと思います。もちろんその頃に取引頂いたお客様とは今も継続でお取引頂いております。感謝、感謝です。そこで解ったのは、話題が眼から入ると聞いてくださるということです。話だけでは印象に残りません。かと言って奇抜すぎたりは内向的性格の自分は配れません。自分の写真の刷られたのも、ずうずうしく感じられて配れません。地元の名所的なものを刷り込んだ名刺ぐらいが、ちょうどいい感じでした。ただ、交流会などで同じパターンの名刺を配る人が多くなったのでやめました。
時代はバブル崩壊後でしたので大変でしたが何とか日常の消耗品を扱っていたので生き伸びております。新規開拓をしないと明日がありませんので、その為に色んなパターンをつくりました。そうしていると名刺の作成が面白くなり、デザインも含め名刺そのものをメインで扱うようになりました。でもこれにはパソコン、プリンター、印刷ソフトなどが急速に身近になったことが大きかったと思います。そして自分の新しい名刺を創りながら気づいたことは、相手に自分の想いを、言葉化して表明しなければ紙のムダ使いになることです。
また何を名刺で伝えるかを考えていくことが積極的な気持ちをもたらしてくれるということです。モチベーションアップにいい効果があります。自分のような内向的な性格のものは、何かを伝える為に内省することになるので、気づきもあり、おおげさかも知れませんがセラピー効果もある気がしています。とにかく自分の名刺で、何を伝えるかをもう一度考えてみてください。